宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】美しい『応天の門』ポスターと、若き日の菅原道真の事。

先週金曜日、宝塚歌劇公式から 情報が一挙に出たので絡みそびれていた月組応天の門』のポスターの件。

 

今更ですが語っておこうか。

 

情報溢れている中で、応天の門ポスター画像も更新!

 

花組の集合日だったので、退団者の発表や、配役も出たから、そちらの話題でもりあがりがち。

こういうのは、別の日に出した方が話題になるのに、もったいないわ。

 

改めまして、『応天の門』、ポスターが素晴らしい!!

 

花組の『うたかたの恋』のポスターもですが、いろいろと画像を見て、その人物像や背景などを考えさせるポスターが好きです♪

 

応天の門』は、美しいれいこちゃん(月城かなと)がUPで、

相手役のうみちゃん(海乃美月)、2番手のちなつちゃん(鳳月杏)やや小さめ。

 

菅原道真役らしい、知性を感じさせる意志の強そうな眼差し。

いいですね〜!!

 

狩衣が美しいのは言うまでもなく…冠の後ろの纓(えい=冠のかざり)が風になびいているのが、動きがあっていいですね。

 

月組のポスターに大きな月。

月を背負ったれいこちゃんの図…魂持っていかれます。

 

月の子(ね)の日に「百鬼夜行」が闊歩し怪事件が起きる京の都。

 

事件は夜起きる…ということで、月が夜を表していて。

 

菅原道真在原業平が、タッグを組んで捜査にあたる、バディもの。

ドラマ『相棒』の杉下右京と亀山刑事や

シャーロック・ホームズとワトソン君とか

コンビ感を楽しめていいですね〜^^

 

右下に写っている、在原業平のちなつちゃんの表情がいい!

ポージングもいい!!

 

それにしても…在原業平とは!! いいお役ですね!

イケメンの色男の代名詞、「今業平」、と美男子の例えにも使われるほどのイケメンで、天皇家につながる家柄で、詩歌の才能もあって…非の打ち所もない…か。

 

昨年、高樹のぶ子著『業平』という本を読んだのですが…精力も行動力もすごい人。

一途というか、弾丸というか…。

 

応天の門』は読んでないのでわかりませんが、女性と浮名を流すようなシーンはないのかな?

 

れいこちゃんも、今業平ですけども、今回は菅原道真

 

道真は、大宰府に流されて非業の死を遂げましたが、若い頃は、万人が認める才能の持ち主でした。

そんな知的でクールな雰囲気を体現してるれいこちゃん♪

少し憂いを帯びた表情にぐっと来ました。

 

昭姫役のうみちゃんは、後宮の女官だったのに…どういう経緯で日本にやってきたのか?

衣装が中華風? 

大人っぽくて色っぽい感じは、うみちゃんの持ち味ですね。

ちょっと気の強い女性のようにも見えるので、れいこちゃん、ちなつちゃんと、どんなふうに絡むのか、楽しみ♪

 

額の真ん中にインドのビンディのように、梅の紋が描かれているのですが、何か意味があるのでしょうか?

インドの既婚女性は、額にビンディを描くらしいけど、昭姫は、独身?

 

一枚のポスターから、いろいろと読み取れるのが楽しいですね!

 

ここ最近の田渕大輔先生の作品のポスターは美しい

2021年花組 『アウグストゥス

2022年星組 『ザ・ジェントル・ライアー 』

2023年月組 『応天の門

 

全部好き!

構図(アウグストゥス)や、小物使い(ジェントルライアー)が素敵です。

 

生徒さんがカッコいいのは言うまでもないですが、作品の世界観を出せているかどうかがポスターでは鍵になると思ってます。

 

アウグストゥス』は、ポスターのれいちゃん(柚香光)がめちゃくちゃかっこよかったから期待してたのですが…

主人公・アウグストゥスの描き方が残念for me だったのと、全体がぼやけた感じに感じました…

 

『ザ・ジェントル・ライアー』は、イギリスの貴族社会の雰囲気を感じられる素敵な小物使いでしたね。

チェスの駒(先行画像)や、カード(ポスター)などが使われてました。

配信でみただけですが、好きな作品でした。

コロナで観れなかったのが残念です。

 

紀元前のローマ帝国から、19世紀末のロンドン、そして、日本の平安時代へと古今東西舞台は変わっても、スッとその世界へいざなってくれるポスターがいい!

 

平安時代の宝塚作品って?

2008年からしか知らないヅカファン新参者なので、平安時代の宝塚作品と言えば…『新源氏物語』ぐらいしか思い出せないです。

 

2023年の前が、2015年の『新・源氏物語』(明日海りお 主演)、2009年『大江山花伝』(大空ゆうひ主演)、2005年に『天の鼓』(春野寿美礼 主演)を上演しています。

 

出演者は所作など、いつもの和物とはまた違うので、勉強になりますね。

裏方さん、特に衣装部さんは、狩衣に烏帽子、十二単など、普段扱わない衣装なので、制作も、着付けも大変そうです。

 

宝塚は和物の伝統を継承していく務めの担っているので、定期的に上演して、技術を伝えていくんでしょうね。

 

和物は、動きもしずしずとしていて、いつものキレのある動きのタカラジェンヌを封印してますし、

せっかくの長いおみ足も、美しい立ち姿も、ダブっとした狩衣や十二単だと隠れてしまって残念ですが…

 

それでも、和物、大好きです♪

 

宝塚を観はじめたばかりのころは、おフランスものの軍服や輪っかのドレスが登場するとウキウキしたものですが、最近はそれぞれの世界を楽しんでます。

 

応天の門』、れいこちゃんとちなつちゃん、二人のバディ感や、他のキャストがどう関わるのかも楽しみに待ってます!