宝塚退団後、ますます声に磨きがかかっている望海風斗の舞台
望海風斗主演『ドリームガールズ』
2023年2月21日 13時公演を観てきました。
もう素晴らしかった!
宝塚OGというより、立派な1人のアーティストとして存在してました。
最初の内、バックコーラスとしてデビューするころのだいもん(望海風斗)は可愛かったのですが、
共演者の影響もあるのか、どんどん熱を帯びてきてパワフルな歌唱に圧倒されっぱなしでした。
宝塚時代、歌上手(うたうま)と言われただいもんですが、あのころの「巧い」とはもう次元が違います。
宝塚という狭い世界から、広い世界へ羽ばたいて、どんどん高みに上っていく感じ。
だいもんの持てるポテンシャルが、ここまで彼女を引き上げたのですね。
まだまだ行ける。
今回の、共演者のみなさんが素晴らしくて、たくさんいい刺激をもらっていると思います。
すでにお上手なだいもんですが、自分に満足することなく極めて行きそう。
応援してます!
こんな歌唱力の高い出演者がそろうステージ初めてかも??
ブロードウェイ・ミュージカルの日本版を東宝の舞台で観ても、ここまでお上手なキャストが揃っているのを観たことがありません。
テレビ界の俳優さんが初ミュージカルでいきなり聖地・帝劇の舞台に上がられることもありますし、客寄せパンダが混じっているときには怒りさえ湧いてきます。
落ち着いて観てられない!
今回の舞台、ドリームガールズの3人はもちろん、男性キャストも皆さんお上手で…まず、声がいい。
NHKのど自慢でも、最初の3、4小節ぐらいで巧いか下手かわかりますね。
声の出し方がしっかりしてます。
プロデューサーのカーティス役のspi(スピ)さんの声量、歌唱がすごい!!
今回、初めて知った俳優さん、本名をウィリアム ウォージントン スピアマン フォース 4世、略してスピ。
お父様がアメリカ海軍所属、お母様は日本人。
オペラ歌手でも、体は楽器、と言い、大きい方が多いですね。
spiさんも大きな体を響かせて、ものすごい迫力で歌っておられました。
spiさん、なんと、元雪組トップの水夏希さんとユニットを組んでいたこともあるそうで…一緒にドラマの主題歌を歌ったそうです♪
ドリームガールズの初期のメンバーで途中脱退するエフィ役の福原みほさんもすごい!
シャウト!シャウト!シャウト!かと思えば、バラードなどでじっくり聴かせて、心に揺さぶりをかけてきます。
あっぱれ!
もうひとりはsaraさん、こちらも初めてお見かけする女優さんでした。
だいもんと同じぐらいの身長で、お顔キュート。
早稲田大学時代、文学座に入っておられたそうでかなりの実力派。
今夏上演予定の『ファントム』でクリスティーヌ役に抜擢されてます(Wキャストは元雪組トップ娘役の真彩希帆)。
ミュージカルでおなじみの
駒田一さん、割と最近お見かけしたな、と思ったら、昨年『メリー・ポピンズ』に出演されてたのでした。
岡田浩暉さんは『ファントム』でキャリエールもされていましたし、だいもんと安蘭けいさんダブル主演の『next to normal』にもご出演の実力派。
内海啓貴(うつみ あきよし)さん、私ははじめましての俳優さんでしたが、『アナスタシア』でディミトリ役をされていますし、『ラ・カージュ・オ・フォール』にもご出演されていたようです。
28歳、これから日本のミュージカル界を支えて行かれる方だと思います。
巧い人しかいない『ドリームガールズ』、観れてよかったです!
こんないい作品なのに、チケット苦戦してる様子…
リピーターチケットが格安で出てたり、ピンクのものを持っていくとチケット代が割引になったり…とお得情報がいっぱい!
阪急フードホールでチケットの半券を見せると指定メニューが割引になるサービスもあるみたいでした(ソッコー帰ったのでちゃんとみてないです…)。
とにかく耳福で、わかりやすいサクセスストーリーなのに、なぜ?
いくらいい作品、クオリティの高い作品を上演しても客が入らないと意味がない。
せっかくの素晴らしい舞台なのに、ちょっぴり残念な気持ちになります。
管理人happyが個人的に思ったチケット難の原因
1️⃣ 客を呼べる男優がほぼいない ←決定打
宝塚時代、絶大な人気を誇った望海風斗さまも、退団してもうすぐ2年。
宝塚ファン、というのは、贔屓の生徒さんがご卒業されたら、応援はするけれども、やはり宝塚で新しく応援する生徒さんを見つけて戻っていきます。
だいもん1人では心もとないとしか言えないです。
spiさんは、すごくお上手で長身でかっこいいのですがネームバリューが低い。
これから、活躍の場を広げられたら、人気に火がつくような実力とかっこよさ。
もし、ここに、ミュージカル界の3大プリンスの井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎、人気の加藤和樹、古川雄大、城田優らが出演していたら、チケ余りはなかったのでは?
ミュージカルのお客様の大半は女性ですから、私も実際見るまでちょっと物足りなさは感じていました。
だいもんのお歌を聴きに行く、という大きな目的があったのでチケット買ったけど。
2️⃣ 恋愛要素が薄いストーリー
サクセスストーリーと、人気絶頂からの引退、落ちぶれていくエフィなども描かれていて興味深いです。
プロデューサーのカーティスは、ディーナ(演:望海風斗)に惚れ込み、君を歌姫にする、とかなんとか言うし、お姫様だっこもするんですが、あまりキュンキュンする場面はなかったな。
やはり恋愛のワクワクドキドキ感が欲しいところ。
上田久美子先生の挑戦の先の行き着くところも
上田久美子先生は、宝塚歌劇団時代、スターと観客の関係性に疑問をもっておられたようですね。
本当に実力のある人を観に行くのが理想的、と思ってらっしゃったようです。
ヨーロッパでは、そういう舞台づくりが進んでいるようですね、
それでパリに留学に行かれました。
でも、実際、だれか1人でもたくさんファンを呼べる花形役者が必要なのだろうな、と思いました。
ブラックミュージックで、黒人の話だけれど黒塗りなし
「黒塗りメイクは世界では人種差別行為だ」
そこに、差別的意図はなくても、アメリカでは黒塗りは差別の象徴です。
今公演、黒人の話ですが誰も黒塗りにはしていませんでした。
流石に、アメリカ、ブロードウェイ・ミュージカルだな、と。
宝塚歌劇では、ラテン=黒塗りが当たり前になっていますが、中には気分の悪い方もいらっしゃるのかもですね。
差別の意図はなくても、もうそろそろ世界水準で止めたほうがいいのでは、と思うワタクシでした。
え〜と、話が脱線しそうなので軌道修正。
すばらしいキャストの素晴らしいパフォーマンス。
1人でも多くの方に体感していただきたいな…