ちょっぴりショックな 退団の仕方
夢や憧れを胸に 誇らしいような気持ちで入団した宝塚歌劇団をご卒業される生徒さんは、皆さん、緑の袴で大階段を下りるもの、と思っていましたが 7年ぐらい前に 「退団者の階段下りは研5以上の生徒」という決まりがあるのを知りました。
それは あの96期の夢華あみ(現・則松亜海)さんが退団されるときでした。舞台の袖から出てこられて…で、師匠に尋ねたというわけです。
宝塚大劇場 2550人+α 東京宝塚劇場 2069人+α の前で見送ってもらえ、組や同期からお花を渡してもらって…という華やかな演出がありますね。組長さんは、最後のお手紙も読んでくださいます。
舞台から観た客席も 圧巻だと思います。何度も緞帳が上がったり下りたりして 楽しい語らいのひとときもあり、ほのぼのとした空気に包まれています。
外箱公演で退団される方もいらっしゃいます。
組が2つか3つに分かれて公演しているので、組子の半分からしか卒業を祝ってもらえないし 組の中心のトップスターが不在の場合もあるかも知れませんね。
一番ファンとして寂しいのは、集合日付け退団。
寝耳に水です。
大劇場公演で辞める場合は 劇団のHPに「退団者のお知らせ」と事前に告知されるので ファンも覚悟を決めますし、多めにチケット取ろう!とか準備もできますが、
集合日付退団は 次の公演の集合日、組の全員が集まっているところで 本日付けで退団します、とご挨拶して去っていくのです。
ファンは、お見送りする機会もないままに 退団していかれるのをどう咀嚼していいのやら、悶々としますね。
今回宙組の103期のなつ颯都くんが…4月22日付けで退団されました。
まさにコロナウイルス感染拡大防止のための自宅待機中でした。
皆に会うこともなく、ご挨拶もできないままに退団。
しかも発表が、劇団のお休みの水曜日とは…orz
宙組103期
宙組103期と言えば、この4月から研4。まだ研4!!
同期には、
娘役は夢白あやちゃん。研1にして、新公で娘1級のお役に大抜擢。ずっと注目を集め続けていますね。
男役では亜音有星くん。オーシャンズ11の新公でベネディクト役に大抜擢。
なつ颯都くんは、宙組の男役らしく 長身の177センチ!
「異人たちのルネサンス」は、メインキャスト 2番手・芹香斗亜演じるロレンツォ・デ・メディチ役をもらって注目を集め、期待値UPしました♪
オーシャンズ11では、もえこ(瑠風輝)演じるリビングストン・デル役をもらってましたね。退団を決意するには早いように思います。
舞台が好きならば まだまだ男役として極めていくものがたくさんあるでしょうし 頑張りどころだと思うのですが・・・
103期で中卒であれば 1999年生まれ、今年お誕生日が来たら21歳。
若いから、人生の選択肢が広がりますね。
二十歳、という節目の年に決断したかったのかも知れません。
ワタクシが気になること
退団理由はご本人のみぞ知る、なんですが…
退団は、早めに決まってたのでしょうか?
天瀬はつひちゃんが「FLYING SAPA」の千秋楽付で退団、と発表になっておりました。
退団者の発表は事前にHPで告知されますので なつ颯都くんにも退団の意志があるならば既に発表になっていてもよさそうなのに。
ちょっと不可解。
とは言え、私の持論なんですが 「自分の人生は、いいようにしか転がらない。」
きっと今の決断が 後でよかった、と思うと思います。
いえ、そう思えるように 人生の舵切りをして 幸せな第二の人生を歩んで頂きたいと思います。
幸運をお祈りいたします♪