宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【雪組】ワタクシ的見どころ|ONCE UPON A TIME IN AMERICA

 

見どころまとめておこうと思います。

あくまでもワタシ的観点ですので、そこのところ、よろしくおねがいします。

 

 

 

一幕最後の真っ赤なバラの場面

真赤なバラの場面、最高~!! 

お稽古場情報で、だいもんとにわにわ組長のトークの時からすごい、と話されてました。

お稽古場ではたくさんのバラの花は使わないと思うのですが それでも「すごい」とおっしゃっていたのです。

実際舞台では たくさんの真っ赤なバラとクラシカルな革張りソファのみのシンプルなセットだけにバラの果たす役割が大きいです。

先日も書きましたが、ヌードルスが自分の気持ちをデボラにぶつける場面で タクシーの後部座席で無理やりに関係を持とうとして…という生生しいR18な場面があったのですが、この場面を ヌードルスがデボラを抱き寄せて拒まれる、というあっさりとした描き方に代えていたのがよかったです。

ヌードルスのやりきれない思いをバラの花を乱暴に引き抜いて投げる、という情動的な行動で表して。

そして、どさり、とソファに身を預けて天を仰ぐだいもんの顎のラインがスポットライトで浮かび上がって綺麗でした。やりきれない気持ちがにじみ出ています。

こんな美しい場面ができるのは…さすが宝塚! 予算多めの?w 小池修一郎先生の演出ならでは!!

夢のような世界です。

 

圧巻のデボラのショー

今回衣装を手掛けるのが クラシカルで美しい衣装が素敵な有村淳先生。

先日も書きましたが マンハッタンのクラブのショー、デボラの衣装がすごい!

大階段を覆い尽くすような?大きな 小林幸子さん@NHK紅白歌合戦の衣装のような 「1789」のマリーアントワネットの衣装のような。

これは小池=有村タッグで成し得たドレスですよね~♪

ナウオンでも話してましたが 衣装に負けないように、高音の伸びが美しい真彩ちゃんならではの歌声を披露していました。聞き惚れるわ~。

大きな衣装を外すとスレンダーなピンクのドレス。

舞台では 大勢の生徒さんが、にぎやかにパーティが繰り広げられていて… 華やか~!!

少年期のヌードルスとデボラが可愛い♪

先日も、「星逢一夜」を引き合いに出しましたが、一人の生徒が同じキャストを演じる、というのが、時間軸を可視化していてわかりやすいですね。

バレエのお稽古場はデボラと兄・ファットモーのお店の裏にあるので、ヌードルスたちは上手で覗き見してます(映画と同じ)。この場面で、いつかこの街で皇帝と皇后になるんだ、と未来を夢見る2人。

お店のパーティで使う王冠を出してきて「戴冠式」ごっこをするところが 激カワイイです!!

ビシッと髪型を決めてる青年期以降のヌードルスと違ってふわっとした髪型のだいもん。カワイイ^^

真彩ちゃんのチュチュも少し長めでちょっと小さい子、のような雰囲気を出してました。

そして、王冠をデボラから取り上げるヌードルス、それを返して~とデボラ追いかけるけど 高く掲げて渡さない。

今度はデボラに王冠を載せてあげると見せかけてからの~口づけ♪  ( *´艸`)

プロローグの男役ギャングのダンス

幕開きのファット・モーのパブから一転、男役がソフト帽を被って、上手花道から下手花道へ、ずらりと並んでのダンス、圧巻です!

もう目が2つじゃ足りないと言うか どこ観ていいかわからないというか…ため息もの。

これから始まる、禁酒法時代のアメリカ、の導入部分としての役割も。

サナトリウム

キャロルは、事件のショックで心病んでしまったようで、サナトリウムに入所していました。

キレッキレのダンスを披露して、コケティッシュな魅力を振りまいていたキャロル(演:朝美絢)が、見る影もないほどやつれて…ここはね、芝居魂の見せ所です。あーさ頑張ってました!

だいもんヌードルスが、キャロルの変わり果てた(死んでませんw)姿を見て 切ない表情を浮かべるので胸が締め付けられます。

連邦準備銀行爆破が、時の流れが、キャロルを変えてしまった、そんな彼女をベイリー財団が面倒を見ているのですが…ベイリー財団とはっ!! 

なるほど~とラストで伏線が回収されてスッキリ!

映画より、わかりやすくて美しい 宝塚版「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」、ブラボーですっ!! 

デュエットダンス リフト

見どころ、ではあるんですけど。

おぉ! だいもんまで!!f:id:kokoro-aozora:20200119002413g:plain とちょっとびっくり!

余り無理しないでほしいの。

公演の一番最後に、大羽根背負って影段上がって 下りてくるのは一番キツイと思うけど ショーの最後のデュエットダンスでリフトするのも相当キツイと思うのです。

だいもんは、ダンサーではないし、真彩ちゃんは大柄な方だから(公称では164センチですけど…)。

舞台人は身体が資本ですものね。

でも、頑張っただいもんに称賛の意味を込めて 見どころ、させて頂きました。

スタッフ

いつも書き留めているので この公演も書いておきます。

 

原作 ハリー・グレイ

脚本・演出 小池修一郎

作曲・編曲 太田健

作曲・編曲 青木朝子

音楽指揮  西野淳

振り付け  御織ゆみ乃 (ロケット)

振り付け  若王りさ (マンハッタンのクラブのショー場面)

振り付け  桜木涼介 (プロローグ ギャングのダンス)

振り付け  KAORIalive (フィナーレ)

装置    大橋泰弘

衣装    有村淳

映像    奥秀太郎

 

演出補   田渕大輔

演出助手  竹田悠一郎

演出助手  平松結有

 

映像の奥秀太郎さんの作品が好きなんです。

今回もNYの街並みなど 何枚ものパネルに分けて モノクロームの摩天楼の映像が雰囲気ありました。

 

にしても…アメリカ映画は…というか アメリカは、知的所有権に厳しいから よく宝塚の上演に際し、演出の一部変更を許してくれたな~と思います。

版権の他に 随分お金上乗せしたのかしら?  ( *´艸`)

地獄の沙汰も金次第」を地でいく宝塚歌劇団ですから…w