マタ・ハリ 大阪公演 7月17日17時公演を観てきました
昨年の11月10日 Billy Elliot(メインホール)、12月10日 シラノ・ド・ベルジュラック(シアター・ドラマシティ)以来の梅田芸術劇場。
初日の翌日の土曜日に観たのですが…急遽公演は中止になってしまい、早く観ておいてよかった…
マタハリ、ラスト3公演中止!!orz
今朝、ちえちゃん(柚希礼音)ファン仲間のグループLINEで、
マタ・ハリ大阪公演は、昨日の17時公演がオーラスになった、と教えていただきました。
えぇ~~!! ...... ( ̄□ ̄;)!!
このところ、公演中止の報を聞いていなかったので なんとなく安心していました。
2021年7月19日
梅田芸術劇場並びに読売テレビでは、政府や自治体等による新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドラインを遵守するとともに、お客様と公演関係者の安心・安全を最優先に考え、感染予防対策の強化に取り組み、ミュージカル『マタ・ハリ』を上演してまいりましたが、この度、7月17日(土)夜に公演バックヤードのスタッフ1名の陽性が判明いたしました。
所管保健所による調査の結果、公演関係者内に濃厚接触者にあたるものはいないとの判定を受けましたが、万全を期するために7月18日(日)に独自でPCR検査を公演関係者全員に行ったところ、追加で1名の陽性者が判明いたしました。
このような事態を受け、本日7月19日(月)以降の公演はすべて中止させていただくことになりました。
<中止となる公演>
7月19日(月)13:00公演
7月19日(月)18:00公演
7月20日(火)12:00公演梅田芸術劇場HPより引用
20日火曜日の12時公演は、大楽なので、後3公演、駆け抜けたかっただろうと、出演者のみなさまの心中お察しすると、心が痛みます。
宝塚歌劇含め、公演は、常に「公演中止」と隣合わせなのだな、と改めて思わされました。
幸い、宝塚は、劇団出演者、スタッフ、劇場関係者の方々の並々ならぬ努力で、公演中止を免れていますが、いつこのような事態に直面するか、私達観客も、危機感をもって臨まなければ、と気を引き締めました。
外部の公演は、公演ごとにいろんなカンパニースタッフが入れ替わって「人流」が多く 、宝塚よりずっとリスク高そうですね…
今回のマタ・ハリは、初挑戦の愛希れいか回を観ました
3年前、柚希礼音様が、シングルキャストで演じたマタハリを、今回、元月組トップ娘役・愛希れいか様がダブルでタイトルロールを務めることになりました。
大阪公演は、7月16日(金)から7月20日までの5日間。
その間に、ちえちゃん(柚希礼音)とちゃぴ(愛希れいか)、両方観るのはきついな…と、まだ観たことのない ちゃぴの回のチケットを取りました。
持ち味の違う二人のマタ・ハリ、それぞれの良さ♪
マタ・ハリは、ダンサーなので、ダンス巧者の柚希礼音、愛希れいかのお二人のキャスティングは、大正解!
あの、お腹を見せるセパレートの衣装を着こなし、寺院の踊りは、最高の見せ場ですね。
元男役のちえちゃんは、パワフルに、元娘役のちゃぴちゃんはしなやかに。
これはどちらが正解でもなく、みんな違ってみんないい、ですし、好みもあると思います。
ちゃぴのマタ・ハリを観て、無性に、ちえちゃんのマタ・ハリを観たくなりましたがもう叶わない。
DVDは 役替りそれぞれ1枚とサービスエディションが1枚。
コレを買うべきかしら?
公演の円盤は、あまり持ってないのです。
なぜなら、自分で見た公演の記憶や感動が、DVD/Bru-rayの映像で上書きされてしまうのが怖いから。
それと…生観劇と円盤の映像から受ける感動が あまりにも違うので、それもちょっと怖い。
壮大な風景を目の前にして、それを写真におさめたところで、後でその写真を見ても、こんなんじゃなくて、もっとスケール大きかったのにな…、とがっかりするのと同じです。
ちえちゃんは、存在感が半端なく、演技もパワフルなので、目立ちすぎるぐらい。
さすが元トップスターだわ。
ちゃぴちゃんは、娘役だったからなのかわかりませんが、チャーミングなマタ・ハリに感じました。
アルマンと、二人で行ったスイスのホテルの場面なども可愛かったです。
スパイ容疑で捕まってからも、「ポストカードを作って頂戴。愛を込めてって添えてね」「愛を込めて、よ。」
泣きそうでした。
どんな状況下でも、マタ・ハリは矜持を忘れず、凛としてマタ・ハリを生きていたんだな、と。
彼女自身、二重スパイをしているつもりはなく、自分の心に忠実に生きていただけなんじゃないか、と思わされますね。
歌にダンスに、退団後も成長を続けるちゃぴの魅力全開の「マタ・ハリ」でした。
加藤和樹さんの歌が素晴らしすぎて泣きそう
…と思ったら、Twitterに、田代万里生さんがすごすぎた!!!ってのが流れてきて。
もう、役替りのおふたりともがクオリティの高い舞台を作ってらっしゃるって素晴らしいな、って思いました。
これは、演出の石丸さち子さんも、ちゃんと仕事のできる役者さんをキャスティングされているところが尊敬できます。
なんだかんだ言って芸能事務所になびくことが多い世界です、いろんな大人の事情で、下手っぴをぶっこんで来ないのが嬉しい。
で、加藤和樹さん。
3年前のラドゥー、加藤和樹さん、佐藤隆紀さん、両方のキャストで観ました。
っていうか、加藤和樹さんのラドゥーもアルマンも観ました。
ラドゥーは、がっしりタイプの佐藤隆紀さんの印象が強くて、アルマンは当時まだ18歳だったか、若いとんちゃん(東啓介)演じるアルマンが、本気でマタ・ハリに惹かれて行くところがツボりまして…
加藤和樹さんもお上手なのに、好み的にもうひとりのキャストの方が好みだわ~と思ってました。
が!!今回は ヤラれましたね~♪
歌唱力がすごい…ブルブル
出てこられたら、歌い始めたら、一気に集中力高まります、
あの3年前のわたしは・・・なんだったんだろー。棒読み
3年の間に何があったのか。
加藤和樹さん、2019年に「ファントム」で主演をされてますから、そこで更に歌唱力をブラッシュアップされたのかな?と。
昨年、2020年帝国劇場の「ローマの休日」ヅカともさんにお誘いいただいて遠征で観てきました。
新聞記者のジョー・ブラッドレー役、大人の男、軽妙に演じられていて すごく良かったんです♪
菊田一夫演劇賞の演劇賞を受賞も納得。
テニミューご出身ですけど 歌手としても活躍されているので、歌唱は・・・どんとこいですね。
三浦涼介のアルマンも大熱演
アルマンは、熱い人なので。3年前に観た、とんちゃんアルマン、ちょっと荒削りだったけど良い感じでした for me.
今回私が観た回は、三浦涼介くん。
「1789」にロベスピエール役で出てたのは観ました。
日本人離れした面立ちに、「お母さんが純アリスだよね…」という会話を友人とした記憶しかなく、今回初めてちゃんとお芝居を拝見しました。
三浦涼介さんは、ロミオとジュリエット」でベンヴォーリオ、「エリザベート」でルドルフを演じておられますが、アルマンは、大きなお役、大抜擢、大躍進ですね~♪
歌唱にはまだまだ伸びしろがあると思うので頑張ってほしいです。
!今回の出演者に歌下手な人いない~♪と、大満足の歌唱
マタ・ハリの衣装係 アンナ
たっちん(和音美桜)さんから、春風ひとみさんへ、ぐっと年齢が上がりました。
その分、母親のような目線で マタ・ハリのことを見守っている感じがよく出ていて、マタ・ハリとの関係性は こういう年上の方の方がしっくりくるのかな?と思った次第。
バレエ界から進出、役者の世界でも存在感
K-BALLET COMPANYでプリンシパルを務めた宮尾俊太郎さん。
NHKBSのドラマ「カンパニー ~逆転のスワン~」にバレエダンサー役で出演されたのも記憶に新しいです。
今度は舞台!
ヴォン・ビッシング、ドイツの将校のお役、マタ・ハリを二重スパイに陥れた軍人。
体格もいいし、よく響く声で コレが初ミュージカルとは思えない素晴らしい出来。
バレエは声を出さない芸術ですが、立ち姿も堂々と存在感があり、ヴィっシング「らしさ」をうまく表現されていました。
30代、加藤和樹さんと1歳違いで、更に浦井健治、山崎育三郎、平方元基、田代万里生…とミュージカル界のプリンスがしのぎを削っている中に、また1人新たなヒーロー誕生か?
今後が楽しみです。
歌がお上手な人しか出演していない舞台。
なんて素晴らしいんでしょう!!
重厚で、見ごたえのあるマタ・ハリの舞台観ることができて嬉しかったです!!
これだから、外の舞台の観劇も止められない!!