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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】「LOVE AND ALL THAT JAZZ」キャスト別感想(その1)♪

若さ弾ける舞台に、圧倒され幕が下りる時に涙がにじんだ良作♪

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昨日記事にした、トップコンビのプレお披露目公演「川霧の橋」には、トップコンビ、2番手、3番手、とメインどころ打ち揃い、組長、副組長まで、こちらに振り分けられています。

100期の風間柚乃バウホール公演初主演の「LOVE AND ALL THAT JAZZ」は、92期の千海華蘭、97期の佳城葵、朝霧真の下は全員100期以下。

専科さん含めて28人で作る舞台は、どうなんだろう?と少し心配もしていましたが…

 

すごく楽しかった~~!!

 

お顔が見えるってこんなに楽しいんだ、と バウホール公演の良さを実感しました。

手にとるように、わかって、普段の大劇場公演では、見えにくかった生徒さんにも明るいライトが当たって、みんなIt Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swingキラキラ輝いていました。

やる気満々、舞台を務める喜びに笑顔が眩しかったよ!

 

ところどころで挟まれる ジャズのスタンダード・ナンバーも素敵で、楽しい気持ちを一層盛り上げてくれました。

おだちん(風間柚乃)が、ご挨拶でフレーズを使っていた「スイングしなけりゃ意味がない」It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing~♪デュワッデュワデュワ~♪(エラ・フィッツジェラルドのIt Don't Mean a Thing)や、A列車で行こう(Take the A Train)、おなじみのSing,Sing,Singなど、耳慣れた曲満載で楽しめました。

 

ダンスシーンが多いのも嬉しかったです!

みんな、嬉々として踊っているのを観ているだけでワクワクします。

 

一幕と二幕で、場面が全く変わってしまうのでどうかな?と思ったものの、気にならず。

二幕では、こんなお役やってるんだ~と 楽しい気付きになりました。

特筆すべきは、主演2人の歌唱力の素晴らしさ!

おだちんは、芝居巧者なので、今回、ここまで歌えるとは!!と嬉しい発見でした。

歌の量が多いので、大変だったと思いますが、声もよく伸び、声量もあるし、音程もブレない堂々の歌唱でした。

後半の7分間、と言われている歌唱場面は、後半にも関わらず、しっかり歌えていて聴き応え十分!天晴!

 

ヒロインのレナーテ役は、歌上手娘役として名高い、おはねちゃん(きよら羽龍)。

研2で、「アンナ・カレーニナ」のキティ役に抜擢されてから、注目していますが、ショーやカゲソロなどでもご活躍で、今夏、「桜嵐記」で新公ヒロインも務めました。

もう、実力も経験も十分。

今回、オペラ歌手、というのを証明して見せるため、オペラ歌唱の場面がありますが、素晴らしい~!!

素人は、毎日あんな声を出していて、喉、大丈夫?と心配するほど高い声でのアリア。

 

センターが似合うお二人は、バウホール公演初主演コンビと思えないクオリティで魅了してくれました!!

専科さんは二幕のみの出演!

一幕の幕が下りたときに、あ、専科さんて二幕のみのご出演なんだ…と。

そう言えば、お役名、ひとつでしたね。

汝鳥伶さん、月組から専科へ異動後、初特出のゆりちゃんこと紫門ゆりやくん、モントリオールのドイツ人強制収容所にいて、脱出の手助けをしている、という役どころ。

 

キャスト別感想…1回で書ききれるか…

風間柚乃 ルーク

バウ初主演、立派に務めましたね、おめでとうございます!

ますます評価がUPしそうな勢いです。

いつもは、芝居巧者で、硬軟自在に演じ分けて感心させられてますが、今回は、歌唱力にも磨きがかかって素晴らしかった。

主演としての任も果たして、今後がますます楽しみです。

きよら羽龍 レナーテ

とにかく歌唱力に唸らされます。

新公でヒロインも務めて、真ん中に立つ姿も堂々としていて、安心してみていられます。

上述した「アンナ・カレーニナ」のキティの他にも、「ダル・レークの恋」のリタ役でも、セリフたっぷりで頑張ってましたね^^

最近、104、105期の娘役さんに抜擢が続いていますが、その中でもピカイチだと、ワタクシは思っています。

92期 千海華蘭 ルネ ジャスティ

とにかく芝居の巧いからんちゃん。

「桜嵐記」でも渾身の演技に話題沸騰でしたけど!

今回1幕は、ルーカスの仲間で、ルーカスとレナーテの逃亡を手助けしてあげる役。2幕は、ガラッと代わって収容所の軍人、すごく怖い人。

小柄な華蘭ちゃんですが、芝居が堂に入ってるから、全然気にならない。すごい!

バウ組の長で、いいポジションで踊ってますし、大活躍ですね~!

まだまだ ご活躍が期待できる92期。

97期 佳城葵 シュミッツ 看守ケリー

今公演の上級生3人の一人、97期のやっちゃん。

1幕では、表向きは印刷工だけど、密かに、本物そっくりの身分証を偽造して、国外逃亡の手助けをしている、という役どころ。

2幕は、華蘭ちゃんジャスティンの配下。

1幕の方が目立ちます。

97期 朝霧真 コールマン大佐 クラウス

身長とお顔立ちから、睨みの聞くコールマン大佐にピッタリ!

それでも、コールマンは、総統閣下や組織に不満を持っているから、あっさりとルーカスらを(偽造身分証明を持っていたのもあり)パリ行きの列車に乗せてくれました♪

2幕では、収容所仲間の一人。1幕の方が目立ってました。

100期 蘭尚樹 セレシュ ウッディ

セレシュは、シュミッツ(佳城葵)の印刷所の印刷工。

「親方~!親方~!」と叫ぶところも可愛いけど 首が取れちゃうんじゃないかと思うほど早い動きでうんうん、と頷くところも可愛くて。

ダンサーで、いいポジションで踊ってましたが、一番の見せ場は、やっちゃん(親方)と2人でスポットライトを浴びて歌い踊る「A列車で行こう」の場面。

軽やかな動きが魅力ですね。

本当に、男役なんだけど フェアリーな、不思議な魅力の蘭尚樹、目が離せない!

「桜嵐記」新公 高師直役の役作りスゴかった~^^ ギャップすご!

2幕は、収容所のユダヤ人で、収容所のお世話係、ぱる(礼華はる)と一緒に働いてます。

100期 桃歌雪 ジョセフィン ケイト

1幕は、ジャズクラブの仲間、2幕は、ルーカスを助けた家のお母さん。夫をドイツ兵に殺された未亡人役。

2幕の未亡人の演技は、心からドイツ人を憎んでいて、迫真の演技でした、巧い!

1幕は、幕開きすぐに、センターで華蘭ちゃんと踊ったり、いいポジションで踊っていつも以上に見せ場ありました。

101期 彩音星凪 アラン エミール

1幕はジャズクラブ仲間、2幕は、収容所仲間。

どちらも仲間との出演で、一人だけで目立つのは…ナントの漁港で上手の壇上で、街灯の横での短いソロがありました。

後は、ダンス場面で、4人口とかでもメンバーに入っていて、ダンサーかのんの面目躍如!

スタイルが良くて、手足が長いので、ダンスが映えますね^^

101期 礼華はる ゾマー少尉 ユーディ

今公演の2番手役? 実在の人物・ゾマー少尉。

178センチの長身を生かした 威圧的で冷酷な少尉を好演♪ 

1幕は見せ場たっぷり。

2幕は、ユダヤ人ながら収容所で働いているユーディ。ウッディ(蘭尚樹)とともに、ルーカスの逃亡を手助けして 危うく殺されかけるところが見せ場かな。

 

以上、101期まででした。

 

102期以下は、明日以降に。

 

作品は…

ベルリンからパリへ。そしてカナダへ。

逃げ延びるために、ナチス軍になりすました事でルーク(演:風間柚乃)は窮地に…。

そんな彼を、収容所仲間は、命がけで助けてくれるのでした。

収容所のゆうちゃんさん(汝鳥伶)演じるフリードリヒは、ルークに、人生の宝物になるような言葉を授けてくれるのでした。

幸せは、人に分け与えて初めて幸せになる、と。

 

そして、微笑みは生きる希望になることも。

 

この作品の後半(2幕)で「微笑み」がたくさん出てきます。

それで、谷正純先生の過去作品「キャプテンネモ」味を感じた方も多かったみたい^^

 

「LOVE AND ALL THAT JAZZ」大満足の作品でした

イマイチ、な評も聞いていたのでどうかな?と思っていたのですが、予想以上に良くて大満足!

宝塚はキラキラ大事、はもちろんなんですけど、観終わった後の満足感は、やはり良いものを観た~という 実力派の演じる作品が満足度高いです。

 

曲もいいし、何が一番かというと、100期以下の若手が、明るいライトを浴びて、水を得た魚のように、キラキラ、生き生きと歌い踊り、弾けていたことです。

お顔もよく見えたので、楽しかったです。

 

前方席で、何度もおだちんと目が合った気がして、それも楽しかったのかもしれません。

帰りに友人に話したら「私も、こっち見てると思った」と言ってたので、私の周辺半径1メートルあたりの人は皆さんそう思ってたのでは?と思います。^^

 

千秋楽、配信がありますが、この生舞台の感激が伝わりますように、と願わずにはいられません!!