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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【雪組】心中・恋の大和路 鼎談を読んで|名作中の名作を和希そらで演る意味

「心中・恋の大和路」は、生観劇したことがなく、スカイステージで観ただけですが、忠兵衛の行動に目が離せず、梅川と出会ってからラストまで、ハラハラしながら見守り、それで、ラストはアレよ。

 

雪中の道行き。

 

その先には破滅しかないと知りながら、行くしかない二人。

 

そんなラスト、二人の後ろ姿を見送って幕…は余韻を残しすぎて泣けます…

 

演目の発表があった時、悲鳴が上がった!?

そらくんいわく、演目の発表があった時、雪組生から悲鳴が上がるような感じだったそうです。

名作の呼び名が高い作品を、今の雪組で和希そらが主演する…

そらくんへの期待の大きさがわかるというもの。

 

人気の演目の再演、ということと、和希そら主演、というダブルのきゃ~!だったのでしょう。

 

宝塚では異色作なのでしょうか?

演出の谷先生いわく、宝塚の男役は、頼りないような、自分の欠点を見せるような役を演じたがらない、と。

 

それ、当たり前じゃないですか?

 

宝塚はかっこよさを売りにしているので…。

 

この前の雪組公演「夢介千両みやげ」も「おら、~するだ~」とのーんびり話す夢介を咲ちゃん(彩風咲奈)が好演してましたけど、あれも異色でした。

 

いつもは、ビシっと決めるのが普通なので、演りにくかったのではないかと思います。

 

谷先生は、「皆、大阪弁で苦労する」と、余計な心配させないで ^^;

近畿地方だけが、イントネーションが違いますから、こちらに振り分けられたら、覚悟してると思いますよ♪

 

和物の雪組、2014年に壮一帆様主演で上演していたときの出演者で今回も出演される生徒さんは、我らが!頼りになる歌上手、芝居巧者の愛すみれちゃんただ1人!(専科からの汝鳥伶さんもいらっしゃいますが)

 

愛すみれちゃんが、しっかりと関西弁、リードしてくれそう。

雪組「銀二貫」(2015年 谷正純演出)にも出演してて…谷先生のお気に入りかしら?

 

他に、諏訪さき、琴羽りり、一禾あお、愛羽あやね、紀城ゆりや…と関西出身者がいるので頑張ってもらいましょう♪

 

 

かつては、観客も、東京は侍文化で、カッコよくて勇壮なものが好まれ、関西では、身近にある恋愛や心中ものを喜ぶ傾向にあったそうです。

 

心中ものを多く世に出した近松門左衛門は、上方で活躍した人なので、関西の各所が舞台ですから、関西人にはそういう人情ものや心中ものに馴染みがあります。

 

ヒロイン 103期 夢白あや

あやちゃんと谷先生がいっしょに舞台を作るのは、音楽学校以来、とのこと。

研6だから、7年ぶり?

気がつけばヒロインになっているではないか、と谷先生。

「…きっと成長しているんだろうね(笑)」って…こわ~ プレッシャー!

 ひゃー!と悲鳴のあやちゃんに そらくんが「怖い怖い」と言ってる顔が目に浮かびます^^

 

前にも書きましたが、あやちゃんは所作が美しいので、和物似合うと思います。

 

前回は、元気いっぱいの愛加あゆちゃんが梅川を演じましたが、儚げな雰囲気なら、あやちゃんの方が似合うかな~?というのは私の個人的印象です。

 

しっかり和希の代表作にしてほしいと言われている

…と谷正純先生。

 

…ってことは、劇団の意向ですね、そらくん、すご~~い!!

どうなっていくのだろう、どこまで上がっていくのだろう、と、ますますそらくんから目が離せない!!

 

大事なところには、専科さんを配して、サポートも万全。

そらくんも「最強の布陣での公演」と安心しているそう。

銀河英雄伝説」の新公でカチャのお役(アンスバッハ)を演じたそうですが、カチャ(凪七瑠海)とは10年ぶりの共演なんですって。

今度は友人役、そらくん、大きくなったもんだ♪^^

型で見せる作品

前回から8年も経つので、卒業された方が多いですが、2014年に出演されてた生徒さんは、今回「ODYSSEY」組に振り分けられています。

当時はまだ入団されてない若手中心のカンパニー。

 

「次世代に和物を継承する」という役割も担っている公演なんですね。

 

型で見せる部分が多く、なおかつ 芝居に心がこもっていなくてはいけない、しんどいけれど努力してほしい。

 

苦労する、とか しんどいけど、とか 谷先生、稽古始まる前からハードルめちゃ上げてますね^^;

 

主演コンビ(和希そら・夢白あや)は、日本モノと縁の薄い宙組出身同志。

きっちりとした和ものの動きを身につけてほしい、と谷先生。

 

約40年前の初演のスタッフさんが残ってらっしゃるそうです、すごい!!

そして この作品を次の世界に残していかなければならない。

 

あの役をやりたいと思ってもらえる作品にしましょう、と熱意を語っておられた谷先生。

 

初演では仕事の合間にバウホールの一番うしろの席で観て、感動に震えたそうです。

再演のときには演出の菅沼潤先生に助手に付けてほしい、とお願いしたほどだとか。

 

そらくんは重責を担っていますが、きっと期待に応えてくれるでしょう^^

予想の遥か上を行きそうな気がしてます!

その先には…何かいいことあるかしら?

 

谷正純先生の思い入れが詰まった名作「心中・恋の大和路」、とても楽しみです!!

 

またコロナ感染者がじわり増えています。

公演日程短いですが その分、中止になると公演がまるまる潰れる可能性もあるので、くれぐれもお気をつけてお過ごしください!