原作の行間を生田先生が魅力たっぷりに埋めてくださってるみたい♪
生田大和先生が、ジョージアンダンスを作品に取り入れたいと思っていた、というのがこの作品の原動力になっていたんですね…
昨年、星組のショー『モアー・ダンディズム』での謝珠栄先生の振り付けの新場面「ミッション」は、ジョージアンダンスの要素を取り入れたダンスでした。
宝塚とジョージアンダンスは合う!と確信した一方で、ジョージアを舞台のお芝居を作りたい、と探していたらNHKオーディオドラマの『斜陽の国のルスダン』につながって。
…ということで、ここにめでたく星組の『ディミトリ』誕生の運びとなりました。
前にも書きましたが、原作の小説はとてもライトな小説で行間がたっぷりあります。
ということは、創作の余地がたっぷりある、ということですので、生田先生の思いがぎゅっと詰め込まれているはずです^^
ジョージアンダンスの出来が楽しみ!
こっちゃん(星組トップ・礼真琴)は、ノグチマサフミ先生のワークショップに参加したそうです。
独特の動きですから、最初は大変だったと思いますが、大勢のダンスが揃っていたら、迫力満点でしょうね〜♪
モンゴル軍を迎え撃つところであかさん(綺城ひか理)とありちゃん(暁千星)もジョージアンダンスを踊るそうです。
星組のダンサーの中に入れていただいて…と恐縮するあかさんに、こっちゃんの喝!が面白いw
生田先生の描く物語は原作とは違い…
ディミトリが試練を乗り越え、自分の魂の居場所を定める物語。
原作は、著者の並木陽さんが、タマラ女王の全盛期から一転、ルスダンの治世で国力低下、ルスダンの評判が悪いので「ルスダン応援団の気持ちで書いた」とおっしゃってます。
生田先生は、ディミトリ応援団長かな?
ギオルギがディミトリに与えた影響の大きさは、原作よりもより濃く描かれているようですね。
ギオルギが街から連れ帰った妻のバテシバは、原作ではさらっと触れられているだけですが、生田先生はバテシバのお役も膨らませて、バテシバの微妙な立場ゆえの葛藤なども描かれるのかもしれません。
有沙瞳ちゃんが演じるので、楽しみにしています。
ありちゃん演じる副宰相、アヴァク・ザカリアンも、原作では、名前が登場するけれどあまり詳しく描かれていません、ということは、生田先生の腕の見せどころ。
アヴァクのうちなる葛藤やらにじませてくれたら…
原作では、前半に亡くなってしまうギオルギですが、お芝居では、皆の心の中に生きているギオルギは…全編に登場するのかしら?
物乞いとリラの花の妖精たち
宮殿を抜け出したルスダンとディミトリが、街で出会う物乞い(元僧侶)に美稀千種さん。
預言者として、ルスダンの未来を予言します。
ストーリーテラー的な役割のようです。
キャスト表にあった「リラの精」はリラの花の妖精たちで、ストーリーテラーなんですね。
妖精たちはポジティブな存在、物乞いはネガティブな存在だそう。
物乞い(人)は命尽きたら終わりだけれど、リラの花は、花が散っても季節がめぐって、また春に芽吹き…を繰り返していきます。
直線的な視点と円環(サイクル)の視点で、二元的に物語を描き出しているんですって。
壮大な音楽は太田健先生
壮大な作風で知られる玉麻尚一先生の楽曲、今回『蒼穹の昴』で堪能させてもらいました。
『ディミトリ』では、太田健先生が壮大な曲を書いてらっしゃるようです^^
壮大なイメージのメロディに、生田先生が素敵な歌詞をつけられて、イケボのこっちゃんが歌う…
最高じゃない〜??
楽しみです!
今公演を最後に組み替えが決まっているあかさんとの場面もあり、キュン場面かも。
リラの精の3人の娘役さんはみなさん歌上手なので、彼女たちのお歌も素敵な曲でありますように♪
今日、雪組『蒼穹の昴』宝塚大劇場で千秋楽の幕をおろしました。
週末には、星組公演が始まりますね、楽しみです!!
無事に幕が上がりますように!