一体いつになったら上演できるのかしら?
星組公演「眩耀の谷」の宝塚大劇場公演はなんとか千秋楽の幕をおろせましたが、その後の花組、月組…初日を迎えられないまま 5月末まで緊急事態宣言が延長になりました。
新トップコンビのニューバージョンの「はいからさんが通る」も楽しみで、フィナーレはBパターンしかチケット取れてなかったのですが…全てキャンセルになり一体いつになったら観れるのでしょうか??
そして 楽しみにしている月組公演。和モノのショーより、シェイクスピア作「十二夜」が原作のピガール狂騒曲が楽しみ♪
4月は、本来ならば月組公演の時期でしたので スカイステージで宝塚で上演したシェイクスピア作品を放送していました。
4月24日 十二夜
4月25日 テンペスト
4月26日 夏の夜の夢
(Epiphanie 公現祭 =jour des Rois)という名のカソリックの祝日です)
4月27日 ジュリアス・シーザー
4月28日 ヴェローナの二紳士
4月30日 ロミオとジュリエット
4月24日放送の「十二夜」を観ました
1999年に放送されたもので、画質悪いです。
それでも 観てみようと思ったのは、「十二夜」の面白さの肝は、
双子の男女が離れ離れになり、妹の方が男に扮したことによって 思わぬ方向へ事態が転がっていく事。
客席は、男装していることが分かっているから 笑えるんです^^双子の兄が現れて、一件落着となるまでのプロセスが面白い!
1999年の十二夜は、シェイクスピア作品の翻訳で有名な小田島雄志さんをスーパーアドバイザーに招いての上演だったそうです。
双子の妹・ヴァイオラに花瀬みずかさん、双子の兄・セバスチャンに華路ゆうきさん。
ところが、2020年版月組のピガールでは、主演の珠城りょう様の役名にお名前ふたつ。
ジャックとヴィクトールになっています。どちらも男性の名前。
え~~どうなってるの? と思って
1999年上演の「十二夜」を観る事にしたのでした。
1999年の「十二夜」は木村信司先生演出、原作に近い感じがしました。(十二夜は読んでません。Wikipediaのみ)
原田諒先生演出の十二夜は、場所と時代をフランスの1900年代初頭に移して描かれるそうですが、たまきち(珠城りょう)のお役は、双子の兄(または妹???)ではないのか…
十二夜はWikipediaを読むと 双子の妹ヴァイオラが主演のようですが、1999年上演の十二夜は ヴァイオラが仕える、オーシーノ伯爵(演:大和悠河)が主演で、相手役が小姓・シザーリオに扮するヴァイオラの花瀬みずかさん。
2番手役が 伯爵令嬢のオリヴィア(演:夏河ゆら)のいとこ、サー・トービー(大空祐飛)でした。
今回、原田先生が、おフランスに舞台を移してしまったので、誰がどのお役かがわかりにくくなっていますね。
ちょっと不安です。
以前、星組で、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり」のヅカ版を上演したんですが、設定を入れ替えたのでせっかくのお話が別物になってしまって面白くなかったんです、ワタクシは。
原作の主役はアイゼンシュタインで、彼の妻との不仲からくる 周囲を巻き込んだ大嘘が面白いのに、トップコンビが不仲の設定じゃまずかろうと、2番手の紅ゆずる様に主演のアイゼンシュタイン役を当て、トップの北翔海莉様に脇役のファルケ博士を当てたから、役の意味や大きさが全然違って「これじゃない感」が半端なかったです。
宝塚ならではのトップコンビが描き出す「愛」もちょろっと取って付けたような感じで…
改編も、うまくしないと原作の面白みが台無しになる、という見本のような作品だと思ってます。
ま、みっちゃん(北翔海莉)がどうしても演りたい、って言ったので上演したみたいですが。
さて 原田先生の十二夜ですけど…この物語の肝の 女性が男装することによるドタバタ喜劇、がうまく生きているのかどうか 腕の見せどころですね。
1999年の十二夜は、双子の兄妹の再会場面もあって、それぞれカップルができる大団円、ハッピーエンドでした。
誰と誰が双子なの~~??
たまきちはオーシーノ伯爵のお役? 何故名前が2つあるの??と やっぱり一人二役?? などと謎から抜け出せず。
普通にストレートな「十二夜」でよかったのに…とならないことを祈ってます…
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