星組の3組に分かれての別箱公演
トップコンビ解体、全国ツアー公演の主演が専科のカチャ(凪七瑠海)、そして…
星組トップ礼真琴主演の『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』の劇場の規模が小さいこと、話題が尽きませんでした。
礼真琴✕海外ミュージカル、ということはチケット難必至。
しかも今回の『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』は歌上手中心に振り分け、一部ダンサーで揃えた、耳福、眼福の公演です。
どうかどうか、版権問題で、円盤も放送もなし!なんてことになりませんように!!
ガチガチのブロードウェイミュージカルと違い、フレンチミュージカルは、多少の改編は大丈夫なのかしら。
原作は同じスタンダールの『赤と黒』だが…違う点まとめ
『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』は、フレンチミュージカル。
柴田侑宏 脚本の『赤と黒』とは随分趣が違うように思います。
宝塚版の2番手役 フーケとコラゾフ公爵がいない
ワタクシは、星組の安蘭けいさん主演の『赤と黒』をスカイステージで観たことはありますが、フレンチミュージカルの方には、2番手役フーケもコラゾフ公爵も登場しません。
その代わり、2番手役に、ありちゃん(暁千星)演じるジェロニモが登場するようです。
ありちゃんは、星組の全国ツアー公演の『モンテ・クリスト伯』でもジェロニモのように、ストーリーテラーを演じつつ、お芝居にも入ってました。
ん〜 また似たようなお役が回ってきましたね。
赤と黒の象徴的ダンサーがいる
Rouge・赤 希沙 薫 100期
Noir・ 黒 碧海 さりお 101期
『ロミオとジュリエット』の「愛」役を役替りで分け合ったお二人。
しなやかなダンスが持ち味。
登場人物の心情を表すような場面で、ダンスで思いを表現されるのでしょうか?
オンブルがいる…オンブルしかいない!
『めぐり会いは再び next generation』に宰相オンブルというお役がありましたが。
オンブル=影。
『Le Rouge et le Noir』における影とは。
オンブルを演じるのは、朱紫令真くんと夕陽真輝くんの歌上手コンビ。
赤と黒、のように、影があれば光(ルミエール)もあるのかとよ〜く見てもオンブルだけですね。
オンブルとして、今公演で退団のあかっしーとまっきーのお二人で歌唱場面とかありそう♪
期待だ〜!!
で、影のお二人は、赤と黒のダンスシーンで歌唱場面をもらうのかしら?
それとも別場面で??
注目ポイントですね。
カッコ内に、執事と裁判官とも書かれていて、別場面でのアルバイトかしらね?
キャスト整理
本日発表になったキャストを下記しました。
出演者は総勢22名という少人数の公演です「。
キャストは、専科さんのお二人を含めて星組生と22名。
レナール夫妻: 紫門ゆりや、有沙瞳
ヴァルノ夫妻 :ひろ香祐、小桜ほのか
ラモール家 : 英真なおき、詩ちづる
ヴェリエール市長のレナール氏(紫門ゆりや)、ライバルで助役のヴァルノ氏(ひろ香祐)。
どんな芝居を見せてもらえるのか、ゆりちゃん(紫門ゆりや)は、初の特出は、『LOVE AND ALL THAT JAZZ』、その後花組で女役(『冬霞の巴里』でオクターヴの母親役)でした。今回、男役道極めたゆりちゃんを見る機会。
楽しみにしています!
注目のレナール夫人は、大方の予想通り有沙瞳ちゃん。
歌上手、貫禄、繊細な芝居、申し分なし!
2幕、ジュリアンが惚れる女性、マチルドに詩ちづるちゃん、適任!
小桜ほのかちゃんが食い込めるかどうか、でしたが、持ち味的に詩ちゃんですね。
で、ほのかちゃんがヴァルノ夫人か…
歌上手が集っているので、歌唱場面があると思うのでたくさん歌って欲しい。
エリザは、ジュリアンに片思いの小間使で、夫人との交際を密告するというちょいダークな役回りですが、目立つお得なお役に瑠璃花夏ちゃん。
皆さん歌上手なので、全員に歌わせて、見せ場あげて欲しい!
配役がピタッと収まって気持ちがいいわ!!
⚠️ 宝塚歌劇
有沙瞳の抜擢と今後
「無冠の帝王」という言葉がありますが、くらっち(有沙瞳)を観てると、そんな言葉が浮かんできます。
雪組時代を含め、
新人公演ヒロイン 2回(一夢庵風流記、スカーレットピンパーネル)
バウヒロイン 2回(銀二貫、龍の宮物語)
東上公演ヒロイン 3回(阿弖流為、ドクトル・ジバゴ、マノン)
申し分のない経歴と実力がありながら、トップ娘役になっていない現状。
各組トップ娘役が100期以下になっている状況を鑑みれば、トップ娘役への道は閉ざされたのかな…と思います。
歌上手トップ礼真琴と歌上手くらっちの歌唱を存分に聴きたい、という思いを掬い上げてくださったのが『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』なのかな、と推測しています。
かなりのイレギュラー公演になってしまいましたが…。
トップ娘役が叶わないならば、と別箱で1作だけ、こっちゃん(礼真琴)の相手役をさせてくださったのかも?
以前、朝夏まなと時代、トップ娘役の席は空席のときがありました。
宙組の伶美うららちゃんが、『神々の土地』で一作だけトップ娘役のお役をされましたね。
今回の『Le Rouge et le Noir』も当時と似たような状況…。
ということで、次の大劇場公演『1789』でくらっちはマリー・アントワネットを演じて卒業されるような気がしてなりません…
初演の『1789』では、マリーアントワネット役は、トップ娘役のちゃぴちゃん(愛希れいか)が演じておられました。
オランプに暇を出し、広い大劇場の空間に一人で立ち、切々と歌うマリーアントワネットのちゃぴの歌声が素晴らしく、激しく心揺さぶられました。
あの長丁場のお芝居と歌唱を務められるのは、くらっちしかいないと思ってます。
歌唱は、詩ちゃんやほのかちゃんもお上手ですが、フランスの王妃の貫禄まで、となるとなかなか難しいような…?
『1789』のマリー・アントワネットは、初演ではトップ娘役がたまたま演じていましたが、本来「歌上手枠」だと思っています。
そして、王妃・マリーアントワネットの芝居に説得力のある生徒さんが望ましいですね。
100期の朱紫令真くん、別箱公演で退団…
あかっしーが退団? しかも別箱公演で?
びっくりです!
100期生は、実力のある方が多いですね。
あかっしーは、100期の組内成績一番、歌上手枠で、以前、スカイステージの年末のゲームコーナーに各組100期が登場していて、あかっしーもきわみと星組代表で出てました。
落ち着いた演技も定評がありますから、ずっとご活躍されるのだとばかり思っていました。
男役10年、これからこそが本番、おもしろくなっていくのに…と残念です。
勝手な想像ですが、最高の舞台になるであろう『Le Rouge et le Noir』を胸に、宝塚を卒業したかったのかな、と。
あかっしーの胸の内を想像しています。
最高に耳福の舞台が約束されている『Le Rouge et le Noir』
元気に走りきってください!
絶対に、公演関係の皆様がコロナにかかりませんように!