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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】え?これがショースター 礼真琴 最後のショー?|『エスペラント!』正直感想

低音が響く伸びやかな歌唱、スピード感のあるキレッキレのダンス。

ショースター・礼真琴の退団公演は、2本立てのショー付きがいい!!

 

ショーは、こっちゃん(礼真琴)の持ち味を存分に活かしたカッコいいショーでお願いします…と念じておりました。

 

退団公演の演目・演出家発表。

 

『エスペラント!』?? 退団公演ぽくないな。

 

生田大和演出??  一抹の不安…。

 

ここからは、一個人の感想を綴っております、御理解いただける方はお読みください。

 

 

 

 

まさかの!礼真琴退団公演のショーが…

今回の星組公演は、私にとって、2024年1月の『RRR』『VIOLETOPIA』にも似た、

お芝居で盛り上がって、ショーでちょっとどんよりして家路につく、と言う珍しいパターンでした。

 

どれだけ、お芝居が駄作でも、ショーでワクワクして、フィナーレで手拍子打ちながら、テーマ曲を繰り返し耳にしたら、すっかり帰り道に脳内ぐるぐるで

「楽しかったね〜♪」ってなるのですが。

 

『VIOLETOPIA』はお芝居で盛り上がった熱を急速で冷ましました。

 

今回も、しかり。

『VIOLETOPIA』ほど暗くはないけれど、何故??が随所で飛びました。

 

幕が降りたあと、友人と顔を見合わせて、「・・・。」

「はぁ〜〜♡ 良かったね〜〜!!」の言葉が出てこない orz

 

せっかくの素材を活かし切れていない残念感。

こっちゃん、これが最後なんだよ!!

 

エスペラント!の紗幕がない舞台。↓ 物足りない。

ロケットの時は、Esperanto! 111!の電飾が下りてくるのですが。

 

稽古場のトークで予想はしていたけれど…

ありちゃん(暁千星)が、画家で通し役、と聞いたときから嫌な予感。

通し役のあるショー…これ、面白くない、の典型。

 

ストーリー仕立て、って前後関係あるし、何人も割り振られた役がある。

ストーリーに沿った場面転換より

かっこいい場面が次々と展開していくほうが、ワクワクするんですよね、ワタクシは。

 

だから、月組の『PHOENIX RISING』が楽しかった!

不死鳥がアジア各地を巡る、というコンセプトだけが下敷きにあって、

それぞれのテイストの違う場面がめくるめく早さで展開していって…5月に梅芸で観ます♪

 

画家が呼び覚ます絵の具は…原色かと思ったら意外にも淡い色でした。

 

これが摩天楼の場面か…

摩天楼と言えば大都会ニューヨークのイメージ。

スタイリッシュな場面かと思いきや、季節は晩秋、

皆さん茶色の重そうな(ウールのコートなど)衣装を着て、ん〜。

 

摩天楼らしい映像かセットがあるのかと思ったけどそうでもなくて…

最後は舞い落ちるイチョウの葉の中を去っていくこっちゃんとほのかちゃん(小桜ほのか)が余韻を残します。

 

私ががっかりしたのが、タクシー。

美稀千種さんとこっちゃんの対談で、タクシーが登場するのはわかっていたけれど、

まさかの!! 棒の先にイエローキャブの絵を貼り付けたものが「タクシー」。

安っぽいと言うか、幼稚というか…なんか、ぷぷぷ、でしたw

 

突然の海底レビュー

からの〜〜〜水族館、

ストーリー仕立て、と言いながら、突如水族館から海底へ。

画家はどこ行った??

 

ここ中詰。

こっちゃんはじめ、星組の気合の入ったキレキレダンスが楽しめます♪

曲はスタンダードナンバー Nica's Dream。

衣装は、色の洪水、原色!任田先生風。

 

キラキラブルーの衣装と、最近多いシルバーヘア鬘のこっちゃんが八神純子さんの『Mr.ブルー 私の地球』を歌い上げます。

 

ここは、こっちゃんが「地球の化身」=Mr.ブルーらしいです。

星組=ブルー、ということで 星組トップはミスター・ブルー ということでこの選曲。ちょっと、いやかなり古いけど。(1980年リリース)

 

突然の「命を求める神の道化」

モンストロ(クジラ)とブルー・フェアリーって…ディズニーの『ピノキオ』か。

 

ピノキオの如く、クジラに飲み込まれるブルー・フェアリー(詩ちづる)。

 

何故かクジラのお腹の中に、人形師・コッペリウス(暁千星)の人形小屋がある。

意味不明(笑)

 

コッペリウスのおきにいりは、アルレッキーノちゃん(礼真琴)。

タイトルのように、道化だからピエロ衣装のこっちゃんがありちゃんと踊ります。

 

ここは、サーカス団長(極美慎)がおきにいりの蛇(礼真琴)が踊る『VIOLETOPIA』の場面の方が良かったわ。

 

それにしても、またコッペリウス。

月組の『CRYSTAL TAKARAZUKA』(2014年)の自動人形の焼き直しね…

 

AYAKO先生振り付けで、愛希れいかさんの自動人形のダンスが素敵で大好きだったんですが…

今回、瑠璃花夏ちゃんが、ちゃぴ(愛希れいか)のように、素敵に踊ってました。

今公演、この場面の振り付けは、御織ゆみ乃先生。

 

千住明先生作曲の青い星

曲は青い星、ですが 衣装は黄色トップス、白ボトムス。

命の灯火だから、ろうそくのイメージかしら?? 🤔

 

歌唱に 美稀千種、輝咲玲央、朝水りょうの上級生男役と

白妙なつ、都優奈の退団される歌上手娘役と 碧羽陽、詩花すずの歌上手下級生が抜擢されています。

 

ロケットはタップで、礼真琴も参戦

トップさんが初舞台生ロケットに参加されるのを初めてみました。

ピックアップで3名(?)の初舞台生がこっちゃんと一緒にタップ。

 

なんて光栄なことでしょう♪

それにしても、タップ、難しいのに、ロケットに入れてくるなんて…三井聡先生振り付けでした。

 

フィナーレはもっと「礼真琴色」が欲しかった

なんか大人しかった。

さよなら公演は、舞台を下りてからもいろいろと忙しいのかもしれないので、あえてハードな振り付けは避けたのかも知れませんが、ちょっと物足りない。

 

こっちゃん1人で黒燕尾で踊るところは素敵で、

舞台に別れを告げるように、そっと舞台に右手を置く場面はグッときます。

これ、柚希礼音さんもやってた?

静かな最後で、オラオラ感なしでしたね。

 

よかったのは、

退団者、95期、花組へ異動の極美慎くん、専科に異動の小桜ほのかちゃん、次期トップスターのありちゃんと、こっちゃんとの絡みがあり、皆さん本当に嬉しそうでした。

 

95期のヒーロー(ひろ香祐)と紫りらちゃんが随所で組んで踊っていて、なんかじわ〜と…95期の終焉の足音が聞こえたわ。

 

このショーのハイライトはどこ?

たいがい、ショーには、あの場面が好き!とか、ファン同士の会話で話題になる場面ってありますよね。

 

今回のショーにそれがない…orz

 

あれだけの歌唱力とダンス力を併せ持った礼真琴の退団公演で、これ?

すごく残念。

もう一回作り直してほしいぐらい。

 

とは言え「今回の公演、お芝居もショーもどっちもいい!!」と喜んでらっしゃる投稿もみましたので、感想は十人十色だな〜とつくづく。

蓼食う虫も好き好きですな。

 

愚痴りながらざっくり感想でした。  🙇🏻‍♀️

 

いや、ホント、生徒さんにも適材適所があるように、

演出家にも適材適所で、

生田先生は、お芝居担当でお願いします。