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【星組】『アレクサンダー』個人的にすごく刺さった作品、余韻がすごい|観劇感想

星組公園『アレクサンダー』2025年10月8日 14時30分公演を観てきました。

 

お友達からのお誘いホイホイ。

 

ありがたや〜、すごく見応えある公演でした!

最後の幕が下りてからも、余韻がすごい!

 

 

キャラが立ってる、ハマってる!!

 

自分用の観劇メモです。

ネタバレあります。

1回しか観てないのでまちがってるかもしれませんが🥺

アレクサンダー大王のことは、世界史で習うので誰でも知ってますが、彼の生き様については何一つ知らなかったので興味深く観ました。

 

原作は赤石路代さんの漫画『アレクサンダー大王 天上の王国』。

 

天飛華音くんの東上初主演公演が勇壮なアレクサンダー大王、とは頼もしい。

いつか星組の王になる、という暗喩でしょうか??

 

アレクサンダーは、

  • ヘファイスティオンに全幅の信頼を寄せている
  • 傭兵のリーダー・サーヌと恋に落ちる
  • 父王との確執がある

…を中心に描かれています。

 

アレクサンダー 天飛華音

星組での役割を自覚して、堂々の演技。

ついに大王!

アレクサンダーのサーヌ(瑠璃花夏)への愛や父王・フィリッポス王(ひろ香祐)との確執など、見どころ満載♪

ヘファイスティオン 稀惺かずと

ヘファイスティオン(稀惺かずと)が人の心を読む能力がある、という設定がお話を面白くしてますね。

一筋にアレクサンダーのことを慕っている様子が痛々しいほど。

 

人の心を読めるから、アレクサンダーの危機を何度と無く救ってくれました。

人の心がわかってしまうからこその苦しみも…

友達以上の感情があるから、アレクサンダーに突然ハグされた時、自分の心の動揺にとまどいを隠せないヘファイスティオン…をつんつん(稀惺かずと)が難しいお役を好演♪

 

滑舌がいいから、セリフがスーッと入ってきて気持ちがいい♪

ソロの歌唱もあり、巧い!大活躍。

サーヌ 瑠璃花夏

傭兵のリーダーとしても頼もしく、アレクサンダーに剣で挑んでくるが、それは相手が、主として従うに足りるかを試していた…という一枚うわてな女性。

物言いも男っぽく、発声も低くして、アレクサンダーに堂々と渡り合うのが素敵。

女ではなく、ひとりの兵士たらんとしているところがカッコいい。

 

それでも、アレクサンダーに思いを寄せられて、徐々に心を開いていく様をるりはなちゃんが丁寧に好演。

死の影が忍び寄っていても、「たとえどんな運命が待っていようとも、自分の人生は自分で選ぶ!」

かっこよすぎる! こんなセリフをサーヌに言わせてくださった田渕先生に感謝!

 

すごく素敵なお役で、最後まで、アレクサンダーの警護を担い、命果てるところは、ぐっと来ます。

いいお役に巡り合いましたね。

 

ここのカゲソロ誰だろ??と思っていたら舞台後方にライトが当たって、るりはなちゃんが歌っていました。

ダンスも歌唱もできて、ヒロインの実力を見せてくれました。

 

フィリッポス王・ひろ香祐とアッタロスの美稀千種

5人の妻を娶っていて、オリンピアス(澪乃桜季)との間に、アレクサンダーとクレオパトラ(美玲ひな)を設けていますが…

将軍・アッタロス(美稀千種)の姪のエウリディケ(咲園りさ)と結婚の席で、オリンピアスとの間の子、アレクサンダーを追放する、と宣言。

アレクサンダーもまた、父に王の資格はない、と言い放つ。

権力を持ち始めたアレクサンダーのことが脅威だった、チキンなフィリッポス王。

ひーろーも巧い。

 

アッタロスが自分の地位を盤石にするために王と姪の政略結婚を画策。

腹黒いアッタロスを美稀千種さん、好演。

こういうお役が物語を面白くしてくれて…最高です!

 

オリュンピアス(澪乃桜季)

アレクサンダーの母とは言え、とてもクール。

ヘファイスティオンと同じ能力を持っている、という設定。

終始抑えた演技で、印象を残しました。

ちょっと怖い…

 

アレクサンダーの親友たち=ヘタイロイ が可愛い

鳳真斗愛、紘希柚葉、青根斗和、御剣海、そして 稀惺かずと。

5人で登場することも多く、それぞれの役を生き生きと演じていました。

 

クレオパトラ(美玲ひな)

アレクサンダーの妹のクレオパトラ役の美玲ひなちゃんが可愛い♪

生き生き演じてます。

サーヌに嫉妬したり、お兄様っ!と慕っていて。

ヘファイスティオンのことも気になっているのに…おじさんと結婚…

 

侍女たちも可愛い

中でも愛花いとちゃんが上手くて、目に飛び込んできました。

いとちゃんのダンスが目を引きますね〜^^

 

その他のお役

羽玲有華くんは、アレクサンダーを暗殺しろ、と剣を手渡される役、目立っていました。

このごろ、時々いいお役が回ってきますね。

 

朝水りょうくん演じるアンティパトロスが渋くてよかったです。

『ドクトル・ジバゴ』(2018年)頃から芝居のお上手になられたな、という印象をもっています。

今や、なくてはならないイケオジ枠。

 

若手の顔が見える2幕のマケドニアの市場

戦いの場面では、ヘルメットやマスクを被っていてお顔が見えにくい兵士の皆さん。

2幕冒頭のマケドニアの市場では、若手が歌い踊って楽しい場面。

 

フィナーレのソルジャーダンスがツボ!

楽曲、振り付け、衣装がいい!

衣装は裾がいくつにも割れたジャケットなので、振りに合わせて動き、翻るのがため息もの。

この場面の振り付けは若央りさ先生?

振りが素敵なので男役さんがさらにかっこよく見えます。

 

デュエットダンス

かのんくんとるりはなちゃんのデュエットダンス、新鮮!

るりはなちゃんのダンスがしなやかで、誰と踊ってもいい感じ。

ちなみに『夜明けの光芒』のありちゃん(現星組トップ・暁千星)とのダンスはため息ものでした。

かのんくんとも、相性が良さそう。

お二人とも純白のお衣装でかのんくん✨️、るりはなちゃんは襟ぐりにファーが付いていて綺麗ですが…生地硬そうでシルエットがタイト。(衣装担当:薄井香菜先生) 

タイト故にかなり深いスリットが入っていました。

 

ここは柔らかい素材の裾広がりのドレスが良かったな…

くるっと回ったら、裾がふわ〜っと広がるとうっとりするんです^^

 

若手が大勢振り分けられていて、一人ひとりの顔が見えて楽しい公演でした。

 

10月11日土曜日 15時からの配信、生で観たしもういいかな、と思ってたけど

生で観たら…、あの感動よ、もう一度!と配信も見るつもりです。

細かい所、もう一度チェックしたいし〜♪