本日6月17日、阪急阪神HDの株主総会が行われました。
昨年6月14日の阪急阪神HDの株主総会では、前年の宙組生の急死で大荒れだったと、メディアが大きく報じていました。
昨年、「予想通り大荒れで一時収集不能、株主からの突き上げで改革できるのか」というタイトルで記事を書きかけて、下書きのままになってたわ ^^;
昨年の紛糾した株主総会から1年、今年は?
昨年の大荒れだった株主総会、怒号が飛んだとまで書いているメディアもあったような記憶。
一昨年(2023年)、生徒さんが亡くなられた際、速やかに誠意ある対応を取らず、
反感を買うような記者会見を開き、劇団や阪急阪神HDの神経逆撫でぶりに意見したい株主が多かったのだと思いました。
さて、あれから1年。
劇団も様々改革に取り組んでいます。
経緯は劇団のHPで確認することができます。
株主はまだ納得していない
上記日経の記事を読むと、
「宝塚歌劇団のガバナンス(企業統治)改革に関連し「世間が納得するけじめがついていない」など厳しい意見もあった。」とのこと。
一般の会社、学校、組織で2023年のような悲しい出来事があれば、すぐさま詳細は調査中、として、まず亡くなった方へのお悔やみ、未然に防げなかったことの反省などを述べる会見が開かれます。
が、劇団の隠蔽体質故か、なんの発表もなく、警察発表から世間に周知されるという不手際。
のらりくらりで1週間後にニヤニヤ会見、その後の会見も不発で、真打ちとして新理事長が行った会見が大炎上。
すべて、 世間が納得するけじめがついていないことが発端だと思っています。
阪急阪神HDの体質ゆえの対応(隠蔽体質、身びいき、パワハラ、いじめ)が世間の感覚と乖離しすぎて反感を買ってしまうのではないか想像しています。
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ボヤのうちにきちんと誠意ある対応をしないから、大火事になってずっと類焼を続けている感じ。
ずっと「けじめついてない」と言われ続けるのでしょうか…
大鉈を振るって誰の目にも明らかな改革が必要なのだと思います。
当該劇団員の実名を上げ「今も居残っている(イジメをしたとされる)3人については、少なくとも退団勧告をすべきでは」「(イジメを)やっていないんだったら“やってない”と言えばいいだけであって、逃げ回るのであれば卑劣な男役と言わざるを得ない」などと語気を強める場面もあった。
引用元:スポニチアネックス
昨年は、「腐ったリンゴは捨てなければ組織が腐る」発言もありました。
株主は、まだまだ「手ぬるい」印象を与える宝塚歌劇団の改革に納得してはいない様子。
改革は、まず株式会社化で体質改善
劇団員の過重労働も問題になっていました。
雇用形態も見直されて、住宅手当などの福利厚生も充実し、劇団員の負担の見直しも進んでいる様子。
働き方改革ができている印象です。
株式会社化の人事について、女性役員が少ないことや宝塚歌劇団の村上浩爾理事長が株式会社の社長に就くことに疑問の声も上がった。
引用元:日刊スポーツ
女性ばかりの組織をまとめる上層部が男性ばかり、というのもいびつな人事ですね。
宝塚歌劇団はものすごい男尊女卑、と言われています。(某女性演出家談)
創立110年、「伝統」の名の元に改革らしい改革を行ってこなかったのでは?と疑っています。
伝統とは?
旧弊ではないはず。
前時代的なものを引きずっているのか、事なかれ主義で改革しないのかはわかりませんが体質は古そうですね。
政治家や会社役員の女性の占める割合は世界の先進国の中で日本は低水準、と遅れています。
世界へ打って出ようとする宝塚歌劇なら、こんなところも改革して、アッと言わせてほしいです。
2023年、組のプロデューサーが男性だけなのが問題視されていましたが、現在はプログラムの「制作」に女性のお名前も列記されています。
女性である劇団員が、男性に言いにくいこともあるでしょう。
女性プロデューサーの方が劇団員に身も心も寄り添えるようにも思います(最後はP本人の資質によりますが)。
劇団の株式会社化に期待
音楽学校から芸事を学ばせ、売れるようにプロデュースして、集客してくれる「商品」に育てていく、それが劇団なのかも知れないけれど
1人ひとりが人格ある人間で、身も心も簡単に傷つく存在。
みんなメンタル強く育っていますが、何を言ってもいいわけではないしフォローも必要です。
それを忘れるとパワハラになりますね。
宙組の件はそこが他組と違ったのかな、と想像しています。
若くて美しい、人生で一番美味しい時期を様々な制約の中ですごし、日々お稽古に精を出す健気な生徒さんたち。
株式会社化で生徒さんたちが皆幸せな宝塚人生を送れますよう、期待します。