『巡礼の年』『Fashionable Empire』大千秋楽、おめでとうございます!
「大千秋楽、おめでとうございます!」の言葉が、いつも以上に重みのある今公演の大千秋楽、配信を観ました。
宝塚大劇場では、走りきれた花組は、東京宝塚劇場では、初日延期が2週間強、7公演できたものの、再び公演中止で今日の千秋楽を迎えました。
見どころのいっぱいある作品なだけに、東京で 計8公演とは残念無念でしたが、今日公演できて、退団者の皆様が無事ご卒業できて本当によかったです。
幕開きの開演ご挨拶から、この度の公演中止の件でお詫びのフレーズが加わり、最後の最後にも、れいちゃん(柚香光)が一人大羽根を背負ったままで、登場して、思いを伝えてくれました。
中止期間中に東京宝塚劇場の前で劇場を見上げてる方、劇場前で泣いておられたファンの話をされた時には、涙ぐんでしまいました。
ブリドリネクスト望海風斗編で飛龍つかさに出会った
『 Brilliant Dreams+NEXT 望海風斗』をバウホールで飛龍つかさくんを知って、そのお人柄に惚れ、舞台姿に惚れました。
あれは、まだ研3だったんですね…
ブリドリのメンバーは、だいもん(望海風斗)がキャスティングした、Pちゃん(鳳真由)とつかさくん。
ステージでお手紙を読み上げるPちゃんの後ろで感無量の顔で見守っていたつかさくんが可愛いくて!
研3なのでまだよく知らなかったつかさくんを注意して観るようになったのはブリドリネクストからでした。
今日、98期の飛龍つかさくんが退団されました
ご卒業されるつかさくんの「Memories of 飛龍つかさ」を観たのと、つかさくんが登場した、『巡礼の年』新公主演を務めた侑輝大弥くんの「Young プラス」を観て胸熱だったので、ここにまとめておきます。
2013年8月、『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-』で花組配属後初の大劇場公演、新公で演じたモーリス・クリヨン、本役はマイティ(水美舞斗)でした。
そして…
金色の砂漠 ジャハンギールが繋いだ飛龍つかさと侑輝大弥の絆
本公演で鳳月杏演じるジャハンギール王の若かりし頃(回想シーンのジャハンギール)を演じたつかさくん。
そのお役を新公で演じたのが侑輝大弥くんでした。
つかさくんも新公学年で、新公でもらったお役がジャハンギール王。
新公でジャハンギール王を演じ、本公演では、ジャハンギール王の若かりし頃を演じたつかさくん。
本公演で、若かりし頃のジャハンギール(飛龍つかさ)に刺されるバフラムという役を演じて、つかさくんと剣を交えていたのが侑輝大弥くん。
「侑輝大弥くはぴよぴよの初めまして、みたいなまっすぐでキラキラしてて。滝のように汗を書きながら剣を交えてくれた。」と嬉しそうに話すつかさくん。
「だいやが(新公で自分の役を)やってくれるのが嬉しくて 一気に絆が深まった、出会いの作品、と目を細めていました^^
新公での出会いからたくさんのことをおしえてくださって
「尊敬する飛龍つかささんのお役をさせてもらえるということで嬉しくて何もかも全てに必死過ぎてしまった」
当時、研1、無我夢中の日々だったんでしょう^^
飛龍つかさくんを男役として舞台人としても一人の人としても、心から尊敬しているというだいやくん。
「新公の稽古で セリフも抑揚も声も様になってない私に こういう風に言ったら変わってくるよ、と教えてもらったそうです。
だいやくんの演技を客観的に観たつかさくんは…
「だいやのセリフ聞いてて 何を言っているか聞き取れるかどうかの滑舌がすっごく大事なんだなと思った」そうです。
新公は、本役のつかさくんにとっても勉強の場だったようです。
「ジャハンギール王が言っていること、セリフは作品のキーとなる部分だったので 責任重大な大事なことをしゃべってるのだと客観的に観ることが出来て(よかった)」
だいやくんに、落ち着いてしっかりセリフを言わないと 何言ってるかわからない、と
つかさくんが稽古を観て気づいたから、
一緒に頑張ろう、と、ふたりのジャハンギールは共に頑張ったのだそう。
つかさくんは、本役が鳳月杏さん。
どうやったら人の心を動かすことができるのかを学んだそうです。
『Dream On!』繋いだ水美舞斗と侑輝大弥、飛龍つかさ
『Dream On!』は、つかさくんとあかさん(綺城ひか理)がメインキャストを務めるショーケース。
A日程(11公演)は、水美舞斗、帆純まひろ、一之瀬航季が特別出演、3日間の休演の後、B日程(8公演)は3人がいないメンバーでのイレギュラーな公演でした。
AとBでポジションなど構成が変わるため、休演日に必死でお稽古した…と当時どこかで聞きました。
その分、2倍楽しめた、とつかさくん。
だいやくんはマイティ(水美舞斗)とダンスバトルを繰り広げる場面をもらっていて、マイティが盛り上げて、引っ張っていってくれて パワーを間近で感じたそうです。
だいやくん、当時研4、すべての場面 ひとつひとつを鮮明に覚えていて青春だったな、って…素敵な思い出ですね^^
『The Fairy Tale 青い薔薇の精』新公で水美舞斗の役を侑輝大弥
新公でニック(本役:水美舞斗)というお役をもらっただいやくん。
ニックは、繊細で 優しい男性。
なのに、一番男役らしさを学んだ公演だった、と言います。
ガツガツいく男らしさではなくて 内に秘めて誰かのために…という男らしさ。
水美さんは 立っているだけでそれがにじみ出てて、自分もそうなりたい!とおもったそう。
大好きで忘れられない公演になった、と語っていました。
『銀ちゃんの恋』で、ヤスを熱く演じたつかさくん
ヤスをやりたかったので、とても嬉しかった、というつかさくん。
一幕ラスト、背中でお芝居するシーン…哀愁を感じさせる背中でした。
あれで、背中に自身を持つようになったそうです。
役者冥利に尽きるお役に出会えて、幸せでしたと言う言葉では片付けたくないぐらいの作品だったそう。
熱い芝居でした、カンパニー全体が熱かった!!
求心力が素晴らしいカンパニーだからこそ生み出せた作品かな、と思っています。
『銀ちゃんの恋』で、水美舞斗、飛龍つかさ、侑輝大弥のお三方が一堂に会しているのもよかったですね。
だいやくんも、心は女の子?な青年の役で、かなりハードル高かったと思いますが健闘してました^^
宝塚は、先輩からたくさんの学びを得て、後輩に伝えていく所
『金色の砂漠』の新公の話しは興味深いですね~♪
宝塚は、「新公」という場で学ばせ、新公キャストのみならず、本役さんにも気づきを与える場として機能してきました。
外の舞台のカンパニーは、興行のために集められた精鋭で構成されていますが、音楽学校を出たばかりの生徒さんも舞台に立つ宝塚では、このようなシステムがるからこそ、ぴよぴよの雛鳥たちも一舞台人としてステージに立つことができるのですね♪
設立から100余年、連綿と続けられてきたこのシステム、改めて素晴らしいな、と思いました。
今日で、宝塚人生の幕を下ろした飛龍つかさくん。
新しい第一歩をどこに踏み出されるのか、興味津々です!
つかさくんの人生の第二幕も、感動に包まれていますように!