昨年11月に放送された星組100期の極美慎くんに続いて、花組100期の一之瀬航季くんの「THE STORY」を観ました。
研究科11年の100期・男役も残るは8人、1月19日の『エンジェリックライ』で泉まいらくんが退団すれば、7人になってしまいます。
男役10年を過ぎて、脂ののりきった男役さんを紹介する「THE STORY」、今回も興味深う拝見しました。
この番組の深掘りのおかげで、ますます取り上げられた男役さんを好きになっちゃいます♪
目次:
劇団入りしてきたはなこちゃんを早速突撃!
朝からストレッチして、一日の流れを確認をしてきたというはなこちゃん。
朝食はお米派だけど…今日はサンドイッチを食べたかったのでホットサンドを食べてきた、と言っていました。
梅干しと生姜入ったお茶(梅干し番茶?)飲んでいるそうです。
お芝居で、警部のマリオ役でトレンチコートを着るので、私服でもトレンチコートを来ているそうです。
(演出の谷貴矢)先生から銭形警部のようにやってくださいと言われた、そうです。
うんうん、銭形に見えたよ、ちょっとエラソーな感じとか、仕草とか^^
一生懸命だけど外してしまう、頑張るのに失敗しちゃう可愛らしい人。
愛着わいてるそうです。わかる^^
コミカルに見える役だけに、ウケ狙いでやってしまうと何のために生きているのか、
役作りとしてのブレが見えるのが一番嫌だ、と。
愛してる物はなにか、という所を大事にしようと思って役作りをして、
落ち着くところがみつかった、エンジェルを見つけるぞという強い思いを大事にしているそうです。
偉い!
以前、コメディエンヌ系の生徒さんが笑わせに走って、これでもか、と演るので、白けてしまった公演がありました。
客席が自発的に、思わず笑ってしまう、という役作りからくる面白さが一番ですよね!
小手先で笑わせる軽薄な笑いではない、役作りからくる笑いを追求しているのがいい!
花男の気概、ショー
ショーで心がけていることは「花男」コレに尽きる!
あぁ、はなこちゃんも、花男(花組男役)の誇りを持っているのね、と感動。
新生花組になって、いただく場面 お歌がすごく増えてきたなと実感。
『Jubilee』の月光の場面で、トップの永久輝せあさんと 一対一で踊る一場面があり、 こんなフリをいただけるようになったんだ…と嬉しく思っているそうです。
そう、あそこは、あ!はなこちゃん、見せ場もらってる!と思いました。
永久輝せあさんからはオーラや、男役として見せ方のかっこよさを感じるので
「負けないぐらい見せるぞ」っていう気持ちでいてようやく戦力になれていくのかなと思う、と語っていました。
心強い、と思ってもらえるぐらい自分の実力をあげていきたいし、男役として見せ方にこだわっていきたい。
黒燕尾に向かうみんなの背中が大好き、背筋が正されるような気持ち、緊張感とワクワク感を持って舞台に立っているのをスタンバイの時に感じるそうです。
舞台上で揃ってるのを感じる。
やりがいがあるので極めたいと。
一之瀬航季を形作るもの
音楽学校で、
『我が愛は山の彼方に』や『アルジェの男』の
セリフを言った時の血のたぎり方!! 男役を演ってる!!と強く感じたそうです。
『ダンスオリンピア』の下級生だけで踊る場面で初めて真ん中で踊り、楽しかった。
お客様が手拍子で盛り上げてくださって、自分たちだけでは出せないパワーをお客様との相乗効果で出せて楽しかったそうです。
あの公演の後、コロナで公演中止をはさんで『はいからさんが通る』新公主演を射止めたのでしたね!
2020年ごろからグイグイはなこちゃん。
舞台を支えるルーティン
交感神経を優位にさせたいのでストレッチは心がけているようす。
スキマ時間をいかに有効に使うかを心がけているので
出番前などのスキマ時間もストレッチしてるそう。
ストレッチしながら発声練習したりもしてます。
足裏ほぐしは、いがいがのストレッチボールを使っています。
持ち物拝見
星風まどかちゃんに教えてもらったカバーをかけた台本(『エンジェリックライ』)は…見せません! な〜んだ…orz
永久輝せあさん監修バッグを愛用。
軽さとサイズ、ジャストすぎて2つ目買おうかと思っているそうです。
宣伝効果抜群!欲しくなってきた…w
ひとさん(永久輝せあ)からもらったペンケースもでてきた。
役作りノートには、
先生からのダメ出し、お稽古場のすべてまとまとまっているそう。
そんなノートにはさんだ、せおっち(瀬央ゆりあ)のサイン入りブロマイド。
写真の袋に、このポーズつかってええよ!!の文字入り、笑うw
ワークショップに言ってから使い続けているという本は、
「THE POWER ACTOR」 イヴァナ・チャバック著(白水社)
イヴァナ・チャバック女史はハリウッドトップのカリスマ演劇コーチらしいです。
星空美咲ちゃんが、「一之瀬さん、猫がお好きって聞いたので…」って言ってくれた手帳の表紙…
TIGERって書いてます (笑)どう見てもトラだった…^^;
美咲ちゃん、かわいいw
電子書籍(Kindle?)を持ち歩いているそうです。
一之瀬航季の男役
『エンジェリックライ』は、コミカルな部分もあるということで 作品にどう絡めていけるかな、と考えた。
男役としてのかっこよさも残しつつのコメディは挑戦かな。
男役としてのかっこよさを追求したうえで役作りをするのがはなこ流。
マリオ警部の登場場面は、皆がワチャワチャしている中からひとりスッと出てきます。
宝塚の男役としてかっこいい登場なのが嬉しい。
目線、ハットの角度…いかに男でいられるか、細胞から変えられるかを意識しているそう。
細胞レベルから…すごっ!
演じる側の男気、メンタルの部分もあるんじゃないか、
常に本音でいたい、それがかっこよさにつながる、と思っているのだそう。
その都度感じること、こうしたいと思ったらやってみる。
怖いこともあるが正直になることが強さにもなる。
舞台は生モノで、みんなと作るものだから、正直になるというのが怖いのだろう、と想像しています。
メイクグッズをお披露目
舞台化粧の美しさも定評があるはなこちゃん。
化粧品は、CHIHARUさんおすすめのMARIOというファンデを使っているそうです。
今回のお役MARIOつながり^^
お芝居で使うアイシャドウもMARIOでした。
ショーでつかうアイシャドウは、ディオール バックステージ アイ パレット。
詩希すみれちゃんが教えてくれたのは、グロスかな?
つけまつげは 水美舞斗さんが教えてくれたもの、奥行き感が出るそうです。
ターニングポイント
仲間の大切さ、自身の可能性を信じる大切さを学んだのが『MESSIAH』(2018年)。
多聞丸役の急遽代役を務めることになりました。
通し役は初めてだったのですごく怖かったそう。
代役になった当初は捌け方もわからず、上級生に、マイクの入らないところで指示してもらっていたそうです。
たくさんの方に助けてもらって、
「舞台は一人で作るのではない」を骨身にしみて感じた、と。
代役の多聞丸役では、トップの明日海りおさんの近くでお芝居できたこと幸せだった。
ワイルドな海賊の役を演ってみたかったので、嬉しかった。
まだまだ自分はこんなにできるんだ、と窮地に立たされて、その時感じたことが舞台の外でも、自分の価値観につながっている。
ええ話や〜 😭
新公は、島原の乱の唯一の生き残り山田右衛門作(本役:柚香光)で大きな手応えを感じたのだそう。
気持ちを抑えて表現するというお役。
苦しさ、葛藤を抱えた役…そういう部分を表現する楽しさも学びがあった。
歌もすごく好きで会場に自分が溶け込むような感覚。
曲の中にふわふわと浮いている感じが気持ちよくて…今でも時々歌っているそうです。
『はいからさんが通る』で新人公演主演。
『PRINCE OF ROSES』でトマス・スタンリー役。
オジサマなお役でしたが、お芝居がお上手、と感心、印象に残りました。
さらにターニングポイントとなったのは、
2022年『殉情』
主演として役作りだけにとどまらず、作品をお客様にお届けする意味を考えることで、舞台人としての意識が大きく変わったそうです。
『殉情』主演が決まってドキドキ・ワクワクが混じった気持ちだった。
お芝居は、佐助として幸せな気持ちになったそう。
お客様からも悲劇だと思って観に行ったのに 温かい気持ちになった、という感想をたくさんもらったそうです。
悲劇を上演する意味は、辛いこともある人生の中にも温かさや、人生の中にみつける幸せが、観に来てよかったという結末に映ったらいいのかな、と思っているそう。
舞台稽古を見に来た先生に、はなこにしか出せない色があるね、って言っていただき、
カンパニーの空気がすごく温かかった、と言ってもらったのが嬉しかったそうです。
下級生の多い別箱公演で主演を務めて、ひっぱって行く立場のはなこちゃん、最高の褒め言葉をもらいましたね。
みんなで行くんだ、誰の手も離さない、と決めていたそう。
素晴らしい!
頑張ったことが人に伝わるんだと実感した公演でした。
自分が目指したいもの、大切にしたいものを大切にする勇気が大事、と話していました。
マイルール
本音で生きる
思い続けたもののパワーはすごい。
自分がどうなりたいか、どういう形でお届けしたらお客様が喜んでくださるか、本気で考えることは
絶対に自分の役者としての幅を広げられ、成長にもつながると思っているそうです。
おこがましいが
本当に幸せだなと思うので お客様をひっぱる気持ちでいきたいなと思う、と。
はなこちゃん、芯のある花男に育ってますね、本当に頼もしいわ。
これからも、見守っていきます!