花組の『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』いよいよ週末が千秋楽。
早い!
そして、2週間後に星組東京宝塚劇場千秋楽、星組トップスター 礼真琴ラストデー!!
いろいろと感情が忙しくなりそう。
目次:
ロマンチック・レビューは古臭さがヅカファン向き
2025年7月16日13時公演を観てきました。

以前はどうだったのかは知りませんが、岡田敬二先生のショーって…
過去作品の場面の寄せ集め、焼き直し。
ファンも他の演出家の先生とは違う捉え方で
「今回はどの場面が入るのか」が語られる始末。
普通はほとんどが新作なんですが…。
でも、ファン歴の長いヅカファンは、昭和のメロディーに懐かしさを覚え、
新規ファンも、何度でもショーのいち場面やイベント、スカイステージの番組等で聴く機会があるので、
曲のイントロを聞いただけでも、あ!って一気に過去に引き戻されて、楽しめちゃいますね。
一度でも感動したら、もうパブロフの犬。
条件反射です。
それが岡田作品の良さのひとつなのだと思ってます。
「愛の誘惑」からの「Bad Power」への流れ、何度観たことか。
でもそれが期待へとつながっているのもまた事実。
「Bad Power」が始まるぞ、っていう期待感が、もうほのかちゃん(聖乃あすか)が登場した時から高まっています。
Bad Powerも古臭いけど、男役なら一度は踊りたい場面
男役が一丸となってパワフルに踊る場面は、男役の憧れの場面だそうですね。
曲とフリがマッチして勢いがあります。
曲は転調しながら、どんどんアップテンポになっていく…
男役さんたちのパワーが溢れ出してきて、観るものの心は高揚していく…
観たあとは、はぁ〜終わっちゃった…と一息つくのでした ^^;
今公演の新作場面「追憶の唄」が素敵すぎる!
謝珠栄先生の振り付けの場面って、かっこよくていつもうっとりしてしまいます。
今回も例に漏れず。
前回の観劇感想にも書きましたが、腕の使い方がすごくシャープでかっこいいのです。
男役さんが男役さんを肩に載せたり、コートの裾を翻して(頭を下にして)踊ったり、新鮮なフリが次々に繰り出されるので、目が離せません。
ピンスポの下にひとこちゃんを高く持ち上げるところも曲に合っています。
小澤時史さんの曲が切なく、緊張感のある曲調で世界観に合ってます。
もう、ずっと観ていられる大好きなシーンです。
クラシカルな中詰の安定感
パッとひときわライトが明るく舞台を照らし、これから中詰ですよ、という合図。
パステルカラーの衣装の娘役さんが銀橋、花道いっぱいに広がって、スカートを広げたら…
おぉ! なんて華やかな…これぞ宝塚。
星組の「エスペラント!」の衣装が、並んだら虹色できれい〜と生徒さんがスカイステージで話しておられたので期待してたのですが、もや〜とした柄が入っていて、
え?これのこと??とそんなにきれいな感じもしなかったので、
花組の中詰みて、これよこれ!となりました。
宝塚は歌舞伎と似ていて、「型」「お約束」「テンプレート的なもの」があるので
その原形が詰め込まれている岡田先生のショー ロマンチック・レビューシリーズは観てて安心するというか落ち着きます。
以前、荻田浩一先生の雪組『ソロモンの指輪』? スカイステージでちらっと観たけど、
宝塚的なものを排除して作っているから ( ゚д゚)ポカーン で、居心地悪かった ^^;
逆に、宙組『FLY WITH ME』はLDHプロデュースのショーでしたが、宝塚コーナーがあり、なんかホッとしたのは事実です。
デュエットダンスや黒燕尾で締括てもらえると落ち着きがいい感じ。
黒燕尾と歌い継ぎ
希波らいとくんや天城れいんくん…若手の歌い継ぎが嬉しいです。
顔が見れる場面なので若手やと路線が銀橋を渡るとワクワクしちゃいます!
黒燕尾は、ひとこちゃん(永久輝せあ)ととても相性がいい。
宝塚正統派男役。
ガンガン踊るというよりは、しなやかに宝塚の美を見せてくれます。
今公演は、ひとこちゃんの持ち味が生かされていてすごくいい!
たまのロマンチック・レビューは大歓迎
岡田作品は過去作品寄せ集めなので、なんども似たようなものを観るのはつまらない。
2021年は星組の『モアー・ダンディズム』、雪組『ル・ポアゾン』
2023年は花組の『グランミラージュ』、星組『パッションダムールアゲイン』
続くと、また〜?
ってなるので間隔開いてると嬉しいです。
今公演、新規の方にも受けているようで、劇団の思惑通り、かな?