昨年12月、公演ラインアップに『鴛鴦歌合戦』、と出たときは、えっ??
予想もつかない内容で、一瞬戸惑ったのですが、
You Tubeに上がっている映像を観て、とっても楽しそうなハッピーミュージカルという印象を得ました。
『鴛鴦歌合戦』画像が更新されました
楽しそうですね〜♪
浪人髷に着流しのれいちゃん(柚香光)。
『婆娑羅の玄孫』の細石蔵之介 (轟 悠)的風情。
肩の力が抜けてるのがいいですね!
『うたかたの恋』の苦しげな表情のポスターとガラッと雰囲気違うのもいい。
まどかちゃん(星風まどか)も楽しそう。
右足を跳ね上げてるのが、楽しい気持ちを表現してる感じがします。
ポスターは、どんなポスターになるのか、楽しみに待ってます。
Amazon Primeで『鴛鴦歌合戦』を観てみました
1939年制作、白黒映画(日活)1時間8分、すぐ観終わります。
浪人・浅井礼三郎は、長屋の娘・お春と恋仲だった。だが、礼三郎に想いを寄せる娘が他にも二人、歌合戦にこと寄せて、皆が集まれば喧嘩が絶えない。ところが峯沢丹波守という陽気な殿様がお春に一目惚れし、お屋敷へ差し出すよう申しつけた。マキノ正博監督が贈る傑作オペレッタ作品。
Amazon Prime Video 解説より
礼三郎て ( *´艸`)
礼真琴と愛犬・サブローかとおもた(笑)
それはそれとして。
ちょっとネタバレあります⚠️
主人公は浪人の礼三郎と傘張りの娘・お春。
礼三郎に想いを寄せる大店の娘のおとみが使用人を連れて度々礼三郎に会いに来る。
この、おとみに付きそう丁稚?も結構歌います、誰が演るのでしょう^^
長屋住まいで傘張りの内職をしているお春の父、大きなお役ですが…キャストはよ。
骨董好きの陽気なお殿様が面白いです!! これはもうけ役^^
お春の父も骨董が趣味で、なけなしのお金を骨董につぎ込んでいるのですが…
骨董屋で殿様と出会い…居合わせたお春に一目惚れ。
なんとも面白いストーリーに、セリフが歌になっていて、ミュージカルほど堅苦しくない かる〜いお芝居(オペレッタ)です。
これは、役者とお役がハマっていると、最高に楽しい作品になると思います。
礼三郎、おはる、おとみ、お春の父・志村、骨董屋、お殿様…ぐらいの出演者です。
撮影期間1週間でちゃっちゃと作られた割に、いいものに仕上がっています。
小柳奈保子先生と日本映画
小柳先生は、2017年に雪組で『幕末太陽傳』を演出されています。
当時の小柳先生談によると、ご自宅に、お父様がもってらした映画のコレクションがあり、子供の頃から『幕末太陽傳』を観ていたそう。
小柳先生と日本映画は、幼い頃から、密接な関係にあったんですね。
小柳先生は、「気軽に観られる作品」を目指しておられて、この『鴛鴦歌合戦』という作品は、前作の『うたかたの恋』とは正反対の世界。
振り幅は大きい方が面白い、しかも同じ花組のメンバーですから楽しみですね!
宝塚歌劇と『鴛鴦歌合戦』
『鴛鴦歌合戦』のWikipediaを読みました。
本作では、江戸時代の登場人物が当時最先端のジャズに歌い躍る。冒頭部、お富(服部)と若者のコーラスの掛け合い、そして峯澤丹波守(ミネ)が家来たちとスウィングに乗って歌いながら登場するところから、楽しい世界に引きつけられる。当時も、同作を観た宝塚歌劇団の高木史朗、音楽評論家の野口久光がわざわざ京都ホテルまで出向き、「これこそ初めての日本のオペレッタ映画だ」と絶賛した
鴛鴦歌合戦 Wikipediaより引用
高木史朗先生は1936年に宝塚少女歌劇団に入り、1940年に演出家としてデビューされたので1937年、といえば、まだ演出家の卵。
わざわざ訪ねていかれたことを鑑みると、よほど感激されたのでしょう。
そして、少なからず先生に影響を与えたのではないかと思います。
宝塚も歌ってお芝居する「歌劇」団ですから。
高木史朗先生は、今でも色褪せることなく歌い継がれている
「タカラジェンヌに栄光あれ」(1963年)や
「レインボー・タカラヅカ」(1965年)を演出されています。
『鴛鴦歌合戦』というタイトルに…不安しかなかったが
画数の多い漢字のおしどり=鴛鴦と 歌合戦という全く関係のない2つの単語がくっついたタイトルに、えっっ??
となり、
漢字5文字、ひらがな無し、という字面、硬いイメージのタイトル、
1937年の映画…と不安要素満載でしたが
実際、映画を観たらとても面白く、皆さん軽妙に演じておられるので、このお役は誰かしら?などと想像しながら観ると、より一層楽しいです。
アマゾンプライム会員の方は1時間ですし、だいたいこんな感じ…と10秒飛ばしをちょこちょこ入れながら観るのもあり。
原作では浪人、浅井礼三郎と町娘のお春の関係に、骨董狂いの殿様、峰沢丹波守を巻き込んでの恋の鞘当てであった物語に、今回の舞台化ではお家騒動の顛末を加え、スケールアップしたミュージカル作品としてお届けします。
宝塚歌劇公式HPより引用
そうか、そうか、80人近い生徒さんをうまく活かすには、スケールアップ必至ですね。
お家騒動を入れることで、新しいお役(家臣)が増えますね。
どんな展開になるのか、楽しみです!