宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【花組】『マジシャンの憂鬱』永久輝せあの魅力全開♪ 大劇場お披露目もこうあってほしかった…

花組 博多座公演『マジシャンの憂鬱』

2025年3月21日 12時公演を観てきました。

 

昨年9月、博多座公演の演目が『マジシャンの憂鬱』と発表されました。

友人に借りたDVDで観て面白い!と思ったけれど、再演はされていないので、いつか生の舞台で観たかった…

 

昨日、その夢が叶いました。

 

そして、やっぱり面白かった〜!!

 

感想は個人的なものです、ご理解よろしくお願いします。

ネタバレあります、大丈夫な方のみどうぞ。

 

 

やっぱり男役はこうでなくっちゃね!!シャンドールがお似合いのひとこ

前作が、『エンジェリックライ』で、天使役。

シリアスな天使役ではなく、悪童な天使で子供っぽくて…

宝塚の男役に天使は親和性が低いな、と。

描かれ方が幼かったのもありますが、大事なお披露目公演からこんな役…と哀しかった。

 

今回、ひとこちゃん(永久輝せあ)にシャンドール役を当ててくださって嬉しい、その思いは舞台上のひとこちゃんを観てますます強くなりました。

 

『マジシャンの憂鬱』は、ひとこにピッタリだった

スーツ姿のひとこが眩しい、立ち姿が美しい!

 

宝塚の男役とは、ニヒルなきざりが似合う存在。

スーツをパリッと着こなして後ろ姿でさえかっこいい存在。

これを体現してくれたひとこちゃん。

 

ひとこちゃん自身、等身大のお役が来て、のびのびと楽しんでいる感じがしました。

 

ひとこちゃんと美咲ちゃんの歌声に酔う!

楽曲がいいのか、構成がいいのか、

しっとりと歌う曲、歌い上げる曲、名曲があって、ひとこちゃんと美咲ちゃんの魅力全開!

 

お歌がお上手!と思える場面がいくつもあって嬉しかったです!

 

持ち味をひきだしてあげるのも、演出家の務めだな、と思いました。

 

さりげない芝居なのに…クスクスやら爆笑に、客席も忙しい

ひょんなことから予知能力があると誤解され、皇太子妃探しを仰せつかったシャンドール(永久輝せあ)。

 

シャンドールに皇太子妃探しを頼みに行くのが、皇太子妃の侍女のヴェロニカ(星空美咲)。

真面目でお硬い女性で、警備の心得もある。

侍女仲間のシャーロット(鈴美梛なつ紀)とエヴァ(三空凜花)は、空手の構えを素早く次々と繰り出して客席の笑いを誘っていました^^

 

墓守の夫婦役の専科の高翔みず希さんとりんきら(凛城きら)。

何を聞かれても「知らん」しか言わない二人。

「知らん」「知らん」「知らん」…それしか言わないのになんだか面白くて笑ってしまう。

 

紫門ゆりやくん演じる司祭のシャラモンは、押し出しが弱くてお人好しな感じ。

墓地へマレークを探しに行こう〜と皆が下手にどど〜と捌けて行くのを見て

「こっちに抜け道があるぞ〜!」と。

 

少し間を置いてから、下手に履けたみんながどど〜と下手から上手に舞台を横切っていくのも面白くて^^

 

無理やり笑いを取りに行くのではなく、何気ない演者の行動にくすっと笑える楽しい作品。

 

とにかく楽しい!演目って大事、と実感

皇太子妃の交通事故死は、実は仕組まれていて、皇太子妃は生きていると信じている皇太子役のほのかちゃん(聖乃あすか)とひとこちゃんのお芝居も面白いです。

 

一生懸命でまっすぐな皇太子は、ほのかちゃんにぴったり。

こちらも大真面目にやってるのに、状況が面白くて笑ってしまう^^

 

シリアスな芝居で胸に迫る作品もいいけど

サスペンス風味なのに面白い『マジシャンの憂鬱』もいい♪

 

サスペンスとコメディの塩梅がちょうどよくて、やっぱり期待を裏切らない『マジシャンの憂鬱』でした。

 

シャンドールの仲間も大活躍

羽立光来、一之瀬航季、侑輝大弥、朝葉ことの、天城れいん、が出番多し。

 

羽立光来と一之瀬航季のお二人は特に5人の中では別格的に2人で出てたりしました。

酒場の場面で踊るところでのびっく(羽立光来)のダンスが素敵でした(下手側)。

 

酒場の歌手役の湖春ひめ花ちゃんが休演しています、代役はギゼラ役の朝葉ことのちゃんでした。さすがの歌唱力に魅了されました。

今公演、ことのちゃん、大活躍です!

 

ラストのラブな場面もキュン♪演出

美咲ちゃんのドレス姿は長身娘役ゆえにとてもきれい。

ラスト、シャンドールは自分のマントを外して、ヴェロニカにかけてあげます。

マントごとヴェロニカを引き寄せてからの口づけが素敵。

すっぽりと包まれて、幸せいっぱいのヴェロニカ…にキュン♪

 

二人が舞台奥に去っていく演出も好き♪

 

近頃正塚作品の再演が増えています

先生方もご高齢だったり鬼籍に入られたり、退団されたり…で演出家のやりくりも大変なのかな?

 

ここ最近正塚作品の再演が増えています。

 

若手に演出を任せて、ご自分は監修に回られることもありますが、これは、がっつり演出されていますね。

 

お気に入りの作品なのか、18年ぶりの再演なので気合が入っていたのか。

今回は大成功なんじゃないでしょうか?

 

別箱公演で人数が減っていますが、新生花組ということで、みんなの士気もあがっているようで楽しい公演でした。

 

ショーの感想は別記事にて。