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2024年8月1日千秋楽 ライブ配信を観ました。
一言感想、なにこれ、つまら〜〜〜〜ん!!
目次:
花組子、Liefie組、よく頑張ったよ
この、ツッコミポイント満載のストーリーと脚本で2幕もののお芝居、もう花組組子(演者)の頑張りがなければふにゃふにゃで成立しなかったかもしれない、そんな感想を持ちました。
受け取り方、感じ方は人それぞれ、十人十色ですから、
私はつまらなく感じたけれど、感動に震えた方もいらっしゃるかもしれません。
ま、人それぞれ、と言うことでここでは、管理人が感じたことを書きとめておきます。
もう一度言いますが、正直感想苦手な方はブラウザバック 推奨です。
感動ポイントを発見できず
主人公が、貧困や差別などで辛酸をなめるなどの逆境の中、頑張って、努力する姿はこ心の琴線に触れます。
感動作、といえば私の場合『MESSIAH』(演出:原田諒)。
キリシタン迫害、藩の圧政で苦しむ島原のキリシタンの心を一つにまとめた天草四郎。
村人の心がひとつになるところも、戦いの中散っていくところも、その後に訪れるハライソ(天国)の場面も、ラストは畳み掛けるような展開に涙、涙、また涙でした。
あれ、1時間半だったのによく出来てるな〜と感心。
それでも『MESSIAH』は駄作、と仰ってるのをSNSで見かけたことがあり、やはり感想は十人十色だなぁ、とつくづく思いました。
『蒼穹の昴』の春児も貧しい暮らしの生まれから、「昴の星」を信じて紫禁城に上がるまでになる、ああ言うお役は心掴まれるわ。
『蒼穹の昴』や『ロミオとジュリエット』、『エリザベート』、『ベルサイユのばら』など原作が名作だと、演目が出た時点で感動作決定^^
宝塚の「オリジナル作品」は、座付き演出家ゆえの良さがあるけれど
原作物は、そのまま宝塚にあてはめようとすると、スターシステムに反してしまうため、無理があったり、役の大きさがちがって、
なぜこの人がこのお役??と腑に落ちないこともあります。
タイトルロールが女性の『エリザベート』は、トップスターを主演にするため。宝塚版はトートの役を大きく膨らませた、と言われています。(ウィーン版は観てません)
その点、主演、相手役、2番手役の持ち味を生かした作品づくりは、座付き演出家の腕の見せどころですね。
それぞれがお役にピタッとハマっているとすごく気持ちがいい、+αの感動が得られます。
が…今回の『Liefie』、せっかくキャストの持ち味は生かされていたのに、話が面白くなさすぎて、もったいない、と思ってしまいました。
上述のツッコミポイントとは
平坦なストーリーとキャストを使えてない消化不良
「15年前の交通事故」がストーリーの核になっています。
主人公・ダーンの恋人のミラは、その事故の生き残り。
当時、事故を取材し、記事にしたのが、ダーンの働く新聞社の編集長・ジェームス(泉まいら)。
事故から15年、今また当時を振り返る記事を書こうとしているジェームス。
事故そのものではなく、事故で亡くなったミラの大切な人(両親)への思いをクローズアップしたいダーン。
ミラと同じような境遇を生き、鬱屈した感情を秘めている寡黙なレオ。
ミラの優しいおじいちゃん・ヨハン。
レオの親代わりの大工の親方・ハンス。
せっかく面白くなりそうなキャストが揃っているのに、料理しきれていない感。
大した事件も起きないし(レオがダーンを殴ったけど)、ミラとダーンの結婚式も予想通りだから感動薄め。
レオの侑輝大弥くんは2番手役で美味しいはずが、1幕では時々セットの高い所を暗い顔をして通るのみ。
鬱屈したものを抱えているのはわかるけど、それが何かは2幕に明かされるので
1幕がすごくもったいない使われ方に感じました。
せめて主演コンビと1幕からのドラマがあったらもっと深くなったかな…と。
レオがダーンを殴った翌日に、親方のハンス(峰果とわ)が
「殴った時、痛かったろ? 《中略 忘れただけw》(手の)使い方を間違えただけだ」と慰めてくれるところは、じわ〜と来ました、良かったです!!!
ゆかさん、心にしみるお芝居巧い!
レオの生い立ちを何故生かさない?
レオも事故で両親を亡くしたとカミングアウトしたとき、てっきりミラも巻き込まれた「あの」交通事故の生き残りか??
…と新たな展開を期待したのに
無関係の事故だった〜 😂 _(┐「ε:)_ズコー
ミラはどんどん笑わなくなったか?
ミラは、子供の頃交通事故で両親を亡くした孤児だけれど、
みんなから愛されて幸せそうです。
宝塚歌劇HPの公演解説に
「大人になるにつれ、ミラはどんどん笑わなくなった」ってあるけど
こんな場面ありました?
ミラの変化も、その理由もわからなかったです。
「ほのぼの」と「いい人」だけでは何も刺さらない
光と影、そのコントラストが強いほど面白いのでは?
主人公のダーンに、こちらが心配するようなピンチが訪れないからキュン萌えがない。
ほのかちゃんが涙を流す場面がありますが、個人的には唐突に感じました。
ほのかちゃん(聖乃あすか)は熱演でしたけど。
ある人(ミラ)に笑ってもらいたいから、と新聞に連載を続けるダーン。
ミラ、普通に笑ってたし、動機が弱い気がしました。
幕開き、無理に笑ってる、を表現するためか、はずきちゃん、変顔させられて可哀想。
フィナーレ準備
…と称して、組長のあおいさん(美風舞良)が笑いを取ります。
「愛の讃歌」歌ったり、幕前で盛り上げてくださるのですがちょっと謎場面。
ロマンチックなラブコメディ、って言う謳い文句の『Liefie』に、コメディ要素を見いだせなかったワタクシは、ここがコメディ場面なのかな?と思った次第。
ベタすぎて脱力、プロポーズ場面
もう、こちらが恥ずかしくなるぐらい、ベタでありきたりなプロポーズシーンに脱力。
こんなシーン、見飽きてる。
そうでなくても、ここまで大したもりあがりもなく来て、最後ぐらいあっと驚く演出でもいいと思うのだけれど、
最後の最後まで…ひぇ〜〜〜〜〜!
笑顔にする言葉が「あなたが一番愛しい人」って、しょーむな〜
サブタイトル、無理やりくっつけた感!!
「個人的に」巧いと思ったのは(メインキャスト以外)
初音夢ちゃん
子役巧い!!
敢闘賞!!
元気いっぱいだし、ちょっとした仕草や顔の動かし方、一挙手一投足に「子供らしさ」が出ていてお上手でした。
すごく可愛い♪
お母さん(三空凜花)の表情などからも、かなり幼い子に話しかけてる感じでしたが何歳設定?
峰果とわさん
大工のハンスさん役。
親を亡くして身寄りのないレオ(侑輝大弥)を引き取って父親代わりをしている温かいひと。
髭面で一見怖そうだけれど、温かい親方を好演。
ヤン(初音夢)が工具箱をひっくり返して工具を持って走り回ったときに追いかけるのも、叱るためではなく、危ないだろう?怪我するだろう?という理由なの。
ゆかさん(峰果とわ)の持ち味が生きててハマっていました。
専科・一樹千尋さん
ミラが事故でひとり生き残った時からずっと面倒をみているおじいちゃん。
ヒロさんの慈愛あふれる表情やお芝居、歌唱、いつも素敵だな〜と思います。
お芝居を深めてくださる貴重な存在。
やっぱり専科さんはすごい!
2番手役・侑輝大弥
生い立ちや居場所のない寂しさ、心細さを切々と歌う場面はよかった!
今回、ソロ歌唱が今まで以上にあったのも期待の表れか、と思いました。
歌唱力はもう少しブラッシュアップして欲しいです。
2番手役ながら、あまり出番がなく印象が薄かっただいやくんですが、フィナーレはセンター、ダンスでソロ場面もらって、ダンサーの面目躍如でよかった!
本当にかっこいい^^
主演コンビ
七彩はづき(ミラ)
新公2回務めて、バウヒロイン抜かして、いきなり東上初ヒロインをゲット。
新公2回務めて、バウヒロなしで東上ヒロは、月組の彩みちるちゃんもでしたね。
バウヒロなしでいきなりの東上ヒロが、研4で望海風斗さんの相手役を務めた『ドン・ジュアン』でした、きっつ〜
個人的にはいきなり大抜擢せず、じっくりと育てて欲しい、という希望がありますが、なにか急ぐ事情でもあるのでしょうか?
裏のことはわかりませんが。
お歌がお上手で安心して観ていられました。
これからあがってくるのかしら??
真ん中で使われてこそ、輝くものがあるので、これからに期待、です。
聖乃あすか(ダーン)
正統派の美形。
性格も良いし、マインドもある。
下級生時代からいい所で使われて、どんどん真ん中に寄ってきて
芸にも穴がない、非の打ち所がないプリンス。
そんなプリンスほのかちゃん(聖乃あすか)に、正統派プリンスのようなお役、何の面白みもないなー 棒読み
ほのかちゃんはダーンをなんとか役のアウトラインをはっきりさせようと奮闘してましたが…
ほのかちゃんも研11。男役10年の壁を超えました。
東上初主演なのだから、こんな、若手がバウで演るような作品ではなく、
もっと骨のあるお役を当ててあげてほしかった。
本作は、明日海りおさんの退団公演の妖精さんと同じカテゴリーに感じました。
フィナーレ!
出演者居並ぶなか、最後にプロポーズ場面ね〜、
幸福感でいっぱい、明るいライトに紙吹雪が舞うめでたし、めでたしの
感動場面なのに…
ちょっと白けてしまったワタクシです。
(観る人が観たら、大団円なんでしょう。)
聖乃あすかの無駄遣い!!
大切な東上公演の1作が『Liefie』、もったいないわ…
感想と愚痴でした 🙇🏻♀️