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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【花組】観てよかった、『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』ライブ配信感想

先日7月16日に観劇して4日しか経ってないので配信を観るかどうか迷いましたが、

結果、観てよかった〜!

 

演目が発表になった時には、まさかこのような感情を抱くとは夢思わず。

 

 

「悪魔城」と「ドラキュラ」というパワーワード?が並んだベタなタイトルの昭和のゲーム(約40年前)が原作の今公演、正直楽しめるのか疑問でした。

 

改めてスターの個性と演目の相性が大事だと確認

ミステリアスでクールなアルカード。

彼のことを慕い、想っているマリア(15年前にアルカードに命を救われた)に対して、終始にこりともしないクールな対応。

亡き母への想いは深いです。

一方で父・ドラキュラ伯爵を倒さねばならない、という使命感もあり葛藤しています。

 

カラッと明るいプリンスではないお役ですが、ひとこちゃん(永久輝せあ)にすごく合っています。

 

普段は爽やかな笑顔を見せるひとこちゃんに『ドン・ジュアン』や『悪魔城ドラキュラ』のような、屈折した役どころの主人公がとっても似合うし、ギャップ萌え。

 

ピタッとハマったお役は、観ている方も気持ちがいいというか、落ち着きます。

 

ひとこちゃんの魅力倍増、原作の世界感を紡ぎ出していてGood Jobです。

 

ショーでも、王道レビューにぴったりの雰囲気のひとこちゃん。

黒燕尾はため息ものでした。

 

岡田ショーは古臭くて、過去作品の寄せ集め、と敬遠しながらも、

ひとたび始まれば、予定調和的安心感に身を委ねて心地よいのでした…^^

昭和臭レビューになぜかハマってしまう

ロマンチック・レビュー、と聞いて、え…

 

タイトルが『愛, Love Revue!』と知って、_(┐「ε:)_ ズコー、だったのに…

 

久しぶりに、パステルカラーのお衣装で、王道の、型通りのレビューが繰り広げられる様子は、

心の奥深くに眠る、郷愁のツボを押されたみたいで

古臭いけど、心震える、的な感動を覚えました。

 

50年近く前から始まった、ロマンチック・レビュー故に、

古参ファンは、かつて◯◯さんが演ってた場面〜、と懐かしく思われるのでしょう。

そのような名場面バトンが時代を経て受け継がれてきたのだな、と

111年の歴史の重みを感じます。

 

スカイステージの101期花組のコーナーで、龍季澪くんが「Bad Power」(の場面)が大好きで、

今回、岡田先生のロマンチック・レビューと知った時に、「Bad Power」がありますように、その場面に出られますように、と祈っていたそうです。

そして、「Bad Power」にメンバーイン、お稽古初日から踊れてた…って、すごっ!

 

過去の再演を重ねすぎた場面でも、逆に「待望」もあって…また何年か先にBad Powerをやるんでしょうね。

 

「Bad Power」からGigoloへの流れ。

今回、外国の方がいつもより多く劇場に来られてますが、あの、お電話ハローの場面、笑われてないか、ちょっと心配 😅

 

愛とジェラシーのGigoloの場面も好きです♪

 

「追憶の唄」の場面だけで通えそう!

謝珠栄先生振り付けの『追憶の唄』の場面については何度も書いていますが、もう好きすぎるっ!!

 

ずっと観ていたいくらい。

 

路線の男役さんたちなので見所ありすぎて目が足りないです。

 

振り付けと切ないメロディが相まって、心を大きく揺さぶられるのですが、

演じている愛乃一真くん自身も、踊っていて、感極まって泣きそうになる、とスカイステージのの番組内で話していました。

 

ひとこちゃんを支えて持ち上げる場面も、トップスターひとこちゃんが高々と持ち上げられて、胸熱。

 

ショーのいち場面で後々までファンに語られる場面、ってありますが、この追憶もそのひとつになると思います。

 

逆に言うと、ショーの中であの場面がよかった…と言われる場面がないショーってつまらないものです。

 

退団者は羽立光来さんと翼杏寿くん

94期 羽立光来

おなじみの顔ぶれが退団されて見れなくなるのは本当に寂しいものです。

ショーの歌唱場面ではいつも安定の歌唱力で聞かせてくれたびっくこと羽立光来さん。

 

スカイステージの番組でスカイレポーターズもされていたので、ゆくゆくは副組長とか、ある?と想っていただけに、退団の知らせを聞いたときはダブルでショックでした。

 

びっくと同期の歌上手の和海しょうくんの退団もすごく残念だったのに、びっくまで…

今後は歌唱場面は、どなたが担われるのでしょうか。

 

ここまで残って辞められるのは本当に幸せ、とおっしゃっていたので、新生花組もいい雰囲気なのでしょうね。

 

お花渡しは、94期最後のひとりになる雪組の94期・杏野このみさん。

ワタクシが宝塚歌劇にハマったのが、94期の初舞台公演、2008年 月組の『ME & MY GIRL』でした。

あの時の雛鳥が外の世界へ羽ばたこうとしているのですね、時の流れを感じた一幕でした。

 

101期 翼杏寿

あんちゃんを強く認識したのは、2020年の『DANCE OLYMPIA』の時でした。

 

星空美咲ちゃんとともに客席降りしてきたあんちゃんが直ぐ近くに来てくれて…、パワフルに踊る姿が印象的な男役さんでした。

 

今回、美風舞良さんが読み上げられた「お手紙」に、2回も元花組(現・宙組)のマイティ(水美舞斗)のお名前が登場しました。

敬愛してやまないマイティ、マイティ主演の『セニョールクルゼイロ』にあんちゃんも出演していました。お稽古場では1日中踊っていたそうです。

 

さらに、マイティ主演の『銀ちゃんの恋』でも共演。

マイティのお人柄に惚れ込んでるあんちゃんが可愛いです^^

マイティも嬉しいでしょうね。

 

飛龍つかさくん(退団済)や侑輝大弥くんも、マイティとの共演で学ぶところが多かったと言っていた記憶…

 

ひとこちゃん、手応えを感じた公演だったのでは?

チケット売り上げ低調でスタートしましたが、日に日に売れていって…立ち見も出て熱気ムンムンでした。

 

前公演のショー『Jubilee』では、お披露目ということで、客席降りでひとこちゃんは1階の一番後ろまで、走っていってファンサしましたが、それでも大量にリセールに出されたチケット…

 

お披露目からこれでは凹むけど…今公演は、噂が噂を呼んでどんどん売れていく、という嬉しいパターン。

 

本当に観たい人が観に行ける、って理想的。

 

ゲーム原作の『悪魔城ドラキュラ』も世間の耳目を集めましたし、その美しいビジュアルと世界観を体現しているひとこちゃん自身も注目されましたから手応えを感じていることでしょう。

 

次回作は日本ものでしっとりと平家の滅びの美学。

星組の極美慎くんも入って、また新たな花組の形が生まれるのを楽しみにしています。

 

*101期、まの一真くんの漢字を「愛乃」に訂正しました、大変失礼致しました(2025.7.21)