花組公演『悪魔城ドラキュラ』と『愛, Love Revue!』
2025年6月24日13時公演を観てきました。
演目発表当初、天使の次は悪魔か〜〜〜orzな ちょっぴりがっかり感がありましたが、
ストーリーに破綻はないし、お衣装が豪華だし、
何より、トップスター 永久輝せあがかっこいい♪
ええやん♪
目次:
トップスターの演じるお役はやっぱりかっこよくあってほしい
なぜ、トップお披露目の大劇場公演のお役が悪童天使だったんだろう。
全然かっこよくない。
てんてーさまぁぁぁぁ!! …脱力。
今公演のアルカードは、役どころも、ビジュアル(鬘・衣装含め)もかっこいい!
これでこそ、宝塚トップスターの役、観たかったお役。
こうでなくっちゃ!
出自ゆえの悩みや、母(朝葉ことの)への思い、父(輝月ゆうま)への反感などを心の機微を丁寧に演じてました。
劇場内は、原作ゲームファンや男性多め、外国の方も…
10人ぐらいの男性グループや、外国人カップル、外国人お一人様、お一人様のオジサマも見かけました。
開場待ちの列がジェラートショップ・ボヌールの前まで伸びていて熱気ムンムン!!
今公演、ゲーム原作ということと、海外で人気というのも納得で、新規ファン開拓の一助になっているみたい。
チケット余りが指摘されていたものの、随分捌けてきた印象。
個人のFCが大量に抱え込んで捌けず、ご覧になりませんかメールを大量に会員に送らずとも、
本当に観たい人の手にチケットが渡ること、
幕が上がったら評判が良くてどんどん売れていく、というのも理想的。
Xやスレッズで初めて宝塚を観劇された方の観劇の様子も、興奮気味で、こんな世界があったとは!!と呟いておられて新規ファン開拓できましたね♪
ゲーム原作のお芝居とまた〜りなロマンチック・レビューの組み合わせも、意外にも良かったみたい。
これぞ宝塚、王道のザ・宝塚のレビューが「宝塚歌劇を観てきた…」という満足感につながっているのでしょう。
前置きが長くてごめんなさい、感想、いきます!
⚠️ ネタバレあります、ご注意ください。
プロローグがいいですね!
役名がついているキャストと、コウモリたちが勢揃いのプロローグがいいですね!!
星組の『阿修羅城の瞳』もだけど、キャスト勢揃いのプロローグ、大好きです!
これからのストーリーに期待高まるっ!
コウモリは全員モブではなく、コウモリAの4人(紅羽真希、翼杏寿、天城れいん、美空真瑠)がメインで幕開きの「序」の場面で悪魔城のおどろおどろしさを表現。
ここで説明のナレーション、誰かと思ったら、100期の和礼彩くんでした!
フランス革命期のおフランスの話か〜!
ドラキュラって、ルーマニアが発祥だけど、ヨーロッパ各地にいるんでしょうか?
宝塚らしく、フランス革命、ロベスピエール。
ありもの(過去に使った)衣装とシトワイヤンの帽子が使い回せるっ!
あの、ロベスピエールの裏切りと悪行も、実は悪者の暗黒神官・シャフト(演:峰果とわ)に操られていたが故。
人間の憎悪が、ドラキュラを覚醒させてしまうのでした…
星空美咲ちゃんとのラブは薄め
最後はハッピーエンドだけれど、サラサラ流れていって、あまり2人のラブは深くないような…。
美咲ちゃんの一人芝居するところは面白くて笑いを誘ってました、頑張ってる!
初音夢ちゃん演じるリディが可愛すぎる♪
昨年の東上公演『Liefie』で、芝居巧者ぶりを発揮した初音夢ちゃん。
今回も少女・リディのお役で、ちょっとした目線の動きや、首の角度などでかわいい少女を好演してました。
出番も多く、以前より躍進したかんじ。組内のポジションUP?
本当に愛くるしいリディ。
アルカード(永久輝せあ)に、「お兄ちゃん!」と呼びかけるところもツボ!
前回クセ強、今回は素敵な青年のほのかちゃん
殻を破らせてあげよう、という劇団の親心かも?
前回『エンジェリックライ』では、フラウロス(悪魔)役でした。
そして、悪魔メイク頑張ってたけど…
フェデリコ(演:凪七瑠海)とヴィータ(演:朝葉ことの)の愛の物語の前に、ちょいかすみ気味でした。
今回のほのかちゃん(聖乃あすか)は、正統派かっこいい青年ですっきり!
宝塚はヴィジュアルも大事だから…ファン増えそう^^
リヒター役は、金髪のロン毛鬘に、胸元が深く開いたブラウスですごくセクシーです!
最初の場面のハチマキはちょっとぷぷ 🤭 でしたけど、これって、原作に沿っているのかしらね?
リヒターは行方をくらましている役なので途中の出番少ないのと、あわちゃん(美羽愛)演じる婚約者のアネットとのエピソードは、あまり刺さらなかったけど、次回観たら変わるかな?
ドラキュラと悪魔たちが最高に目に訴えかけてくるっ!
ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ 輝月ゆうま
存在感、貫禄、歌唱力…この人をおいて他にいない、というぐらいのハマり役。
まゆぽん(輝月ゆうま)、登場しただけで空気を支配する感じ、すごいわ。
ゴージャスな大きなマントと衣装、長身のまゆぽんだから颯爽と着こなしてますね。
デス 紫門ゆりや
なんといってもナンバーワンは、デス(Death)のゆりちゃん(紫門ゆりや)。
月組時代『桜嵐記』の高師直のビジュアルで「誰かわからな〜い!!」とファンを沸かせましたが…^^;
今回はそんなもんじゃない!
高師直は人間だったけど、今回はデス(死)、
大きな鎌を持って、黒マントの黒フードの下は…ガイコツメイクと、骨!
メイクは、CHIHAURUさんが監修されてますが、ディズニーの『リメンバー・ミー』も参考になったのではないでしょうか? ^^
これは…メイクが決まるまで大変だったでしょうね、声は確かにゆりちゃんだけど、パッと見誰かわからない ^^;
神官シャフト 峰果とわ
悪の手先、と言う感じ。
老けメイクと腰を曲げての老け役頑張っています。
とても美味しいお役です。
演じているのも楽しいのでは、と思うほどに生き生き演じてます。
ゆかさん(峰果とわ)にぴったり ^^
神父/オルロック 一之瀬航季
二役かと思ったら、オルロックは裏の顔。
実は吸血鬼。
神父の仮面を脱ぎ捨てて、ハッハッハ、と高笑いする悪役…ってどこかでも見たような?
とにかく巧い。似合う!
サキュバス 侑輝大弥 /マグヌス 希波らいと
お二人共、悪魔チックな羽根を付けて、ビジュアルは最高です!
セクシーなサキュバスとかっこいいマグヌスがイチャイチャしているのを観るのも楽しいし
何より、お二人のビジュアルの研究が素晴らしい。
だいやくんの網タイツがツボですし、らいとくんの鬘がアニメから抜け出したようにかっこいい!
目がいくつあっても足りない! 眠くなる暇なし!
原作ファンが、ツボる衣装やセリフ、世界観
再現度の高い宝塚だからできること。
ひとこちゃんが着てる衣装の襟がめちゃくちゃ大きいけど、原作はもっと大きいw
でも重厚でゴージャスな衣装ならおまかせ!の有村淳先生のお衣装で見応えあります。
ゲームの世界が息づいてる『悪魔城ドラキュラ』、感動とかは薄めですが、エンタメとして楽しめる作品でした。
半妖精の彩葉ゆめちゃんや、母親役の朝葉ことのちゃんの事も書きたかったけど、また次回観劇時に書きます。
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