宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【宙組】フライングサパ 梅芸千秋楽ライビュに涙

宙組 フライングサパ 梅芸公演千秋楽おめでとうございます!

千秋楽の記事を書く度に無事幕を下ろせた事に、心からよかったね、お疲れ様でした、と思いますが、コロナが蔓延する世の中になって、「おめでとう」の重みがぐんと増した気がします。
 
出演者の皆様、スタッフ、関係者の皆さまの感染なく、千秋楽を迎えられ、本当に嬉しいです。
 
フライングサパは、公演期間が短かったのもよかったのかも知れません。大劇場公演のように、公演期間が長いと、発症する生徒さんが出てくる可能性は高まりますよね。
 
とにもかくにも千秋楽を迎えられて良かった! 感慨無量だわ。
 
この公演も、チケット取れなかったから、ライビュ観てきました。
今日はライブ配信もありましたから、何人ぐらいの方が今日の千秋楽を観たのか。興味があります・
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三宅純さんの音楽が緊張感を高める薄暗い舞台、一体何が始まるのか、と興味をそそられる謎めいたプロローグ。
 
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
 
太陽の活動が弱まったため、水星に移住してきた人たちは、手の甲に埋め込んだ生命維持装置なしでは生きていけない厳しい環境にありました。水星に向かう宇宙船の中でブコビッチが開発した生命維持装置。これは人間の生命維持だけではなく感情や思考を読み取ることもできる装置だったのです。
 
危険思想を持つものは、情報を一括管理する総統からの指示で記憶を消され(漂白)総統の手下になるのです…。

 

宝塚らしからぬ作品…これが上田久美子先生のチャレンジ

 記憶を消されてしまって、ここ4年の記憶しかないオバクは、投げやりな態度で、終始ニコリともしないです。
そして いつも可憐な笑顔を振りまいている星風まどかちゃんが笑顔を封印して演じるミレナもまた、自分の生命維持装置を壊そうと(自殺しようと)して なにかに苛立ちを覚えている様子…

お稽古場の映像を観た時から一抹の不安を覚えていたのは 銃撃戦が多いこと。

互いが憎み合ってて、戦うシーンにはつきものですが なんか安っぽくなるような気がするのです、私だけかもしれませんけど。近未来の話なので、あり、なのかもしれないのですが 殺戮シーンはあまり観たくないワタクシです。

 

残念なのは、感動ポイントがわかりにくい、メッセージ性が薄いところでしょうか。

ラストで、人々が平和に暮らせるように、と攻撃的な思考を排除し、地球で暮らしていた時の言語や文化などを取り上げて均一化しようとした総統01(汝鳥伶)だったけれど それは間違いで 皆それぞれ違ってもその違いを認め合い生きていくことの大切さをオバクが説きます。

みんな違って、みんな良い(金子みすゞ)ですね~♪ これはいい♪

 

でもバーンと、音楽やライトアップで感動に持っていくいつもの演出とは違いましたね。

 

記憶を消されたミレナとオバクの記憶を探す旅

過去の事を思い出そうとすると激しい頭痛に襲われるのでミレナは、生命維持装置「へその緒」が付いている限り、思考や感情も管理されているので、電波も届かないクレーター「サパ」へ自分探しの旅に出ます。

サパの住人が個性的ですごく自由奔放で面白いです。

クールな表情の登場人物が多い中、サパではちょっとホッコリできます。

 

違法ホテルの女主人、京三紗さんがご活躍。

今回、女役のまっぷー(松風輝)が、優しいお母さん役を好演。

なかなかの曲者・サパの案内人ズーピンに優希しおんくん。

先に観てきた友達が口を揃えてその頑張りを讃えていたのが夢白あやちゃん。

キャストの感想については明日詳しく書くつもりです^^

宝塚らしからぬせりふ劇とは聞いていたけれど

「宝塚らしからぬ」といえば 上田久美子先生の「BADDY」もある意味チャレンジで、ショーを演出してみたいというウエクミ先生渾身の作。若い方にはわりと受けが良かったようですが。

私の周りでは総スカンです。

 

今回のSF劇も、ウエクミ先生が、随分前から希望されてたので、渾身の作だと思います。10年前から構想を練っておられた、とプログラムにありました。

iPhoneが出回り始めた頃、情報が一元化される、という作品のモチーフを思いつかれたのですね。

今やそれに近いことが行われています、ウエクミ先生、先見の明あり、

 

ですが 「宝塚の作品」として異例なのは やはり歌やダンスの場面がほとんどないことでしょう。

歌劇団ですから 感情が盛り上がったところで歌が始まり、その歌詞の内容や、曲の盛り上がりで思わず涙…というのを期待してしまいます。

 

上述の戦闘場面(銃撃)も、本来なら、ダンスで表現することが多いように思います。

殺戮や 兵士がミレナを蹂躙するシーンなど 生々しいシーンもノーサンキューです、演出で宝塚らしくして欲しいのですが。

外部の「エリザベート」や「ミス・サイゴン」などは 生々しいシーンが出てきますが 宝塚は美しく描かれていて欲しい…「フライングサパ」は宝塚らしからぬ、と形容される一因ですね。

 

ダンスシーンを観たかった!! 

コロナで公演中止期間中、お歌は聴けましたが、ダンスを観る機会がなかったです。

もちろん、DVDやスカステ録画した過去作品で観ることはできますが、せっかくの新作なので!

歌もほとんどなく、ダンスシーンも冒頭とラストのゆったりとしたダンスだけなので物足りない気持ちが まだ胸の中で沸々しています。

 

三宅純先生の曲は、いつものようなダンザブルな曲ではなかったので仕方ないですね。

 

話しの内容が濃いから、説明セリフも多く、そこは「スポークスマン」二人 紫藤りゅう、瀬戸花まりのお二人が滑舌よく、ニュースとして話してくれてわかりやすかったです。

 

ダンスシーンを入れる尺がなかったのかもですね。f:id:kokoro-aozora:20200811232952g:plain

 

ハッピーエンドで、ほっこり&涙

着地点が甘い・・・と某評論家の方がおっしゃってます、「上田久美子先生にしては」というのが付くと思います。

でも ハッピーエンドなので、ほっこりしました。

 

「こういうのを古い地球の言葉でなんて言うんだっけ?」 「希望…?」というラストのセリフにグッと来て泣きそうだったのに、

 

さらに最後、舞台の高、中、低、三箇所 真ん中にトップコンビ、舞台上にキキちゃん(芹香斗亜)と夢白あやちゃん、そして一番奥の高い所に、息子を送り出した母・まっぷー(松風輝)の笑顔を観て (TOT) ダー

 

やっぱり、笑顔の威力ってすごいわ。

もう笑顔見てるだけで泣けてくるわ。

トップコンビはもちろん、2番手コンビの笑顔も、それまで激しい口調だっただけにホッとしたし、お母さん役のまっぷーが出てたのも泣けました。

歩けなかったキプーが1人で歩けるようになって サーシャ(真風涼帆)たちとの旅立ちを見送る母の思い…明るい笑顔が素敵。

 

早くキャスト感想書きたい!!

 

ではまたあした!

 

感想は個人的なものです、ご理解ください。