キャスト感想の続きです。(下級生 97期以下)
感想を角に当たり ネタバレあります、ご注意くださいね。
◆タオカ ・留依 蒔世
マキセはダンサーですが、お芝居もなかなか、魅せてくれますよね、ちょっと個性的なのが多いけど。
「不滅の棘」では、飲んだくれの放蕩息子な役、スカステ視聴ですが「パパアイラブユー」でも不良息子熱演、新人公演は、ラスプーチンや北白川右京、と難しそうなお役をこなしていて頼もしいです!
今回も危険分子と認識されて、記憶を消されてタルコフに面倒を見てもらう兵士役。
一時期怪我で休演もありながら、97期主席入団の存在感は変わらず。
これからも男役10年の節目を越えたから 個性豊かに頑張っていただきたいです!
◆難民ブコビッチ・ 穂稀 せり
ちょっと、ちょっと、ちょっと!! すごい使われ方です、大抜擢!!
セリフすごい多い!ダークなお役ですけど 若かりし日の総統01ですね、もじゃもじゃ頭にお髭でお顔が見えにくかったけど 頑張ってましたね!
98期は、遥羽ららちゃんと瑠風輝、スカイフェアリーズの小春乃さよちゃん名前はよく聞きますけど ほまちゃんは影が薄めだったから光が当たってよかった~♪
◆ペレルマン・ 瑠風 輝
↑ 逆に、路線の瑠風が今回割と出番少なめ。得意のお歌を披露する場面もなくもったいなかったですね。
ミレナの婚約者でちょっと嫌なヤツ。神経質そうなところも、銀縁めがねでいかにも、な役作りはいい感じに雰囲気出てました!
◆グリープ・ 若翔 りつ
違法ホテルの宿泊客で、いかにも怪しげというか 一曲ありそうな男を好演。オーシャンズ11でのブルーザー、頑張ってましたね、あの系列かな、と。テンガロンハットと大きな衣装で目立ってて。
途中から、あら?案外いい人??なグリープさん^^
◆記者8324/アンナ・ 天瀬 はつひ
やさしいお母さん役にぴったり。今公演でご卒業とのこと。
コロナでスケジュールが変わって退団が延びて、気をもまれることも多かったかもしれませんが、先日は晴れやかな笑顔でご挨拶されていて、フライングサパの幕が開き、千秋楽を無事迎えられ、ご挨拶できて本当に良かったですね。
ウィズコロナの時代には 今までとは違うOGさんの活動になるのかもしれないけどお元気で、いつかどこかの劇場でお会いできたら嬉しいです!
◆ズーピン ・優希 しおん
戦場荒らしのズーピンが、サパの案内人となってオバクたちを違法ホテルに連れて行ってくれます。
2幕でわかるのですがズーピン、実は… で裏切り者。
きよちゃん(優希しおん)は、軽快にジャンプしながら捌けていったり、身体能力の高さを魅せてくれるのですが…今回いつものようなダンスシーンがなく残念!
今回は 三宅純さんの曲なので ロック調の曲でガンガン踊る、というのは無しでしたね。それで サパの世界感を守れているのだとは思いますが。
歌上手も歌う場面なし、ダンサーも踊る場面なし、でワタクシ欲求不満になりそうです。
◆ロロ ・愛海 ひかる
まっぷー(松風ひかる)もですが 愛海ひかるくんもロロ、というサパの違法ホテルにいる女の子のお役でした。
もともとキュートなお顔立ちなので、ショートヘアの似合う可愛い女性でしたが…せっかくの頑張りも、あまりスポットが当たってないような? もったいない…
◆ターラ ・湖々 さくら
サパで地球の歌を歌う歌手の役
◆キターブ ・真名瀬 みら
サパで地球の歌を歌う歌手のやう
ターラとキタープ、二人は禁止された地球の歌を歌ってみんなの心を癒やすのです…
あ! 公演解説にあった、「禁じられた地球の歌を歌いながら」の意味、今わかった!!
ポルンカ(水星)では、地球に住んでた頃に歌っていた歌は禁じられてたんですよね!!
◆アクバル・ 雪輝 れんや
◆イスカンダル ・湖風 珀
◆イエレナ ・夢白 あや
今回、特筆したい、大抜擢の分、期待に答えて頑張ってました。
トップの真風とも、二番手のキキちゃんともたっぷり絡む美味しいお役。ついでにいうと トップ娘役の星風まどかちゃんとも絡んでますね。
ストーリー的にもキーパーソンの1人。
まさに体当たりの演技、と言った感じでした。
一皮むけた、というか ステップアップしたというか。
1期上の102期の潤花ちゃんが 異動で来るのが決まっていますので、踏ん張りどころと捉えているのかもですね。
◆ハックルベリー・ 亜音 有星
◆ララ・サラーマ ・有愛 きい
◆キプー ・栞菜 ひまり
足が動かない少年の役。こちらは娘役さんが男役(少年役)。娘役としては大柄な方?
どこも悪いところがないのに、歩けない、というお役を熱演。
車椅子を使っていますが…ラストあたりで、お母さんが倒れた!!と言う時に 動かないはずの足を引きずって母(松風輝)の元へ駆け寄って…
「あ、歩けた…」という クララが立った!(アルプスの少女ハイジ)みたいなことになってます^^
上田久美子先生の描きたかった世界
宝塚の舞台は、よく「夢々しい」と表現されます。
明るくてキラキラしてて、華やかな笑顔、ふるふると衣擦れの音が聞こえてきそうなシルクサテンの美しいドレス…感動を呼ぶメロディ、わかりやすいハッピーエンドに元気をもらって帰れるところ。
上田先生の描かれた「フライングサパ」は、「宝塚らしい」と言われる作品とは正反対の
薄暗くて、けだるそうな表情の登場人物、白~灰色の衣装、舞台装置もシンプルで無機質なサパの世界。
宝塚と言えば、な「ベルサイユのばら」に準ずる、お姫様や伯爵がでて来て シャンデリアの下でドレスを翻しておどるような舞台ではないものを。というウエクミ先生の挑戦状と受け取りました。
似たような作品だと飽きてきます。
100周年の頃に「ベルばら」オンパレードで辟易してました。それで、たまに正塚先生のスーツものとか、谷先生の落語ものなども目新しく感じますね。
フランス革命もお腹いっぱいな時に 「近未来」。
ウエクミ先生の想像力に幸あれ!