宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【宙組】エルハポン ゆる~いw

破綻はないけど感動ポイントがわからない作品

タイトル聞いたときに イヤな予感…駄作じゃないよね…? って不安になりました。

あくまでも、ワタクシ的に、ですけど トキメキを感じない設定でして。

かなり昔から、スペインのコリア・デル・リオという街にJapon(ハポン)姓の人たちが住んでいる、という。日本から遠く離れたスペインの地に日本のDNAを持つ人達がいるとは…

この作品の詳細が出たときに初めて知りました。

 

ロマンだわ~

 

ビミョー for meの花組公演の「A Fairy Tale 青い薔薇の精」より ずっといいです。

謎のおばあさんは 最初からおばあさんなのに50年たってもまだ生きてるけど、どゆこと?とか

野良猫のトムは何代目のトムなのか、闇の世界に閉じ込められたはずのエリュがあちこちに出没してますけど、なんで??とか 咀嚼しきれないものだらけで。このお話をどう思うかは「あなた次第」、って最後に客に丸投げすな、と友人怒るw

エルハポンは、伏線回収されてるし、あ、そういうことだったのね、というどんでん返し的種明かしが最後に用意されてるし、笑えるところもあって 軽い(ゆるい)ハッピーストーリーでそこそこ 楽しめました。←言い方w

 

何が物足りないか、って 感動ポイントがないっ!

苦しみを堪えて、堪えて、堪えたのちのハッピーエンドなら、すごく感動すると思うんですけど、ダラダラと話が運ぶだけで 抑揚がないというか、山場がなかったように感じました。

 

以下 ネタバレしていますので、未見の方はご注意ください。

 

日本人チームとスペイン人チーム 見どころは?

日本人チーム

日本人チーム、若干分が悪い、印象に残らないです。

真風(真風涼帆)はかっこいいのです! 長身の真風が黒いマントをふわ~と翻しただけで絵になります。

これでこそ トップスターの貫禄ですよね♪

髪も下ろしていて、おじゃる丸に出てくる辻占い師の冷徹斎星月みたいなヘアスタイル。渋い。

 

慶長遣欧使節団は、蒲田治道(真風涼帆)のほかは 支倉常長のすっしーさん(寿つかさ)、西九郎の瑠風輝が出番多め。

和賀藩の生き残りの藤九郎役のそらくん(和希そら)が、治道に恨みを持つ青年の役で目立ってたし、出番も多かったです。

姉(藤乃・遥羽らら)を見殺しにした治道を、隙きあらば刺す、と内面に黒い炎をたぎらせている感じがよかったです。そらくんは、少年ぽい雰囲気のショースター、というイメージでしたが 今回、お芝居も頑張ってました。

星組トップスター・礼真琴とのリクエストトークで、芝居も大事だから 芝居力をあげたいけれど 出会う作品、頂ける役の中で頑張るしか無いので なかなか難しい、と語っていました。

今回のこのお役で 役の幅が広がったのでは、と思います。抑えた演技が良かったです!

ショーも含めて、今公演、そらくん、大活躍です!!

スペインの日本人奴隷は娘役さん多数。

中でもリーダー格の天彩峰里ちゃんが健闘してました。

スペイン人チーム

見どころ満載!!w

カタリナ 星風まどか

宿屋の女将にして未亡人、って 可愛い系トップ娘役が演るお役とも思えなかったけど、ギリセーフ。

それにしても 治道との愛はいつ芽生えたのかわからなかった。仄かな、ほのか~~な愛だったの?

私が鈍感なの?

アレハンドロ 芹香斗亜

謎の剣士、なんだけど 本当に謎w カタリナのお宿に泊まっていて、なにかあると 上手の階段から下りてくるんですけど ストーリーに絡んで無いようで 最後にえぇ~~??って ちょい活躍。

剣士なのに 銃を持っていて銃に「キキちゃん」って名付けて笑いを取ってます。内輪受けですけどね^^;

キキちゃんは、宙組に来てから肩の力が抜けていい感じになってますね。

「まかキキ」男役トップワンツーの並びが人気ですね。

オーシャンズ11で キキちゃんのアドリブが大好評で 今日は何演った??ってTwitterチェックするのが楽しみでした♪

軽妙な台詞回しと 余裕の芝居でいい味出してるな~と感じてます。

ドン・フェルディナンド 英真なおき

わっるい農場主。お金の力で爵位を手に入れようとする一方、カタリナの宿を乗っ取ろうと?企んでます。

アクの強い 嫌味な男を好演♪ 流石専科さん!

エリアス 桜木みなと

ドンフェエルディナンドの息子ながら 生さぬ仲で父を嫌っている。ちょっとひねくれたところも。嫌味なところはドンフェルディナンド似かも。

プリンスな雰囲気のずんちゃんですが オーシャンズ11のベネディクトに続き 黒いお役も柔軟に演じてます。

 

最後はハッピーエンドで

治道とカタリナは結ばれてめでたしめでたし…スペイン人として生きた治道。

カタリナの亡き夫の戸籍が うやむやになって 死亡届けが出て無くて。その戸籍を頂戴する治道w

うまいこと収めましたね、大野先生。

 

そして二人の子孫がコリア・デル・リオに今も生き続けているという…やっぱり ロマン♪

◆関連記事

El Japon(エルハポン) ポスターがかっこよくてホッ♪【追記あり】2019.8.9