宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】出島小宇宙戦争 成功の鍵は。

今日、待望の「出島小宇宙戦争」がスカイステージで放送されました。

 

私は2月に、梅田のシアター・ドラマシティで2回観ることが出来たのですが、東京は、当初の予定より早く突然の千秋楽になりました。

大阪での評判が良かっただけに、観れなかった方、チケットを入手できなかった方が観たいお気持ちがTCAに届いて、「ときめきチャージ」ということで 早めの放送になって、ヅカファン歓喜に湧いたよ!

 

さて~ お話は奇想天外とか 超ファンタジーを手掛けるのがお得意(だとワタクシは思ってます)の谷貴矢先生演出で。予想のつかないお話で、ちょっとドキドキでしたが、もう、紗幕の向こうにスポットライトを浴びたちなつちゃん(鳳月杏)が登場しただけで もう、なんとういう高揚感!!

 

主演とヒロイン キャスティングで 公演成功の7割が決まっていたような気がしてます

多くのヅカファンが、花組で飛躍的に成長した鳳月杏の成長を観たい、と思っていたのではないでしょうか? 

出島小宇宙戦争の公演ラインアップが出た時に、このタイミングでちなつちゃんの主演を見れると知ってすごく嬉しかったんです。谷先生には本当に感謝です。

 

そして、ヒロインは海乃美月ちゃん。

 

ここで、下級生の娘役を当てず、ちなつちゃんと組むことが多かった ヒロイン経験豊富なうみちゃん(うみちゃん)を抜擢してくださった谷先生 グッジョブだと思ってます。

抜群のコンビ感が、物語を締めていたと思います。

 

以前 「エリザベート」という作品は、楽曲がいいので それだけで7割成功してると思う、と発言したことがあるんです。

ロミオとジュリエット」は、鉄板の悲恋で名作だから 誰が演出して 誰が演じようと そこそこの感動を呼ぶと思ってます。

エリザベートもロミジュリも名作中の名作ですが、全くの新作オリジナルの「出島小宇宙戦争」をここまで話題の作品にしたのは、やはり 主演の鳳月杏の力なのかな、と思います。

そして かっこいい鳳月杏をより素敵に見せるのが ヒロイン・海乃美月。

安心して観てられる コンビ感。

特にフィナーレのダンスは素晴らしかったですね♪

 

いぶし銀的魅力ではあるが センター力も付けてきた鳳月杏

待ってました~!! ここでチョン!の拍子木の音が入ってもいいぐらいの登場の仕方で ちなつ登場だけで おぉ!と客席が小さく湧いた気がしたのは私だけかしら。

台詞回しがいい、立ち姿がかっこいい、皆の期待を一身に集めていて、これぞ 真ん中に立つ役者だぜ!と納得させる物を持っています。

 

謙虚でありながら 舞台では大胆、というのが好きなんですが、ちなつちゃんて、そんなタイプのような…(*´艸)

宙組の和希そらくんではないですが、ダンサーだと思ってたら、気がつけばすごい歌唱力も手に入れていた、というちなつ。

押し付けがましくなく、さらりとやってのけるところが好感♪

「MESSIAH」では 松倉勝家の演技に驚かされ、「CASANOVA」では、コンデュルメル夫人の歌声に魅了され、まだまだ伸びしろがあるのでは??と 楽しみな生徒さんですね。

 

華やかな容姿、とは違うけれど 立ち姿の美しさ、ダンサーならではの動きのしなやかさ、キザるときのビシッと感が素敵です。

トップ待望説もときどき囁かれるのも むべなるかな、です。

 

宝塚歌劇団というのは、時として、実力無視の抜擢がありますが、本来ならこういう生徒さんが真ん中に立つべきな気もします。

ちなつちゃんがもし トップになったら、どんな芝居を見せてくれるだろう、と想像を掻き立ててくれる役者さんです。

 

谷貴矢ワールド~~~♪

出島小宇宙戦争は、史実を踏襲しながらも 突飛な設定だったりと舞台から目が話せませんでした。

最近、若手演出家さんがご活躍で嬉しい限りです。

先日 スカイステージで放送された「龍の宮物語」(指田珠子演出)も評価が高かったですね。

演出家デビュー作にしてすでに名作のか・ほ・り…すごい!

上田久美子先生、小柳奈穂子先生、原田諒先生、生田大和先生…それぞれの個性が生きてます。

中でも ヤング谷先生の作品はオリジナリティの針が振り切ってる感。

それだけに楽しみでもあり ドキドキでもありますが、今回は今までで一番の大成功だったような気がしてます。

谷先生の作品にしっくり馴染み、お役に真実味を与えた鳳月杏の力が大きかったように、私は思います。

 

かぐやとして カゲヤスとの掛け合いが可愛かったうみちゃん♪

フィナーレでもため息がでるような素敵なデュエットダンスは…ガン見で息するのを忘れるほどでした。

いや~~ フィナーレ最高でしたね!! 男役群舞もよかった!

うーちゃん(英かおと)とゆりちゃん(紫門ゆりや)が隈取つけたまま踊っているのも…よかったですw

 

龍の宮物語にしても 出島小宇宙戦争にしても 思い出したらいくらでも語れる要素がいっぱいあるんですね~

 

すてきな作品っていうのは、そういうことなんじゃないかな、って思います。

 

出島小宇宙戦争は、谷先生のキャスティングが良かった、そして それに答えた 鳳月杏、海乃美月の安定感抜群のコンビが夢みさせてくれました。

フィナーレも素敵、お衣装も素敵。

大きな月に見守られながら 月組生が のびのびと個性を生かして演じてて 何度でも繰り返し観たくなる作品ですね。

 

それにしても…ちなつちゃんの月組でのポジションって今後どうなっていくのでしょうか。