宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【花組】青薔薇…生徒の使い方に不満あり。(初回観劇)

明日海りお 退団公演 A Fairy Tale 感動作ではないけれど駄作ではない。

宝塚レジェンドと呼ばれている 元星組トップスターの柚希礼音様をしのぐ勢いの人気者 みりおちゃん(明日海りお)の退団公演ということで 劇団も演出家も花組組子もファンも み~んな 力の入っている公演ですね。

 

いつもなら Twitterに 初日観劇の感想がたくさん流れてくるのに、今回それがほとんど無いことに一抹の不安を感じ、公演は駄作、のジンクス通りなのか??と あまり期待せずに臨むことにしました。

 

感動はしないけど 納得できました

感動作というのは 観終わった後にしばらく立ち上がれない、帰りたくない、清々しい気持ちになる などです、ワタクシの場合。

この公演、幕が降りた時に、

ん~、ここが素晴らしい!というわけでもなく、かと言って何が悪いわけでもなく、微妙。

以下 ネタバレ含んでおりますので 未見の方はご注意ください。

 

妖精界の掟とは

観る前に 白い薔薇の精エリュが 青い薔薇になったのは 妖精界の掟を破ったため、というのは どういう事かというと シャーロットを愛してしまったがために 成長しても自分を忘れないように、と「忘却の粉」をシャーロットにかけなかった事。

妖精は人に見られてしまったら その人に妖精と会ったことを忘れる粉をふりかけて 記憶を消すのです。

映画MIB(メン・イン・ブラック)で光を見せて 記憶を消すシーンを思い出しました。

それを咎められ シャーロットの邸の庭にいた妖精たちは皆 霧の中をさまよっていたのです。

産業革命と環境問題

シャーロットの愛した薔薇の咲く庭は エリュたちが去って何も育たない土地になってしまいましたが、それは、産業革命による土壌汚染、空気汚染が原因…という人間の欲から出た自然破壊と 庭を守る妖精が居なくなったために薔薇が咲かなくなった、という二つのパラレルな理由があったのですね~ 

 

人間は自分たちの力で土壌改良し花を育てているつもりだけれど それは人間の驕りであることをエリュ(明日海りお)は ハーヴィー(柚香光)の研究室の薔薇を枯らすことで示しました。妖精の力をみせつけるエリュ。

 

植田景子先生は 作品の中に社会問題を入れることがお好きなようで、以前 安蘭けい退団公演「ア ビヤント」では人種差別を 「ハンナのお花屋さん」では 民族紛争のクロアチアから来たミア(仙名彩世)という役を作ったりされていますね。今回も環境問題を 妖精と絡めて描いたんですね。

A Fairy Tale…そういうことか!

A Fairy Taleは 今公演のタイトルであると同時に イギリスで子どもたちに読み続けられている人気の絵本シリーズなんですね! その作者は…誰も会ったことが無い、というのです。

ヴィッカーズ商会が シャーロットの居た「妖精の庭」を再生し そのオープニングセレモニーに 依頼人であるA Fairy Taleの作者が来ると言うので 皆が待っていると 現れたのは…

年老いたシャーロット(華優希)! 車椅子で登場。なるほど~ うまいな~と感服!

感動ポイントが無い~!

え~っと 今日は 鳥あたまのワタクシが1回観ただけで書いているので また、2度、3度と観ることでより深いところが見えてくると思いますが 今日のところは、感動ポイントがあまり無かったです。

明日海りお 宝塚の最後は 男役らしいお役がよかった

…とみりおファンの友人said。

私ももっと血の通った 熱い男を観たかったわ。やっぱり「MESSIAH」最高~!と思ってしまいます。

なんだろうな、エリュは シャーロットへの愛のために罰を受けて…っていうのは愛のためには身を滅ぼすのも厭わない、一途な愛、を表現したかったのかしら、景子先生。

青い薔薇の精エリュは みりおちゃんの役作りで幻想的で衣装や鬘も素敵で美しいです! でもお役自体が今ひとつ心を揺さぶられるような場面がなかったわ。

 

一番泣けたのは

なんと! 庭師のニック(水美舞斗)とフローレンス(城妃美伶)の場面。

ニックの奥様への秘めた愛。いや 秘めようとしても溢れ出してくる愛、そんな思いをフローレンスは知りながらも身分の違いで応えられず 思いを絵に託すかのようにキャンバスに向かうのでした…

この場面の二人のお歌が素晴らしくて…それだけで涙を誘います。

 

ニックは フローレンスが亡くなった時に フローレンスの遺志だから、と彼女の描いた絵を旦那様にもらいました。亡くなったフローレンスを抱きしめるように フローレンスが描いた絵を胸に抱くニック…胸が痛い…

ニックのフローレンスへの思いは サイドストーリーですけれど 歌にも芝居にも魅せられました。

Twitterで なぜこの二人がトップじゃだめなの?というつぶやきを見かけました。激しく同意。

あと、今公演で退団する 花組の歌姫 乙羽映見ちゃんが素晴らしすぎて お歌で泣けました。特にラストのお歌はもう…歌で泣かせるなんて 花組では 乙羽映見ちゃんと音くり寿ちゃんぐらい for me

華優希 期待以上の出来

華ちゃんには 不安材料がいっぱいあって、こんな状態でトップ娘役に抜擢するなんて …。

とにかく トップ娘役として ちゃんと仕事して欲しいな、とクールに思ってたんですが。

7歳の少女から 妙齢の女性、苦悩する奥様、そして 高齢女性まで女の一生を演じ分けて上手かったです。

一番心配なお歌も 歌う場面少なくしてたせいか? ストレスフリー。みりおちゃんとのデュエットもこなしていました。

柚香光 やっぱり好きだわ♪^^

コンデュルメル@CASANOVAはキョーレツな個性でしたけど このハーヴィはとても真面目で良い青年のお役で 逆のタイプですが こちらにもキュンキュン来ます~♪

出番は多いけど さらっとしてるので印象に残りにくいかも。

タイトルの 生徒の使い方に不満ありの根拠は…

踊るだけの聖乃あすか

これから路線で重要なポジションになる ほのかちゃん(聖乃あすか)。最高に美しい白い薔薇の精、っていう設定にハマるのは聖乃あすかただ一人、なのはわかりますが こんなに重要なポジションの生徒なのに 出番少ない、出ててもセリフ一切なし、もったいなすぎます!! 出てきたら踊ってるだけ、役作りのしようもない。

これが一番の不満点です。

同じく重要なポジションであるはずのマイティも出番少ない。ただ しろきみちゃん(城妃美伶)のフローレンスの場面がものすごく印象的なので救われます。

もっとマイティの笑顔が観たい!!

ヴィッカーズ商会の人たちが意外と美味しい

オジサマ路線で味のある演技が好評のあきら(瀬戸かずや)。強くて野心のある男、好演してましたね~。グイグイ^^

時は金なり、で 世界中の植物を集め商品化していくやり手社長。私にはそんなに悪徳にも思えないのですが、妖精的には悪い奴らしいです。

この会社の あきらの秘書の綺城ひか理や 航琉ひびき、和海しょう、優波慧、希波らいと は セリフもあって見せ場もありました。

妖精たちがもったいなすぎる

聖乃あすかちゃんもですが 妖精の中には 歌唱力で唸らせる音くり寿や 飛龍つかさくんもいて、ダンサーメンバー 白姫あかり、更紗那知、千幸あき、凛乃しづかもいるけど セリフもほとんどなく 薄暗いところにいるからよく見えず(トートダンサーみたいに)なんだかなぁ…でした。

 

なんだか支離滅裂になっちゃった。

後日 キャスト別感想書きます!

 

今日はこの辺で…