和希そら主演「心中・恋の大和路」、2022年7月24日 16時公演を観てきました。
当たり前ですけど、2回目の方が断然良くて。
私のアンテナの精度も上がって、
役者の芝居も深みを増して すすーっと入ってくるから心に響きやすい。
主演・和希そらについて
7月21日木曜日に観た時に感じた忠兵衛に対する違和感は
そらくんの声が低音で響くから、しっかりして聞こえるからだ、と、今日腑に落ちました。
そらくんのすごく質量のあるセリフ回し、ひとつひとつが重いから、おちゃらけた感じになりにくい。
軽口を叩いてるつもりでも、そう聞こえにくくて。
そらくん宙組最後に出演した「プロミセス、プロミセス」のシェルドレイク部長のような、貫禄のある役が似合う声質ですね。
朝帰りの場面も、割りと堂々としてるので、チャラチャラ、こそこそしてる感も欲しいと思ったアテクシでございます。
「欲を言えば、もっとダメダメな優男が見たい」と書かれています。
同感。
千秋楽に向けて、さらなる進化を楽しみにしています。
一幕ラストの封印切は、今回も、狂気。
もう、どうとでもなれ、と小判ばらまくシーンは圧巻ですね。
止められなかった…と泣く八右衛門の姿が涙を誘います。
ヒロイン・夢白あやについて
初見、頭ではわかってるけど あまり心に訴えかけて来なかった梅川。
今回は、とてもいじらしく、かもん太夫が身請けされて出ていった大門へ思わず走り寄る後ろ姿が切ない。
自分もあんな風に、羨ましがられながら大門を出られたら…
きれいな着物を着て、紅白のお餅を撒いて…と夢を語る梅川(夢白あや)の横で、そのような未来がないことをわかっている忠兵衛ががっくりと膝を折る所、二人の心情の対比に胸を抉られるよう…
華奢で線の細いあやちゃんが、とても儚げで、それだけでも涙を誘います。
そらくんとペアを組むのは大正解、とてもお似合いでした。
歌唱場面に心震わされて
そらくんは、幕開きの歌唱、切々と。
羽織夕夏ちゃんの歌声が美しい~!!
愛陽みちちゃんもお上手。
しゅわっち(諏訪さき)もソロ2回ももらっててよかった~♪
飴屋の一禾あおくんもいいですね~^^
最高なのは、忠兵衛・梅川が雪山に分け入って行くところで カチャの歌が涙を誘います。
シチュエーションだけでも泣けるのに、歌唱が感情を盛り上げてくれて泣きそうになります。
カチャ演じる八右衛門が、とことん忠兵衛思いで、そんな八右衛門が歌うから余計に切ない。
禿の3人(琴峰紗あら・愛空みなみ・華純沙那)もかわいくて、お歌もお上手♪
適材適所の配役で耳福。
原作がいい、演出がいい 名作と出会ったそらくん
梅川への思慕、ままならないお金、ジレンマに苦しむソラカズキが見もの♪
1711年竹本座で初演の「冥途の飛脚」、もう300年も上演が続いて愛されてます。
「ロミオとジュリエット」並に名作中の名作。
以前、そらくんは、リクエストトークでそらくんが尊敬してやまない星組・トップスター礼真琴との対談時に、歌やダンスは1人でもお稽古に励めるけれど、お芝居は相手がいるし、お役を貰わないことにはどうしようもない、というようなことをおっしゃってました。
今回、この上ない作品とお役が巡ってきて、そらくん、大チャンス!!
そらくんにとっては難しいお役だと思いますが、演じがいがあるお役。
この作品を経験して、一皮もふた皮も向けそうな…ターニングポイントになる作品かも。
ステップアップのチャンスです!
今、そらくんに強い追い風が吹いています、どこまでも行けるところまでぐんぐん進んで欲しいですね^^
語りたりない気はするけれど 明日は月組観劇だし今日はこの辺で…