アナスタシア、セディナ貸切公演を観てきました。
今日が、コロナ元年、2020年の観劇納め。
宝塚歌劇団も、生徒さんたちも、私達ファンも大変な思いをした1年でした。
2020年の総括は、後日改めて記事にしますが この「アナスタシア」という最高に感動的な公演で1年を締めくくれるのが嬉しいワタクシです!
昨日書ききれなかったことも書けたらいいなぁ…
今公演初めて、上手側のお席でした。
音楽がいい!楽曲、歌唱を聴くだけで泣けてくる
心の琴線に触れるメロディがたくさん!
音楽を聴くだけで、場面が甦ってきます。
ソロナンバーを歌うメインキャストがお上手だから感動がストレートに伝わります。
お芝居から自然な流れで歌唱に入るとき、ミュージカルなので、歌詞にたくさんストーリーが盛り込まれています。
そこで、歌唱難だと ひっかかるし、滑舌悪いと内容がわかりにくいし、ストレスの塊になってしまいますが、
宙組のメインキャストのお歌、皆さんお上手で、ストレスフリー、なんてもんじゃない、感動!!です!!
真風涼帆、星風まどか、芹香斗亜、桜木みなと、和希そら…素晴らしいです!!
歌上手の天彩峰里ちゃん、副組長の美風舞良さんも♪
帰りに友人と、どの曲が好きか言い合いっこしました。
私は、一番メジャーなJourney to the Past(1幕ラスト)とおばあ様(マリア皇太后)からオルゴールをもらう場面のOnce Upon A December 泣けてきます。
幼き日の栄華が蘇る場面、素敵なのに切ない…
列車に乗る前に、イポリトフ伯爵(凛城きら)のアカペラで始まるStay, I pray youも泣く~
一人の歌声から、だんだんと声が重なっていき、静かな大合唱に…
みんな、国境が封鎖され祖国へ帰れなくなるかも知れない中での曲、胸が痛い…
でも、サンクトペテルブルクの街角で、アナスタシアは生きてるかも?と大勢の組子が歌い踊る A Rumor In St. Petersburg も乗りがよくて楽しい!!
ユスポフ宮殿のプライベート劇場で、真風、星風、桜木が「やれば出来るさ~!」と歌う場面も、すごく乗りが良くて楽しいです!
この曲は、後半でそらくんが、記者の前で 皇太后の到着の遅れを待つように歌うのと同じ曲です。
それとは正反対に、キキちゃん(芹香斗亜)のボリシェビキの警視副総監・グレブの歌は、重苦しい曲。
サンクトペテルブルクの噂の曲と違って、キキちゃんの噂の歌は「噂を信じるな。」と暗い声で??歌い上げます。
が、キキちゃんの歌声、素晴らしい!! 本当にお上手、あっぱれです!!
リプライズも多く、メロディがいろんな場面で繰り返すから覚えちゃいます。
「エリザベート」をはじめとする海外ミュージカルならではですね。
今、忘れてるだけで^^; 最初の3小節聴いたら、また甦ってくる歌がたくさんあると思います。
セリフも楽しいから真似したい = 一人アナスタシアをやってみたい
テンポのいいセリフの応酬が楽しい~!! 笑っちゃう!
持ち出し禁止でしょうけど 1冊、台本を譲ってほしいです^^
それと、台詞回しが面白く笑わせてくれます^^
私が好きなのは、アーニャが街の男(澄風なぎ)に、出国証明書?が欲しいなら ユスポフ宮殿にいるディミトリ(真風涼帆)に頼むといい、と教えてもらって訪ねていくところ。
「出国証明書? 高いよ~」
「君がソ~ゾ~出来ないくらい高いよ」
「ソ~ジフ~(掃除婦)?」
小馬鹿にしてる感じが面白いですw
他にもいっぱいあるので、台本に付箋貼りたい!!
お笑い担当のずんちゃんは、あちこちにツボ!
一緒に踊ってたら 腰イテテテ…になったりしますw
お調子者なので笑わせどころがいっぱい!! あ~~ もっと観たい!
まどかちゃんのセリフもいっぱい面白いところがあるのですが、ホテルのお部屋で怒って、ずんちゃん(ヴラド)に、「この先良くないことがいっぱい起こりますように!」と言い放つセリフが好き。
滑舌のいいそらくん(リリー伯爵夫人)も、毅然としていてかっこいいです。
ときに男役らしい、低音ヴォイスでビシッと言うのがかっこいい。
あと、最後に皇太后vsディミトリのやり取りで、皇太后の気位の高いセリフが大好き!!
「直接話しかけるとは何事です!?」く~~、かっこいい!!
ストーリーは、もちろんいい!
アナスタシアは生き残っていたのか?
この問題はロマンとミステリーに満ちていますよね♪
現在はDNA鑑定により、生き残りと主張していた女性の言い分は棄却されています。
ミュージカル「アナスタシア」はまだ、科学的に解明されていないころのお話なので、生きていたら‥と思うと面白いです。
ボリシェビキは、古いロシアの残党は根こそぎ抹殺しておきたいでしょうけど。
で、キキちゃん演じるグレブは、サンクトペテルブルクの街角でアーニャをひと目みたときから心奪われて ユスポフ宮殿に出入りしていることを知って執務室に呼んで忠告します。「同士よ。」と握手を求めても応じないアナスタシア。
強権を行使することも出来たかも知れないけど あえて彼女を見逃し自由にした。好きだったから。
お芝居の最後に、アナスタシアと認められたアーニャは、ようやくグレブの握手の求めに応じるのでした…
グレブのお父さんは、皇帝一家の警護にあたっていたのに、処刑することになったが果たせず、自分を責めて亡くなりました。
父の遣り残したことを自分が成し遂げなければならない それはアナスタシアを抹殺すること。
アーニャがアナスタシアでなければ殺すこともない… 上官は仕事(アナスタシアを殺害する)を愉しめばいい、とまで言うけれど…
ディミトリは、報奨金目的でアーニャをアナスタシアに仕立て上げる計画を遂行するうちに 本物のアナスタシアだと信じるようになります。
バレエを観に行く場面では、燕尾服の襟元を直してあげるドレス姿のアーニャにキュン♪ どうぞ、とばかりに右腕を折ってディミトリが見つめると、嬉しそうにアーニャは腕を組んで 二人は階段を上がって行きます。
そこに愛があることを、二人を見るヴラドの背中が物語っていて…好きな場面(ここ追記)
随所に挟まれる アナスタシアの記憶が蘇る場面が 客席をぐいぐい引き込みます。
アーニャがホテルで眠っていたら、皇帝一家が夢に現れて… 怖い!ディミトリ、側にいて…とお願いする場面は…LOVE❤
この場面の、お姫様だっこされているアレクセイ役の遥羽ららちゃんが、すっっっごく可愛いです! 抱っこしてるのは、こってぃ(鷹翔千空)かな?
気難しい皇太后がアーニャをアナスタシアと認める場面が感動的♪
そして ディミトリは、アーニャがたった一人の家族の元へ帰れたことが、報奨金以上の価値がある、それだけで褒美をもらった気分だよ、と お金をもらわずに去っていく。男気!!
あ~~ いろいろ見どころがあって‥
帰りの電車の中でも、時々思い出して、ふ~ とため息をついてしまうのでした。
もう終わっちゃうなんて! もったいない!!(東京公演ありますが)
ドラえもんのスモールライト当てて、劇場ごと、役者ごと小さくして、家にお持ち帰りしたいぐらい!!
お家で毎日 アナスタシアを観たい!
他にもい~~っぱい、素敵なシーンあります!
バレエ「白鳥の湖」を見に行くところ。
昨日書かなかったけど ここの劇場の映像とセットも素敵です!
オデット(潤花)、ジークフリート(亜音有星)、ロットバルト(優希しおん)が素晴らしいです! うっとりするバレエ。
ロットバルトのきよちゃん(優希しおん)は、後ろに振り上げた足が頭に付くんじゃないかというぐらい柔軟な体とバネ♪ 素晴らしいよ!
もう、全部見どころだよ!!
今回いいポジションの生徒さん
今回、花菱りずちゃん(97期)が、すごくいいポジション。
ボリシェビキの一人なんですが、バレエの場面では、観劇に行く婦人役で、ずんちゃん(桜木みなと)の隣に座ってます、ほぼセンター。
パリでは、天彩峰里ちゃんと共に、アレクサンドル3世橋の上で真風と絡んで踊ります。
いろんな場面でキラキラしてて目を引くのが、紫藤りゅう。
しどりゅーは、昨年末、「ロックオペラモーツァルト」後に宙組に異動になりましたけど、今年のコロナの影響で、宙組では、「FLYING SAPA」に次いでまだ2作目ですが…使われてます!! いいポジションで!!
「FLYING SAPA」では、スポークスパーソン101、目立つお役でしたし、今回はワル仲間や、ロシア貴族のクラブ・ネヴァ倶楽部のギャルソン。
倶楽部の入り口で、キキちゃんに絡むセリフがいっぱいあって 良かったね!
モブでも、大勢の中でキラリと光って目を引きました。
フィナーレの大階段でも、真風の前の段で4人口に入っていました。
96期は、和希そらという素晴らしいマルチプレーヤーが居ますが、今後は…?
宙組「アナスタシア」は明日が千秋楽、本当にお疲れさまでした!
東京は、コロナ感染者の数が増大してますが、どうか東京宝塚劇場千秋楽まで御無事で駆け抜けてくださいね!!!
千秋楽の翌日に、なんか人事の発表あるんでしょうか? 怖いわ~^^;