浅田次郎著 壬生義士伝(上)を読んでます。
映画にせよ 舞台にせよ、この原作をあんなふうに料理したんだ~~と驚くやら感心するやら。
最初に観たのが映画(中井貴一主演)で すごくインパクトがありました。
でも 今小説読んでると 本当に 中井貴一さんって
浅田次郎先生が描かれたく吉村貫一郎にぴったりはまってますね♪
背が高くてヒョロリとしてちょっと猫背気味、いつも白い歯を見せてニコニコ笑っている。
そんな貫一郎像と中井貴一さん、重なります、好演されてました。
映画では 元新選組の斎藤一の視点で 回想形式でしたね。
原作では 誰かが吉村貫一郎の事を調べていて(まだ明かされていない)
元新選組隊士で今は飲み屋のオヤジが
ポツリポツリと 過去を思い出しながら語る、という手法。
新選組の血なまぐさい話ばかりなのに よく宝塚で舞台化しようと思いついたな、とあっぱれです。
映画では 斎藤一がもうひとりの主人公なので 斎藤一のところへ通ってくる遊女?の片思いが描かれてました。
吉村貫一郎とみよの場面はなかったんです。
宝塚版は 吉村貫一郎が主役だから みよとの場面があってよかったです。
小説では 吉村を死なせなくないと思う土方歳三の案で 縁談が進められた、と書かれています。
舞台では みよの片思いにして ちょっとドラマ性がUPしましたね^^
にしても。
和モノの舞台は 恋愛要素薄め。
慕いあい 相手を思っているのはわかるけど 熱い想いがほとばしらないのが物足りない。
日本は昔から 忍愛が美徳、みたいな所ありますからね~^^;
やはり 感情をストレートに出す 現代劇や海外ミュージカルなどの洋物が楽しいですね。
和モノの舞台は 人情物や友情や感動できるポイントがあっても
宝塚らしい ラブ要素不足で不完全燃焼気味。
感動作でも ヅカファンの求める要素が薄め…
「ヅカファンの求める」 ここポイントです!
ヒーロー感のない主人公、というのも意外性があって 泣けるのだけれど
やっぱり 乙女心を震わせるのは 強くてかっこいい男!
そして 溢れる愛!
いい話だけど 王道からちょっと外れた演目は
たまにはいい。 でも ちょっともったいない。
こんな作品もあった、と語り草になるかもしれませんが…
今回 だいもん(望海風斗)ときぃちゃん(真彩希帆)の歌唱力に支えられている部分も大きいと思います。
雪組トップコンビの歌唱力は… 本当に素晴らしいよ。
だらだらと書いてしまいました… 明日の荷物作らないと…^^;