夢現無双 4月2日13時公演を観ました。
この後、新公も観ましたけれど 本公演はこれっきりで ライビュも予定なし。
さて~ 前回は2階から観たから 今回はガッツリと1階センターで。
やっぱりよく観える~~ 当たり前かw
盛り上がりに欠けるといわれてた「夢現無双」ですが 私は嫌いじゃない。
きっと 齋藤吉正先生が 若かりし頃から 吉川英治の「夢現無双」が好きすぎて
あの場面も入れたい この場面も重要…と 描きたいエピソードを全部拾って つなぎ合わせたら
場面転換多すぎて インパクトが弱くなったのかな~と。
登場人物が多いから いろんな生徒さんの活躍が見れて楽しいのですが、
ひとつひとつのお役の印象が薄くなってしまいます。
例えば 吉岡清十郎。 ありちゃん(暁千星)が演じてましたが 出番少なめ。
ちょっともったいない。
かえって、沢庵(光月るう)や 本阿弥光悦(千海華蘭)の方が出番が多かった印象です。
インパクトの強い お杉婆を 夏月都さん(副組長)が好演、熱演、お芝居に良いスパイスになってましたね。
こういうお役は 舞台経験のある 上級生が安定の演技で良かったです。
特に 新・組長コンビ(光月るう・夏月都)の頑張りは目を見張るものが…
そのせいか 専科さんの特出なしでも 作品に厚みありました。
お甲の白雪さち花ちゃんも キョーレツな個性のある役で印象に残りました。
私は初日映像と 劇場で2回観ただけですけど トップ娘役のお披露目公演だけど
美園さくらちゃんの「お通」の印象が薄かったわ~。
あまりドラマチックじゃない、というか 武蔵はほのかな思いがあるのかもしれないけど
武芸の道を一途に進んでいくからなぁ~~ (;´Д`)
せっかくのお披露目だけど ラブ度が低いのが残念!
で。 武蔵と小次郎、と言えば 巌流島の戦いって なんとな~く日本人に浸透してます。
だから 巌流島の戦いを待ってると、長い。
友人は まだかまだかと待ってたら 眠くなったようです…^^;
私は いろんなエピソードが面白かったです!
小次郎が立会の最初に鞘を投げ捨てるのを見て「勝負は刀を鞘に収めてこそ勝ち、小次郎破れたり」と
武蔵が言い放つところは 幕開きの 新免無二斎との場面とつながっていて好きです♪
日観(周旺真広)の横を通る時に あまりの殺気に
武蔵は三尺(←不確か)ほど跳んだ、というエピソードもきっちり描かれてます。(上手袖たまきち跳んだ)
今公演で退団の響れおなくんの 柳生石舟斎が芍薬の茎を切り落とした断面の件、あれも小説にあったのかしら?
小次郎を騙る又八と 本物の小次郎が名を明かすところは何度見ても面白くて!
もう、又八を演じるれいこちゃん(月城かなと)は最高~~! MVP!!
月組に来てから 新しい魅力を開花させましたね~~! ていうか こなれてきた感。
今後も楽しみです!
美剣士と呼ばれた佐々木小次郎を演じるみやちゃん(美弥るりか)。
クールで「美剣士」の名に恥じない かっこよさ、ニコリともしないところがまたいい!
長い剣を扱うのは大変だと思うのですが 銀橋で 武蔵(珠城りょう)をかわすところなど
いちいち所作がかっこよくて (*´艸) 男役道!!
主演の武蔵を演じる たまきち(珠城りょう)、このお役にピッタリはまってますねっ!
無骨で荒削りな野武士、っていうワイルド感。
がっしりした 恵まれた体格に合ってます。
だから みやちゃん演じる 小次郎との対比もしっくりきて。
初めて 武蔵と小次郎が出会った瞬間の スポットライトの中の2人以外の動きが止まる
あの演出も好きで (*´艸)
城太郎(結愛かれん)も、オジサン、オジサン (*´艸) と武蔵に懐いて可愛いし
吉野大夫の海乃美月ちゃんは 太夫の貫禄があってかっこいいし
朱実の叶羽時ちゃんは出番が多いし (OTT 面白い役頑張ってた!)
阿国の晴音アキちゃんは セリフあるけど その他大勢ぽくてもったいなかった!
…と キャストの感想でした♪
白いカラスは 八咫烏の様に いつも たまきち、じゃなかった 武蔵を先導しているようですね。
運命を導く 幸運の白い烏なのかしら?
心を揺さぶって 涙ハラハラ…のような感動は無かったけど 宮本武蔵の半生がうまくまとめられて
たのしめました。
宝塚を見始めたばかりのころは 和物より パリなどヨーロッパが舞台の作品が好きだったんですが
最近は 和物もいいものだな、って ウェルカムです!
昨年は 和物の雪組は 誠の群像と義経妖狐夢幻桜、 星組は異色の和物、ANOTHER WORLD、
宙組は和物のショー 白鷺の城と ハズレなし♪
全ツの誠の群像は観れませんでしたが 他のどの和物も面白かったです!
ベルサイユのばらと フランス革命に飽きたので 和物に回帰、もたまにはいいですね!