宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

群盗 観てきました♪

宙組公演 群盗 2月17日 11時公演を観てきました。

 

群盗

 

この ↑ ポスター、素敵~♪と話題になりましたね!

 

私見ですので 人の感想や思いは人それぞれ、と ご理解いただける方のみ御覧くださいね。

ネタバレあります、未見の方はご注意ください。

 

 

群盗、って演目が発表になった時は は? また バンディートみたいな義賊??とがっくり。

「Bandito」は 全然おもしろくなさそうだから観ませんでしたけどw 

 

鼠小僧次郎吉や アルセーヌ・ルパンは有名ですけれど

シラーの「群盗」初めて聞いたので本を借りたけど 読書は途中で諦めて Wikipediaで済ますことに。

 

 

18世紀のドイツ。貴族から金品を奪い、貧しい人々を救う群盗の一団が暗躍していた。

その首領カールは実はモール伯爵の嫡子であったが、自分の地位と恋人アマーリアを狙う義弟の策略により、

留学中に父から理不尽に勘当されたことで人生に絶望し、仲間に祭り上げられるまま義賊の首領となったのだった。

一同は封建制度の残るドイツで自由と理想を求めて立ち上がる。だが、それは引き返せない破滅への道でもあった・・・

宝塚歌劇公式HP

 

 

Wikipediaで読んだストーリーや 公式HPの解説だけではわからない、もっと深いところが描かれていて

予想よりずっと面白かったです!(当たり前か…)

 

 

上記には書かれていませんが、

義弟フランツ(瑠風輝)は カール(芹香斗亜)の腹違いの弟で、

カールの父、モール伯爵(凛城きら)が水車小屋の娘に孕ませた子だったんです。

母が亡くなったため、父モール伯爵の所に引き取られてきたのですが、

小さい頃から 母が苦労している姿を見て育ったフランツは、

心の奥深いところで ずっとモール伯爵を憎んでいて

義理の兄であるカールの代わりに 自分がモール伯爵の領地を継いで治めようと

策を練ってたのです…

 

なぜカールが 陥れられ群盗の仲間になるに至ったかの根本的なところは

実際に観て、初めて納得しました。

 

もともと 伯爵家の嫡男だから ガツガツしてなくてとてもお人好しな兄・カール。

そんな家に胸にドロドロ抱えて乗り込んでくるフランツ。

病弱な母。

厳格な父・モール伯爵。

 

一触即発な感じはすでにあったね。

 

足の悪いモール伯爵の弟ヘルマンも兄モールに妬みを持っていたから

フランツに肩入れして 共謀して 兄・カールを陥れることに…

 

つかみはOK!!

 

幕開きから 長身コッティ(鷹翔千空)が狂言回しで登場。

 

今回はちょっと お人好しな優しい感じの役人のお役でした。

下級生ながら 長身と低音ヴォイスで安定感があって 狂言回しの役どころにぴったり。

歌えるし 見せ場もあってよかったけど 群盗メンバーじゃないので少し地味な印象でした。

 

キキちゃん(芹香斗亜) と 瑠風輝は 小顔で等身バランスがよく、素敵ですね♪

男役祭りの群盗らしく 群盗の、というか 学生あがりの群盗グループ。

普段 あまり眼中に入ってこないメンバーもいましたけど

今回で少しお名前覚えたかも。

 

キキちゃんの役作りは っていうか 持ち味がさらりとした爽やか系なので

話しが話だけに もうすこし 苦悩とかドロドロ感が出ればいいな~と思います。

ま、小柳先生の描き方がこういう感じなのかもしれませんね。

 

群盗たちは 盗賊、というより 学生運動的な要素が強いです。

もとから盗賊なのは シュピーゲルベルク(秋奈るい)とリーベ(華妃まいあ)ぐらいで。

 

リーベの弟のグリム役の湖々さくらちゃんが熱演でした。

もっとゆっくり観てみたいです。注目しよう。

101期首席入学らしいので実力派だと思います。

 

りんきら(凛城きら)は 安定のオジサマ役。 無くてはならない人材♪

 

娘役は、大柄な宙組にぴったりの  大柄な娘役・天彩峰里ちゃん。

今回の公演、ヒロインが発表にならなかったのですが

正ヒロインとして 頑張ってましたね~♪

お歌がとても素敵でした。

 

燃ゆる風の松寿、阿弖流為の菟穂名、異人たちのルネサンスのサライなど

ずっと男役が多かったので 大柄だしそちらのほうがしっくりくるワタクシですが、

今回はしっとりとした役作りで良かったよ、娘1候補なのかなぁ???

 

華妃まいあちゃんは きっぷのいい男勝りな酒場の女。

似合ってます!!ていうか うまいです!

カールに思いを寄せてるけど アマーリア、という女性の陰を感じて

それで裏切ったのか~ orz

 

一時は 金持ちの家から盗んだものを 村人に分け与えて 人気を得ていた群盗が

カールの出自もばれて やがて見向きもされなくなっていくのでした・・・

 

義に生き 信念をもって 共に行こう、と仲間たちと進む姿は 雄々しく熱いのだけれど・・

 

最後は故郷に戻って アマーリア(天彩峰里)と気持ちを確かめたときには

もう フランツとの結婚が迫っていたけれど フランツは群盗にやられて倒れます…

 

ここからがモヤモヤ!

 

なぜか??? アマーリアは 私を殺して、とカールに頼むんですね~

 

ぐいっと抱き寄せて短刀で刺したカール。

何故 こんなことに?? 

 

何故愛する人に自分を殺させるのか…意味わからない!!

 

ここ、原作どおりなんで仕方がないんでしょうけど なんか説明ほしかった!

 

愛する人の望み通りにして 過ちを犯してしまったカールは

自首するために ひとり群盗を離れていく…

という ききちゃんの後ろ姿に余韻…

 

 

この後のフィナーレのショーがため息もの!!

 

かっこえ~~~[emoji:e-349]

 

ここ、何度でも観たい!!

 

キキちゃんとでっかいみねりちゃんのデュエットダンスもしっとりとしていてよかったです!

 

劇中に流れるベートーベン、月光から始まり、すごく雰囲気がよかったです。

 

第九の歓喜の歌は・・ちょっとイマイチ。

 

劇的なところはテンペスト、これは良かった。

 

なんかいっぱい書きたいことあったのに 時間がたって薄れてしまった…

 

とにかく 若手がいつも以上の大きなお役をもらって

嬉々として演じていて エネルギーを感じて楽しかったです!

 

若手ばかりを率いて キキちゃんも不安なところもあったかも知れないけど

堂々のセンターで 皆をひっぱって まとめてたと思います!

 

東京公演ではさらに若手のステップアップが望めそうです!

 

小柳先生は 軽めのラブコメディなどを描かれるのは すごくお上手ですが

 

以前 ロシア文学の 「かもめ」 (星組・礼真琴主演) イマイチでした。

 

今回も ドイツ文学の硬めの作品でどうなることかと思ったけど

いい感じにまとまってました。 

 

この作品をきっかけにステップアップされる出演者がたくさん出たらいいな、と思います。