アンナ・カレーニナ 2019年1月17日 11時公演を観てきました。
主演のみやちゃん(美弥るりか)の同期の 凪七瑠海と
元星組の しーらん(壱城あずさ)も来られてました。
先日ここで 元月組トップ娘役 愛希れいか様写真撮影されてましたね♪@インスタ
今日も長くなりそうな予感…
他の方がやってらっしゃるように その①、その②…って分けるのが苦手で・・・^^;
えと、まず 前から言ってるように 私は「アンナ・カレーニナ」が嫌いでした。
本は読んだことがないし 以前星組で上演したときも観劇してないし スカステでも観てなくて。
私が知っているのは、2011年の春に観た 小池修一郎訳詞・鈴木裕美演出のアンナ・カレーニナ。
あれを観て アンナ・カレーニナが大嫌いになりました。
宝塚版は観たことがないのですが 今回 また 2011年のように嫌な気持ちになるなら
観ないほうがいいのかな…と迷いが生じてましたが。
いつも友会でチケット取ってくれる友人が、
「アンナ・カレーニナ 2列センター 当たっ・・・」
「行く。」 言い終わるか終わらないかのうちに 即答 笑
結果、 行ってよかった~~~
こんな言い方して申し訳ないけど 2011年の 鈴木裕美演出版アンナ・カレーニナの
1000倍良かった~~~!!!!!!!!
注:数字は体感イメージです。
以下 私見入りまくりですので ご理解いただける方のみ御覧ください。
ネタバレしていますので ご注意ください。
演出 植田景子先生。
花組の 愛と革命の唄とか ロストグローリーとか あまり心に響かない作品が多い印象。
一昨年の「ハンナのお花屋さん」で じわ~と心あたたまる作品に好感。
さて、再演の「アンナ・カレーニナ」は??
演出が素敵♪ さすが宝塚!!
随所に 素敵~と思う箇所がありました。
2011年に観た タイトルロール アンナ・カレーニナに対する嫌悪感は完全に払拭され
さすが宝塚、ヴィロンスキー伯爵の心に寄り添って 最後は滂沱の涙。
本当に見せ方というか 魅せ方がうまい!
幕が開く前から 美しい調べが流れてて、緞帳上がったら
舞台はパーティ会場、今まさに 晩餐会が始まるという 自然な流れになってます。
面白いな、と思ったのは、人物紹介を フルコースのメニューにたとえている点。
主人公の ヴィロンスキー伯爵はお肉で
デザートは レーヴィンとキティという具合に、一組ずつ紹介されて舞台中央奥から登場♪
私が好きな演出の一つが 駅で初めてヴィロンスキー伯爵とアンナが出会うところ。
すれ違った時に 互いを認めあい 振り向いて…
そこで すべての音(音楽)がピタリと止みます。
2人だけにライトが当たって その瞬間がクローズアップされるという手法♪
素晴らしい。
2幕の競馬場の場面も スローモーションを使って効果を出したり、と面白かったです!
そうそう 初めてアンナとヴィロンスキー伯爵があった駅で
女性の鉄道自殺があるのですが…「命を投げ出すほど愛していたんだ」という
駅にいた誰かのセリフが 伏線になっています。
アンナの中にその一言が小さな種となって宿り、やがて…という展開。
舞台は、時々暗転しますが それが ヴィロンスキー伯爵とアンナが口づけるシーンを
ピンスポット当ててからの暗転で、すご~~~く余韻を楽しめます^m^
こういう演出は 外の舞台では味わえませんね。
ヴィロンスキー伯爵への愛に走りたい気持ちと
夫や子供への申し訳無さや未練もあって葛藤するアンナ。
1幕ラストの愛の十字架からの~
ヴィロンスキー伯爵へ走り出したい気持ちを
息子セリョージャに「ママー!!」と叫ばせることで かろうじてとどまるアンナ。
こういうところも宝塚版ならでは。
バレリーナ3名が心象風景を表すところも良かった。
お衣装は 有村淳先生で美しく みやちゃんの軍服も何種類もあって 贅沢じゃ~♪
とにかく 美しく 麗しいキャストを観ているだけで 大満足!
しかも 前回の外の舞台がアンナを悪女に描いてて 共感できずに苦しみましたが
今回は アンナより みやちゃん演じるヴィロンスキー伯爵に感情移入して
苦しくて 切なくて 涙、涙。
三角関係で 悲恋の 「霧深きエルベのほとり」を大劇場で上演中ですが
ワタシ的好みで言わせていただければ (好みは人それぞれですから)
名作と言われる エルベの500倍感動しました。
注:数字は体感で感覚的なものですのでご理解の程よろしくお願いします。
おぉっ、ちょっとこの辺で切ろうかしら?