星組 ドラマシティ公演 ドクトル・ジバゴ 16時公演を観てきました。
とてもいい舞台でした。
原作がノーベル賞を受賞した名作だけにストーリーに破綻はない。
後は 原田諒先生が いかに料理されるかにかかっているのですが
ストーリー運びも場面転換もスムーズで引き込まれました!!
登場人物の個性も際立って よりストーリーを面白くしていました。
星組公演ですので 星組の生徒さんのキャスト別感想を中心に…
ネタバレありますのでご注意ください。
★有沙瞳 as ラーラ
3人の男性から愛されるお役^^
雪組から組替えで来たくらっち(有沙瞳)ちゃんは 雪組時代に
バウ公演「銀二貫」でヒロインしてますが お上手でした。あの作品大好きです!
「伯爵令嬢」での悪女ぶり、生観劇はしてませんが お上手でしたね。
研3ですでにあのクオリティ。素晴らしかった~
今日も 98期のくらっちの 71期の轟悠さんとの27年の学年差を感じさせない
堂々の演技、さすがでございます♪
キレイな声、滑舌の良さに惚れ惚れ…あ、声だけでなく
くらっち、本当に綺麗になりましたね~
そしてお歌! ずっとずっと聴いていたい心地よい声で耳福。^^
★瀬央ゆりあ as パーシャ=レストリニコフ将軍
ヒロイン・ラーラの恋人、革命派の学生。
一度はラーラと結婚したものの コマロフスキー(天寿光希)との仲を疑い飛び出し
いつしか冷酷非道の鬼将軍となっていた・・
好青年役の多いせおっちが笑顔封印して 熱演!!
鈴蘭(ミュゲ)の悪役もよかったですね^^
そして 驚いた!! 歌唱力飛躍的UP~~!
朗々と 声も安定してよく伸びて安心して聴いてられました。
真ん中の似合う男役になってます^^
将軍になってからの クールなメガネ男子、素敵です。
壮絶な最期、迫真の演技でした!! 天晴!
★天寿光希 as コマロフスキー
ラーラの母・アマリヤ(白鳥ゆりや)のパトロン。
みっきーも笑顔封印でいろんな意味でイヤラシイ男を好演♪
芝居巧者だわ~
アクの強い役で この作品に厚みを増しています。
こういうことができる生徒が絶対に必要!!
これからも頑張って欲しいです!
★輝咲玲央 as トーニャの父 アレクサンドル・グロメコ
主人公・ユーリ(轟悠)の叔父であり 妻トーニャの父 ←いとこ同士の結婚
れおくんも 作品に厚みを出してくれますよね♪
安定のオジサマ路線。歩き方 立ち居振る舞い 佇まい、
ゆったりとして 風格があります^^
こういう味のある生徒さんは 本当に応援したくなります!
★白妙なつ as グロメコ家の女中
なっちゃんも声がいい! 滑舌がいい! お歌もうまい。
すごくしっかりした お嬢さん思いの女中さん。
女中にしておくのが惜しいタイプ笑
★小桜ほのか as トーニャ
孤児になった従兄弟のユーリと共に育ち 結婚する。
99期のほのかちゃんも 轟悠さんの妻の役で堂々と渡り合ってるのがスゴイ。
可憐で育ちの良さそうなお嬢様な感じがよく出ていました。
キレイな声で歌唱ものびのび、
キュートで ほのかちゃんも 今後が楽しみな生徒さんですね!
★紫りら as オリガ
ラーラの母の洋裁工房のお針子さん。革命後、党の委員となる。
今までは小柄でキュートなりらちゃんは あどけない子供役や
令嬢役が多かったけど
今回のお役は 革命後に 今まで貴族に対して抱いていた不満を口にするところが
すごく 意思のある強い女で、かっこいいです。
今までに観たことのないりらちゃんでした。
新しい扉を開けた感じ?
★朝水りょう
最近 ちょっと使われだしてる??
今回も 赤軍パルチザンのリーダーで 目立ってました。
粗野な感じをうまく表現しててよかったよ♪
★朱紫令真
グロメコ家の下僕? ユーリとグロメコ家の人たちとのシーンで
下級生ながら セリフがたくさんあって目立ってました。
まだ100期なんですね、役作りがお上手で みきちぐ(美稀千種)さんかと思ったw
この調子で、どんどん若手、使ってよ~~
有沙瞳、小桜ほのか、白妙なつ、紫りらと 歌上手娘役集結で
「うたかたの恋チーム」を心配してしまうほど ^^;
あっちは大丈夫か?? 夢妃杏瑠ちゃん、華鳥礼良ちゃんがいるか…^^
ロシアと言えば 宙組「神々の土地」も ロシア革命が出てきますよね、
野戦病院も。
こちらは ドクトル・ジバゴですので
しっかり 病院のシーンがあります。
ちょっと「マタ・ハリ」の病院のシーンを思い出しました。
こちらはテントを上手に使っていたり
モスクワの建物も 筆で描いて切り取ったような建物のセットが面白くて
プログラム観たら 松井るみさんでした、さすが♪
は~い、いつもの 【自分用備忘録】
演出 | 原田諒 | ||
作曲 | 玉麻尚一 | ||
振り付け | 麻咲梨乃 | AYAKO | 百花沙里 |
装置 | 松井るみ | ||
映像 | 栗山聡之 | ||
衣装 | 有村淳 | ||
照明 | 勝柴次朗 | ||
演出助手 | 野口幸作 |
ロシアが舞台の作品は 胸にズシンと来る作品が多いような気がしてます。
ロシア革命で 貴族社会から 労働者が主役の社会に転じるという
大逆転ドラマが 魂を揺さぶるのか…
厳しい自然に翻弄される北の大地で たくましく「生きる」ことがテーマのようです。
この作品も 美しい映像が効果的に使われていて
ロシアの大地を彷彿させました。
照明もいろんな工夫があり
ユーリとラーラが抱き合って去っていくところも
舞台を斜めに走る光の道を二人が歩いていくのです。
パーシャ(瀬央ゆりあ)の最期のスポットライトの当たり方も
色が変わって面白かったし
ユーリの最期は スポットライトの中に 雪が降り注いで美しかった…
ダンスシーンは 兵士がライフルを持って踊るシーンが何箇所かあるのですが
どれも かっこよかったです!!
雪のコロスが踊る 雪原のシーンも美しくて うっとり♪
見応えのある作品を観た、という満足感で満たされました。
主演を務めた轟悠さんのお芝居は さすが専科さん、素晴らしかったです!
が お歌は 出演者一 ◯◯でした。
先日 轟さんのお歌聴くの、辛いな~って 友人に話してたら
そりゃー ドクトル・ジ…ゴクだもの、って…
うまい!! 座布団三枚!! ( ^o^)ノ~◇□◇
梅田芸術劇場メインホール、ドラマシティの公演チケットは
梅芸のネット会員チケットを買うのですが 今回 先行が終わってて
慌てて カード会社のチケットを買ったんですね~
そしたら かなり後ろの方のお席だったんですよ。
覚悟はしておりましたが。
右を向いて~も~ 左を見ても~♪
見事にガラッガラ!! これが轟悠の破壊力!!
今、バウホール空いてるでしょ?
だったら バウで せおっち(瀬央ゆりあ)主演で ドクトル・ジバゴやった方がどれだけいいか。
95期の主演、次々と決まってますもの。
朝美絢 義経妖狐夢幻桜
水美舞斗 セニョール クルゼイロ
中日の日程が長いので 東京公演もセットにしなきゃいけないのはわかるけど。
作品はいいのに、すごく勿体無い!
何より 星組の皆がものすごく頑張っているのを皆に見て欲しい!!
轟さんが真ん中に立つことを良しとしないファンが大勢いて(反感買ってる)
それでこの有様なのかな、と思ってます。
(私見ですので反論ご容赦願います。)
歌劇団もちょっとは考える時に来てるんじゃないかと思いますけど??