阿弖流為が上演されると発表になった時は
その名前も 高橋克彦さんの著書も知らず 面白いのだろうかと
ワタクシ的に全く未知数の作品でした。
公演がきっかけで本を読み これはイケる!
後は、演出家の腕の見せ所、と思っていたら
すごい感動作に仕上がってて大満足!
もともと若手中心のチームですが
最下級生 102期の天翔華音くんや都優奈ちゃんもいいポジションもらっていて
(103期生は 「ベルリン、その愛」から配属)
組子が生き生きしているのも頷けます!!
以下 私見入りまくりです!
★礼真琴
すごく男らしくなりました!
スカーレットやアデレードなどの娘役も演じてきたまこっちゃんですが
骨のある男役に成長したな~と
「組を背負う覚悟」みたいなのができたのかな? 男らしかった。
「蝦夷をまとめる若きリーダー」と「阿弖流為チームをまとめるリーダー」
が礼真琴の中でリンクして ハマり役になっています!!
もう、これ まこっちゃんの代表作のひとつになるかも。
これから トップに向かって歩んでいくまこっちゃんの記念碑的作品かも。
ちえちゃん(柚希礼音)にショーブランがあったように
求心力のある阿弖流為が 阿弖流為チームの若手の中心で輝くまこっちゃんにハマってて
違和感なく 役を生きることが出来ているようです。
本当に力強い阿弖流為、礼真琴の今後がますます楽しみです!
★有沙瞳
1作目のスカピンでも美声を披露していましたが
今回も美しい声に魅了されました。
星組は歌唱力については 評価が低いので
くらっちのような 生徒さんのご活躍が嬉しいです。
だいたい星組は 歌える生徒がいるのに 何の因果か
下手っぴに歌わせたりするので ストレスたまりまくりなんですけど
センターできれいな声で聴かせてくれるくらっちに感謝!
ラストで 両手を広げた阿弖流為の胸の中に飛び込む佳奈…
素敵な演出をありがと~~~~
★瀬央ゆりあ
今回 阿弖流為と 深い信頼関係で結ばれていた坂上田村麻呂にせおっち。
この配役は嬉しかったですね~ 大野先生 グッジョブ♪
しかもノーブルな雰囲気をたたえるせおっちですから こちらもはまり役。
互いにリスペクトしあいつつ それぞれの立場故に相対することになってしまった。
蝦夷として阿弖流為と共に生きてみたかった、という田村麻呂の心に涙。
以下 学年順 《全員は書けてないよ~ 》
★万里柚美
まさかの 男役 桓武天皇
この作品には 無くてはならないキャストだけれど 専科特出でなく
組長がされたことを高く評価 (上から目線ごめんなさい)
落ち着いた佇まいは 実年齢を重ねたからこその力もあり
若手では軽くなってしまうお役だけに 組長でよかった、
そして 星組だけで作り上げた、という達成感も 組長の桓武天皇あればこそ。
★壱城あずさ
鮮麻呂は 阿弖流為の生き方のポーラ・スターでもあった人物ですから
しっかりと演じてほしいな、と思っていました。
なんと、なんと!! 予想以上の大健闘!!
しーらん アッパレ!!
スカーレットピンパーネルのデュハーストなんて 目じゃない
魂の叫び!!みたいな 渾身の!! ド迫力の演技に
客席、涙、涙の大嵐??
若手の中にあって、さすが!と魅せてくれました。
★音波 みのり
安定の星組娘役♪
落ち着きと品の良さが出てます。
★輝咲 玲央
もうアッパレです!
スカーレットピンパーネルでも執事のジェサップ役がお似合いでした^^
落ち着きや存在感が 老け役にぴったり。
悪役の紀広純は適役!
鮮麻呂との一騎打ちも見もの!
★夢妃 杏瑠
杏瑠ちゃんも星組の歌姫として安定のポジションですが
今回はお歌の見せ場がなかったけど
坂上田村麻呂とのシーンなどで登場。
★夏樹 れい
面白い~~~!
紀古佐美、キャラの作り方が面白い!!
高めの発声とへなちょこキャラで笑わせて頂きました 笑
★漣 レイラ
渋い仕事人のレイラくんは 歌って踊れるし 体格もいいから
もっと使ってほしいな~って思ってました。
今回は田村麻呂の部下役で 見せ場あるし
ダンスで センター登場もあって 良かった!
★ひろ香 祐
安定の演技で 陽気なキャラを存在感たっぷりに演じてました。
今回 礼真琴 ひろ香祐 瀬央ゆりあの 95期トリオが大活躍、
あうんの呼吸でのお芝居が微笑ましいです。
★音咲 いつき
一曲ある男 諸絞(もろしま)を 好演♪
男臭い役柄ですが 次回の公演(ベルリン、その愛)から娘役転向。
「男役」燃焼し尽くしたかな?? ^^
★綾 凰華
原作でも 史実でも 阿弖流為を支え 阿弖流為と共に生きた男なので
準主役といってもいいお役でしたが…
プログラムの扱いにびっくり!!
飛良手のぴーすけ(天華えま)が 役の衣装で写っているのに
次のページに黒燕尾で載ってます。
宝塚歌劇団て こういうところがエグい。
で、あやなちゃんは 独特の落ち着いた演技で 阿弖流為を支え
共に戦う母礼を好演♪
雪組に行っても がんばってくださいね!
★天華 えま
飛良手は、剣の名手で最初は 阿弖流為に斬りかかってくるのですが
阿弖流為の手下に入り 活躍します。
出番も多く ビジュアルもフェイスペインティングなどして
独特の荒々しい雰囲気を出して 好演してます。
★天彩 峰里
この所、娘役ながら 少年役が多い峰里ちゃん。
今回は 佳奈の義理の弟役で 元気いっぱい役作りをしていました。
都の西市での祭りで 蝦夷だとバレて 殺されてしまうお役、
涙なくしては見れません。
★颯香 凜
101期生ながら たくさん場面をもらっていて
これから上がってきそうな気配。
見守りたいと思います。
★天飛 華音
阿奴志己(あぬしこ)は 蝦夷の長の息子で
阿弖流為に付き従っているので 出番すごく多いです。
ソロも1曲あって 102期生ながら 大健闘!
楽しみな生徒さんです!
プログラム裏表紙見たら…
背中で語れる男(役)になったね~ 母さん嬉しいよ状態^^;
ショー? もう忘れかかってるわ。汗
蝦夷チームも 幕開けの群舞同様力強い!
朝廷チームは バチをカチカチ鳴らしてリズミカルでノリノリ♪
キラキラした笑顔で 歌う皆の姿観てたら
胸がいっぱいになって 涙が止まらない、
これが 「感涙」。
終演のアナウンスがあっても 誰一人帰ろうとしない客席。
アンコールの拍手鳴り止まず!!
かなり長い時間が流れて ようやく幕があがりました。
「初めてのことで驚いています!」とまこっちゃん。
本当に 昨日の客席はしつこい 笑 粘り強いお客様が多くて
もう一回礼真琴の姿を観るまで 帰らないぞ、と
ひたすら幕が上がるのを待つという、ね 愛ですよ♪
テーマ曲が頭の中にずーっと流れて
観後感 爽やかな 心に残る作品でした。
大野先生 ありがとうございました!