雪組トップコンビ 早霧せいな 咲妃みゆのサヨナラ公演
幕末太陽傳/Dramatic "S"!を観てきました。
この公演、お芝居もショーも退団者の見せ場がたくさんあって
温かい演出に嬉しくなります。
小柳奈穂子先生の演出は軽妙で楽しいお芝居が多いので期待していました!
ネタバレしていますので 未見の方はご注意ください。
正直な感想を書いておりますので 心の広い方のみご覧ください。
ちぎちゃんのサヨナラは、雪組らしく和物ですが
齋藤吉正先生の「風の次郎吉」のような明るくポップな和物で楽しかった~♪
芝居巧者ちぎ&みゆの良さを存分に楽しみました。
幕開き前、「New Wave」のように 波のさざめきが効果音として流れるのですが
品川宿が海に近いので それを表していたようです。
音楽が 洋風で、
タンゴでは 首の動きがタンゴダンス w、キレのいい動きが面白い♪
みゆちゃんとあんりちゃんの大立ち回りは「天国と地獄」!
そして お座敷遊びの定番「金毘羅船々」へと変化していきます…。
幕末、英国人のグループと長州藩士の小競り合いから始まります。
そこで 落ちた懐中時計を懐に入れた佐平次(早霧せいな)は
女郎屋「相模屋」で遊びます。
大勢の登場人物が賑やかに 歌い踊って楽しいシーンです!
宴代が払えず そのまま居残り 働いて返すことになるのですが
相模屋の親子関係、相模屋の遊女・おそめ こはるの起こす一悶着やら
長州藩の異人館焼き討ち計画、心中事件に 駆け落ち手助け
次から次へと 佐平次が一枚噛んで 丸く収めていきます。
題材が落語というのもうなずける わかりやすい笑いで
クスクス笑いが 次々と起きていました♪
芝居巧者 ちぎちゃん(早霧せいな)らしい軽妙なお芝居。
ノリも表情もよくて ちぎちゃんを、見ているだけでも楽しいのです。
咲妃みゆちゃんのおそめも 貸し本屋の金造を
心中の道連れにしようとする件(くだり)も面白いです。
遊郭のやり手婆のおくまを演じるひめちゃん(舞咲りん)が面白すぎる!!
本当に芸達者!!
いつも ひめちゃんには唸らされます!
JIN -仁-のヨネばあちゃん、ね♪ 熱演!すごかったですね!
退団者の
鳳翔大
貸本屋の金造 という役どころで 一場面あり
心中事件を起こした後も ガエンの縣千くんらとおそめに
一泡吹かせようと相模屋にやってくるのですが…笑った~
星乃あんり
娘1の咲妃みゆちゃんを食っちゃうくらいの勢い!
中でも 二人がやりあうド派手な立ち回りシーンは圧巻!
BGMは『天国と地獄』byオッフェンバック。
打ち掛け脱ぎ捨て 髪振り乱して 最後は解けた帯で
おそめを打ち据えるという大熱演でした!
香綾しずる
個人的に一番退団してほしくなかった マルチプレイヤー・がおりん。
最後のお役は 鬼島又兵衛。
お座敷でこはるに裏切られる。
「鬼島又兵衛 52歳」と言い捨てるシーンがあります。
ここ ↑ 間違っていました、コメントで教えて頂きました
【ちょこっと追記 2017.4.28】
この作品が、何故宝塚で上演されることになったのか
行く予定のない方 プログラム入手されてない方にご紹介。
演出家・小柳奈穂子先生の子供の頃 ご自宅に映画のビデオがあったそうです。
小柳先生は サウンド・オブ・ミュージックなどの
親公認の作品しか見せてもらえなかったのですが、幕末太陽傳に興味津々。
一人でビデオ操作が出来るようになって
こっそり観てみると その作品からあふれるパワーにヤラれてしまったのだそう。
いつかこんな作品を作りたいと思うまでに…(宝塚歌劇団入団の原動力となったそうです)
映画公開から 半世紀余を経て、今
小柳先生の手によって 新しく舞台で生みだされた「幕末太陽傳」
小柳先生の熱い思いが詰まっておりました。必見です!
昨日 花道セルカのところで お見かけしました。
ファンの方とお話されていました。
私もお声がけすればよかったかな??
何人もが呼び止めたら ご迷惑かしらね^^;
ちぎちゃんは 歌舞伎のように 拍子木の音とともに
見栄を切ってみたり
拍子木でカタンカタンとリズムを取るところがあったり
普段の和物ではない楽しさがありました。
「心中恋の大和路」「星逢一夜」「銀二貫」などの
しっとりとした 和モノはもちろんいいのですが
こういう和物もありだな、と思いました。
今回 休演していた 彩風咲奈ちゃんも元気なお姿で
極楽とんぼの放蕩息子 上手に演じてました。
4月19日のタカラヅカニュース 稽古場の映像で
すでに咲ちゃんのお姿がなかったので かなり長いことお休みしてたのね。
本当に 元気になってよかったです!
ちぎちゃんのサヨナラだもの ちぎちゃんとの時間を楽しんでくださいね~
ちぎちゃんと佐平次と 咲妃みゆちゃん演じるおそめは
亜米利加国へと旅立っていく、というところで幕。
幕が下りてから 二人は銀橋を上手から下手に渡って
花道を捌けていくのでした。
宝塚を出て 新しい世界へ旅立っていく二人、なんですね♪
観劇後の印象は、とても爽やかでした。
ショーの感想はまた明日♪
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2017年4月27日 初舞台生口上は
*聖海由侑
*琴美くらら
*琉稀みうさ
この中に未来のトップスターはいるのかな?
身体に気をつけて 素敵な舞台人、タカラジェンヌになってくださいね~!
本日、客席後方に1台 上手側に4台 スチールカメラが入っておりました。
なんの撮影なんだろう???