宙組「王妃の館/VIVA! FESTA!」チケット、多数ご用意の原因は
衣装の奇抜さと 制作発表会の寸劇にあると思っているhappyです。
王妃の館、楽しい~~~~!!
好きに語っているので 心の狭い方 お読みにならないように。
演出の田渕大輔先生も 原作の著者・浅田次郎さんも
「王妃の館」は、コメディだ、コメディだというけれど
どこが??
って言いたくなる制作発表会の寸劇でした。
北白川右京は 怒って文句を言ってるし ツアコン社長の玲子も必死の弁明で
今にも泣きそうなのに…これ、コメディだって面白いと思った人 何割ぐらいいる?
あのシーン観て、笑えないどころか 気分ドンヨリ。
制作発表会も「宣伝の場」なんだから 劇団も考えないと。
ところが! 幕が開いたら、
宙組の生徒さんがすごく頑張ってるし、
脚本も面白くて どうかすると…浅田次郎さんの原作より
田渕大輔先生の本の方が好きです!キッパリ。
田渕先生の「ローマの休日」も上手くまとめてあったから
最近ご活躍の 若手演出家の先生方、本当に頼もしい♪
正塚先生 頑張って。
私は あの長い原作をどうやって縮めるのか 劇中劇ともいうべき
「王妃の館」をどのように絡めるのか、と興味津々だったわけですが
原作の「王妃の館」の細かいエピソードはバッサリ割愛、
登場人物の ルイ14世 ディアナ、プティルイ、マノンらを借りてきたのみ。
(ディアナとプティルイのシーンや
マリー・テレーズが赤子のプティルイをバルコニーから投げ落とすシーンはありましたが。)
でもそれが功を奏して、1時間半の上演時間でもわかりやすくなってました。
でルイ14世を亡霊という形で登場させたのも成功していると思いました。
にしても トップコンビの あの奇抜というか趣味の悪い衣装は
普段は 宮廷モノのゴージャスで品のいい衣装を多く手がける有村淳先生デザイン。
衣装のデザインはいたってフツー、布選びが・・・
なんで よりによって…?? 特にみりおんのお衣装。
好きな方もいらっしゃるかもですが 私は…萎える。
みりおんの衣装3着 制作発表会のもの、白い丸が連なって見える柄、
最後のシーンのスーツは赤と黒のチェックで、それだけならいいのに
袖口に緑と黄色のトリミングが施してあります。余計なことしてくれちゃってる。
中のブラウスが真っ黄色! 原色祭り!
こんなとこで祭りやらんで宜し。
衣装のカラーが変わっても タイツはずっとオレンジ…
まぁ様の衣装は 制作発表会のはいいとして あと 黒と赤のもよかったけど
「これは カーテンの生地ですか?」っていう ブルーの地模様のスーツ。
スカーレット・オハラじゃないんだから カーテンをお洋服にしなくてもいいと思ふ。
せっかくの素敵まぁ様を彩るお衣装がこれじゃな。
もっとかっこよく見えるお衣装、プリーズ!!
有村先生、時々 なんでその布使い??てことあります for me
「太陽王」、「アーネスト・イン・ラブ」、「ケイレブ・ハント」。
たまには斬新なことしたくなるのかしら????
うわっ こんなこと長々語っている場合ではない
王妃の館、 コメディでした。
ハイ、もう、笑いすぎました!!
まぁ様、せーこちゃん、りくくん、あいちゃん お笑い担当♪
(朝夏まなと・純矢ちとせ・蒼羽りく・愛月ひかる)
敢闘賞
以前 宙組が再演して楽しかった コメディ、
メランコリック・ジゴロは トップと2番手の掛け合いが面白いお芝居でした。
セリフや 間で笑わせる感じ。
王妃の館は、それぞれのキャストの個性で笑わせる感じ。
朝夏まなと(北白川右京)
めちゃくちゃクールで わがままで セレブ気取り。
ちょい 嫌味な男なんです。
小説の神様(天使?)が下りてきた時…憑依状態になるのですが
ぐにゃぐにゃになるまぁ様に爆笑!!!
まぁ様の長~~い手足がぐにゃぐにゃすると 面白さ全開!
ホテルのドアをバンって 目の前で閉められて、
ドアに大の字でぶち当たるところなど、
マンガみたい。 ルパン三世とか ^^
とにかく上から目線で えらそーな態度の北白川右京をまぁ様好演♪
ルイ14世の亡霊とやり取りするうちに 少しずつ変わり始めて…
最後はホロリ。 いいねぇ~
純矢ちとせ(早見リツ子)
笑った~~! せーこちゃんに一番笑ったかも知れない。
なんてっても ディナークルーズに行って 酔っぱらいのせーこちゃん、
最高~~~!! アッパレ!
ツアーの皆さんと銀橋渡るんですけど
登場したときから 客席大爆笑!
赤いほっぺにして、黒縁のメガネが ズレて斜めになってるし。
足元おぼつかなくて 危なっかしい!
本当に上手いわ~~ ずっと観てたい感じ。
かと思えば 編集者として 「早見はここに。」 テキパキとした仕事ぶりもイケる。
芸達者な生徒さんを観るのは 本当に気持ちがいい!!
蒼羽りく(クレヨン)
ショーでも見せ場いっぱいもらって大活躍のりくくん♪
お芝居は おかまのクレヨン役。
長身なのにハイヒールで超美脚強調!!
黒のレースタイツとか 真っ赤のワンピと思ってたらセパレートだったけど
ミニスカートで 演じてるというより なりきってるから‥
片思いの近藤誠(澄輝さやと)に冷たくされてると ちょっと切ない 涙
マコちゃん、マコちゃん、って懐いてるのに
マコちゃん=近藤誠から 「おい、黒岩源太郎!」って本名で呼ばれて可哀想なの。
元警官の近藤誠をあっきー(澄輝さやと)が無骨な感じで好演してます。
最後に く・ち・づ・けで めでたし、めでたし♪
愛月ひかる(金沢貫一)
ド派手な成金感、出てます♪
関西弁、かなり頑張ってると思う。
気持ち悪い関西弁 (標準語と混じってる)使うぐらいなら
いっそ止めて。と思う人もいるけど 愛ちゃんは、合格!←上から目線 笑
ヅラネタが面白くて。
「(カツラが)ズレてるぞ」って指摘される度に わ~~~って、
鏡を見に走っていっちゃうというキャラ設定が なんど見ても可笑しい♪
まだ語る。
で、真風。太陽王・ルイ14世の威厳、スゴイ!!
とにかくでかい! 恰幅がいい! ロイヤル感がスゴイ[emoji:e-420]
その堂々たる態度が ルイ14世を演じるのに真風を置いて他にないと思わされます。
亡霊だから 登場する時に ふわ~って煙が出るのですね、
面白い。
真風ルイのベルサイユ宮殿案内(ガイド)も えらそーで笑えます。
ずんちゃん(桜木みなと)の ツアコンは いい人感あふれてて
寝グセなのか コナン君みたいに てっぺんの髪の毛が立っててすごく可愛い♪
心温まるお話なのは 一樹千尋さんと 花音舞ちゃんの老夫婦 岩波夫妻と
パリで死への旅路をと決めてきた 下田夫妻の話もホロリ場面。
何と言っても 花音舞ちゃんのおばあちゃんがリアル過ぎる!
いる! 絶対こんなおばあちゃん、いる!!
役作りのうまさに脱帽です!!
ルイ14世は太陽王
ディアナ(伶美うらら)は 月の女神
ディアナの魂を求めさまよい続ける ルイ。
下田夫妻の心中騒動もまるく収まって
いよいよ日本に帰る日の朝、
シャトーデュラレーヌの庭で 空を見上げて右京が気づきます
有明の月が空に残っていて 朝日が昇ってくる。
月と太陽が一緒になったことを 心の中でルイに告げるのでした。
最後の最後に 右京(朝夏まなと)が 玲子(実咲凜音)に
気持ちがあることを告げて 2人は手を取り合って下手花道へ
オケがテーマ曲で盛り上げている中
舞台上で ルイとディアナ、プティルイとマノンが
2人を温かく見送っていました。
ジーン。
いいお話やった。 最後ちょっと強引に 2人をくっつけたけど。
笑って、笑って、ホロリ。
エンターテイメントとして楽しめました。
内容はあんまり深くないんですけど。
1時間半で あまり深く描くと 最後中途半端になる恐れあり。
伏線いっぱい張り巡らして 結局回収できてない気持ちの悪い作品もあるから
これでいいのだ。
次回は もっとちゃんと観よう。
初見は見きれてないと思うから。
思っていたより ずっとずっと楽しい 王妃の館でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!