やっとこさ、るろうに剣心を観てきました。
平日だけど 男性率高し。
立ち見客も多数!
帰りに病院にいる母に見せたら、
「きれいな人だね~」って、ちぎちゃん♪
母の状態が心配で、行けないかも知れない…と
代役を立ててたのですが なんとか観に行けました。
Kちゃん、ややこしい事言ってごめんね~!
↓ ネタバレありますので ご注意下さい。
とにかくビジュアル再現が素晴らしい!
ちぎちゃん(早霧せいな)の剣心はもちろん、
神谷薫、高荷恵、武田観柳、相楽左之助、
明神弥彦、四乃森蒼紫、斎藤一
皆さんすごく研究されたんでしょうね!
映画版は、テレビでサクッと観ただけですけど
剣心の佐藤健さんは似合ってましたが
その他のキャストは 宝塚版の方が合っているのでは、と思いました。
原作と違うのは
*剣心の影(永久輝せあ)
過去の人斬り抜刀斎の頃の剣心。
不殺の誓いを立てた剣心は 自らの手で
剣心の影を切って 過去と決別するのでした。
*加納惣三郎(望海風斗)
史実どおり 島原の太夫に入れあげて
お金に困って辻斬り強盗を働くところから描かれています。
↓ ここから創作
おフランスにて4年過ごした後帰国、横浜に商館を建て
アヘン密売をしている悪徳実業家・武田観柳から
アヘンを入手して 客を中毒にしてしまう…
薫に横恋慕。剣心の恋敵、と紹介されていたりしますが
恋敵というほどでもないかな~
とにかく、だいもん(望海風斗)の口跡、滑舌がよくて心地いい!
セリフがスルスルっと頭に入ってきて響きます。
そしてお歌~~~ もう感涙ものです!!
もっともっと ずっとずっと聴いていたい!!ていう!
宝塚に望海風斗あり!!って 誇らしいよ。(娘役随一は花組・仙名彩世ちゃん♪)
*緋村剣心 早霧せいな
アニメ化、映画化されていて 昨年のルパン三世並に
世間の認知度の高い作品で
プレッシャーも相当だったと思いますが 素晴らしいビジュアル!!
私の好きな剣心でした!
時々 「おろ?」と空気を緩めてくれました。
フランス人女性カトリーヌとのダンスのシーンは爆笑です!!
目が回る~~~と ドタドタしたり
スクワットポーズをとったり・・・
奏乃はるとさんのダンスも面白く 楽しいシーンでした♪
小柄ながらも 長い剣を力いっぱい振り回して大きい演技
決めポーズには、思わず大拍手~!!
お歌も良くなってました。注目されてるものね♪
不殺の誓いを胸に
これからは みんなが笑って暮らせる時代に、と
新しい時代に希望を見出すのでした!
*神谷薫 咲妃みゆ
かわいい! 元気いっぱいの薫を好演。
高荷恵を守る剣心に、やきもちを焼くところなど 可愛いです!
男性客のハートをつかめたかな?
*高荷恵 大湖せしる
映画版の蒼井優ちゃんより 断然合ってる気がします。
昨年 ルパン三世で峰不二子を演じたせしるちゃんは
ちょっと色っぽい大人の女がぴったり!
これが 最後の公演、残念だわ~
*相楽左之助
すごくでっかい男、というわけで 鳳翔大ちゃんにはまり役!
髪の毛ピンピン立ってるところも原作どおりで
「牛鍋 赤べこ」の店の前での口上は
彩みちるちゃん演じる 明神弥彦が拍子木を打って
歌舞伎のツケのように チョンチョン、と合いの手を入れて調子が良かったです。
最後は 大見得を切って・・・ 剣心に長いの~と言われてしまいます。
楽しいシーンでした!大ちゃん 儲け役!
*斎藤一 彩風咲奈
新選組から 山県有朋の部下へ。
警察に入り「悪・即・斬(あく・そく・ざん)」を合言葉に世を正すのは表の顔で
政府の密偵でもあります。加納惣三郎の裏を嗅ぎまわっています。
今公演、終始苦みばしった演技。 咲ちゃんの新たな一面を発見!!
今回初めて観た人なら 「惚れてしまうやろ」状態の方もいらしたのでは??
長身で キリリとしていて ものすごくかっこいいです♪
男臭さがでて 3番手として骨太になってきた感あり!!
*明神弥彦 彩みちる
我が家に「るろうに剣心」のゲームがあって(懐かしい)
弥彦が出てくると必ず「東京府士族 明神弥彦」って名乗るの。
元気いっぱいな 剣心の弟分を なんと娘役の彩みちるちゃんが♪
昨年の「銀二貫」でも主人公の子供(少年)時代を演じてましたね~
ご本人は 男の子感が出てるか心配されてましたが…
だいじょぶ、グッジョブ!
*四乃森蒼紫 月城かなと
御庭番衆筆頭! アニメと同じく コートの裾を翻して
アイメイクをすご~く濃くして 咲ちゃん同様 男くさく演じています。
文句なしにかっこいいです!!
*武田観柳 彩凪翔
なんといってもあの クセのあるビジュアルを果敢に再現しています!
翔くん頑張った~!
ビジュアルで捨て身だから お歌の最後にガトガトガトガト…と
手をふりながら おどけて歩いて笑いを取ってました~
悪役だから 役作りもしやすいかもね!
インフルエンザ治ってよかった!
*山県有朋 夏観よう
*井上馨 美城れん
専科のお二人も 貫禄があって 重厚感のある?ビジュアルは
やはり 若手では出せないものがあり
舞台に厚みを増していました。
さやかさん(美城れん)、星組のロミオとジュリエットの乳母役で注目を集め、
専科に異動されてから さらに大活躍ですね♪
こういう宝塚人生もあるんだな~といつも感心してしまいます。
阿片の精の娘役ダンスが妖艶で素敵でした。
KaoriAliveさん振り付け。
KaoriAliveさんといえば「1789 バスティーユの恋人たち」で
あのボディパーカッションを取り入れたダンスの方ですね~
小池作品の常連になるか??
御庭番衆の4人
御庭番衆のダンスが 男前で素敵でした!
透真かずき、真那春人、久城あす、煌羽レオ。
隈取していて お顔が分かりにくかったのが残念!
しかも~ お面つけたりもするので ますます分かりにくいわ!
今回SSセンターで 通路側だったのですが
2幕で 四乃森蒼紫がダーッと横を駆け抜けていって
私達の周り ちょっとテンション上がってました~
民衆の力で 権力を転覆するという
時代の大きな転換点を描くのは ドラマチックで面白いですね!
フランス革命しかり、オーストリアハンガリー帝国の滅亡しかり。
江戸から明治へと時代が変わったシーンは大人数口で
羽織袴に山高帽を被った男役さんがいたり
着物の娘役がいれば 洋装の娘役がいたり。
かわら版から 新聞に取って代わるなどの演出で
時代の変化を表現していました。
近代日本の幕開けとなった
明治維新 文明開化。
大きな歴史のうねりの中で生きた人たちの
新しい時代への希望が感じられる るろうに剣心でした。
幕末~維新 激動の時代を生き抜いて
今また 巡り会えたことに感動する 剣心と加納惣三郎。
現代よりも もっともっと「生き抜く」ことが難しかったんですね。
今日もまた、平和のありがたさを噛み締めたのでした♪
と、なんか締めの方向がずれまして、ごめんなさい^^;
とにかく! 男性客など 新規ファン開拓のチャンスですから
その辺、意識していると思います。
特に皆さん お歌、聴かせてくださいました。(ちょっとマイクエコーに助けられてる感あり)
フィナーレにちょこっとショーがあるのも 「これぞ宝塚、を観せないとね~」と友人。
舞台装置は 加納惣三郎のナンチャラ ガルニエは
宮殿を模したという設定なので立派なつくりでしたが
後は 映像を駆使して分かりやすい、観やすいといえばそうなのだけど
安直なつくり、とも言える大型映像パネル4枚。
全体に楽しいエンターテイメントに仕上がっていて
もう一度観たい!と思わされる作品でした♪