昨夜は、10日後に観劇を控えた
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのDVDを借りて来たので
予習がてら 観てみました。
2002年 アメリカ映画 監督:スティーヴン・スピルバーグ
ネタバレありますので ご注意ください
これが実話とはオドロキです!
事実は小説よりも奇なり~~~~!!!
フランスの拘置所に勾留されているフランク(レオナルド・ディカプリオ)を
FBI捜査官・ハンラティ(トム・ハンクス)が面会に行くところから始まります。
面会中、独房の中で激しく咳き込み 高熱のあまり?気を失うフランク。
慌てて 医務室へ運び込んで刑務官が目を話した一瞬に
つかみはオッケー♪
ここから、大胆な犯行と 逃走を繰り返すフランクの逃亡劇が描かれていきます・・・
フランクは、両親が離婚したことで家出をします。
自分の口座の不渡り小切手を使って現金化を試みますが
思うように換金できず
パイロットになることを決意します。もちろん、非合法で。
鮮やかに描き出す スピルバーグ監督。
ハンラティに 追い詰められて ホテルの部屋で鉢合わせ。
万事休す!と思いきや
とっさの機転で、シークレットサービスになりすまし
フランクは逃げた、と思わせる芝居を打ちます。
婚約発表パーティの会場にもFBIの手が迫りますが
またしても、すんでの所で窓から脱出、ハンラティを撒きます。
FBI捜査官を騙すという大胆さがスゴイです。
しかも、まだ20歳前後 (16歳で家出、21歳で逮捕)
掌中に収まるか、というところでスルリと逃げられて
悔しがる ハンラティが可笑しい ^^
・・・とまぁ、こんな感じで
その後も 次々に 医者や弁護士など
社会的地位のある職業に付くのです。
フランクって 本当に頭の回転が早く
口が上手で生来の詐欺師!!
父親譲りみたいです
女性を、甘い言葉で巧みに動かして 大切な情報を仕入れたりもします。
小道具はネックレス。(コレは映画用の脚色かも知れませんが)
いや、コレ、本当にあったお話なんですよね~!
昔は今ほど、セキュリティも厳しくなくて
機械化されてなくて チェックが甘い部分があったから
できたのかもしれないですね。
一番驚いたのは、飛行機で護送中に機内のトイレに入って
出てこないと思ったら・・・
便器ユニットを開けて 脱出、
着陸時、飛行機の引き込み脚を伝って地面に下り、誘導路を走って逃げる!
(映画では、そいういうことになってます。)
本当にそんなことが出来るの~~~??
紙質やインクの知識も豊富なフランクは
小切手詐欺の摘発で FBIに協力する一方
銀行で使用する安全な小切手を考案し、
現在、セキュリティコンサルタントとして
毎年数百万ドルの収入があるんですって~
いや~! 波瀾万丈!!
フランク・アバグネイル (Wikipediaにリンク)
映画は、とにかく 息をも吐かせぬ展開で引きこまれました!!
ディカプリオの演技が光ってました!!
ディカプリオ28歳の時の作品ですが
高校生を演じても違和感なし!!
そして時々キュンとなる表情を見せます。
両親が離婚する時、親権者欄に 父の名か、母の名かを書かねばならない。
テストじゃないから 不正解はないのだよ・・・書きなさい、と迫られます
悲しみと 不安をたたえた眼差しが忘れられないです。涙を誘う!
必死の思いで護送中に飛行機から逃亡したフランクが真っ先に向かったのは
離婚後、新しい家庭を築いた母のもと。
窓の外から 幸せそうな母を伺う、クリスマスの夜。
あ~~、マッチ売りの少女のようです~
懐かしい母の姿をまぶたに焼き付けた直後
パトカーが駆けつけ、連行されてしまいます。
後部座席から 母の家を振り返って見るフランクの切ない眼差しに
ヤラれる!!
ずっと 温かい家庭にあこがれていたフランクは
婚約者の両親がキッチンで肩を寄せあっている後ろ姿を
愛おしそうに眺めています・・・あ~~~~ん!キュンキュン!
ワタクシ、決してレオ様が好きなわけではないのですが、
「仮面の男」でも 上手いな~と感心しました。
それと、この人が出てたら「名作」だと思ってる、
ハートフルな演技に好感♪
最初、観る気がなかったオットも
面白い!とダイニングからテレビの前へ移動、
真剣に観てました。
この作品、主要人物は
フランク、FBIのハンラティ、フランクの父の3人。
今、宝塚版を上演していますが
紅ゆずる、七海ひろき、夏美よう ですね。
後は、演出の小柳先生がどのように お話膨らませて
他の組子、それぞれに見せ場をつくるか、ですね。
楽しみです!
この自伝的著書を映画化したのもすごいけど
映画を舞台化したブロードウェーもすごい!
そしてそれを 宝塚でも。
昨夏、松岡充版がオギー(荻田浩一)演出で梅芸で上演されたようですが、
どうだったんでしょうね??
こんな感じ?
天才詐欺師を演じる松岡充はサービス精神の塊だ!