7月21日11時公演 The Lost Gloryの感想です♪
久しぶりの二番手役のちえちゃん(柚希礼音)を堪能してきました!
お稽古場の映像が流れた時から、わっるい顔してるな~
って思ってたけど
イヴァーノ、本当に憎むべき男です!!
ネタバレありますが、
ラストの大事な部分はネタバレなしです!あしからず
ちえちゃん(柚希礼音)演じるイヴァーノの
内に秘めた 「復讐」という暗いエネルギーが
アルマーニのスーツをビシッと決めた身体から
ムンムン立ち上っています。
とにかく、ちえちゃんの眼力がすごい!
般若のような形相は、本気でコワイですっ!
本番の途中でアイメイクをきつくした?って思うほどです。
ギロリと空を睨んで目で芝居する箇所が多く
眼力にノックアウトされるのですが、
本当は、もっとセリフが聞きたかったです。
ペラペラしゃべると 凄みがなくなってしまうのは分かるけど
ちえちゃんの渾身の演技が観たかった!
幕開き、イヴァーノちえちゃん、タバコに火を点けて銀橋をゆっくりと
渡っていき、1920年代のアメリカ・ニューヨークへ誘われます。
20’sの衣裳で大勢口ダンシング~
オットー(轟悠)の会社が
ライマン財閥(十輝いりす)の後ろ盾を得ることになった。
オットーは社長に名士のカーティス(真風涼帆)を任命。
オットーの下でずっと彼を支え、活躍してきたイヴァーノ(柚希礼音)は、
株主たちの意向で外されたのだった。(移民差別?)
社名を妻の名前「ディアナゴールドスタイン」社にすると発表。
記者発表する時に、中央カーテン奥からディアナが現れるところは…
オーシャンズ11の ベネディクトがテスを紹介する所とそっくり。
デジャヴ~~~~
イタリア移民ではダメなのか?
オットーが自分を任命しなかったことに失望し、
イヴァーノの復讐心に火が付いた!!
ここから、イヴァーノは、オットーの周りの人間を次々に騙し
猜疑心を植え付けて行きます。
植え付けられた人間は誤解とも知らず、互いに憎みあう・・・
罠を張り巡らせていくイヴァーノ!
船上パーティでは いろんな人が小芝居していて面白いです!
組子の数だけ目が欲しい!!
次回以降、じっくり細かいところを観てこようと思います。
船室に戻ったオットーは、ディアナに、子供の頃の話を聞かせます
祖国を捨てて渡米したけれど 結核を患った母は強制送還された・・・
という回想シーンを風ちゃんと 美伶ちゃんが母子役を演じてますが・・・
目を引くシーンはここのみ ! もったいない!!
そう言えば、今回で退団の株で大儲けする「幸運な主婦」役の優香りこちゃんも
ん~、ビミョーな役どころ。
音波みのりちゃんも出番少なし。
ここは、「娘役に愛がない」景子先生の面目躍如?
綺咲愛里ちゃんは、今回も出番多くて 真風とも絡み
娘役トップへの切符を手に入れたのかな??
まこっちゃん(礼真琴)は、ソロナンバーいくつかあって
安定の歌唱力に、星組も安泰だな~と嬉しくなります♪
イヴァーノは、自分の代わりに社長になったカーティスを陥れ
ディアナの元恋人・ロナルド(紅ゆずる)に復縁をけしかけ、
誤解を招くように、オットーの元へ宝石商を送り込み
ハリーを騙して利用し
ディアナには、ロナルドを引き合わせ、
その現場をオットーの目に入れた…
オットーもまた イヴァーノに蒔かれた
「美しき若妻 ディアナへの疑いの種」が
芽生え、育っていき 苦しみます。
オットーの中の悪夢をダンスで表現した部分が最っっ高に素敵です!!
必見!!
ブラボー! グスタヴォ・ザジャックさん!!
お稽古場映像で映ってたんですが、
舞台に載せると、こんなに素敵になるんだ…って
稽古場映像では、こんな感じなのね~♪程度だったのに
もう本番舞台、前のめり、ガン見、目元にオペラ食い込む!!
良かった~
下手手前から 上手奥に斜めに配されたペットボトルの柱。
斜めに並べることで 奥行き感が出ています。
(この柱は 赤く光ったり 青く光ったりしています)
男役さん達も 盆の中央から団体でせり上がり合流。
一人ずつ、ねねちゃんと絡んで踊っては、はけていく。
下手では、妻ディアナが男たちと…と嫉妬と猜疑心で
オットーが苦悩しています。
男たちに囲まれ ねねちゃんの舞台上早変わりで
真っ赤なミニの衣裳になり、ちえちゃんと華麗なタンゴ。
見応えあります! もっともっと観ていたい!
ちえねねのタンゴといえば
「ブエノスアイレスの風」が思い出されるけど
今回は、ザジャックさんに、基礎からもう一度教わったそうです。
ザジャックさんの振り付けもさることながら
フォーメーションもかっこいいのです♪
そして・・・1929年大恐慌がウォール・ストリートを襲います。
底値になった株を買いあさり ゴールドスタイン社株を買い占めて
社長になることを画策していたイヴァーノの悪事が
次々にほころびを見せて破綻していきます。
利用されていただけだと知った 純朴な美術教師のロナルドは
怒りに狂って・・・
哀しい結末を迎えますが、オットーは新たな場所へと旅立ちます。
その背中を ディアナとサム(美城れん)&ジョー(音咲いつき)が
見送って 幕。
理事のセリフは 心にグッとくるセリフが多かったです。
オセローは最後全員死んでしまいますが
さすがに宝塚、「なんらかの希望を見出す形」でオリジナルにした、と
景子先生said on 歌劇7月号
ラストは、オリジナルです♪
原作が、かのシェイクスピア大先生の、
世界が認めた四大悲劇のひとつだから
ストーリーはお墨付きで、文句なしに面白い
景子先生、上手くまとめておられますね。
初見なので、ザックリ感想でした~。(ザックリなのに長っ!)
もっともっといろんな所に注意を払って観たいのですが
ついついちえちゃん中心に観てしまってます。
あちこち観たい心と ちえちゃんを観たい心の綱引きが
毎回引き分けで 心が引き裂かれそうで辛いです。
あ!ペットボトルアートは・・・
以前、「ペットボトルアート」で検索したら こんなん出ました~
松井るみさんの舞台、実際は2リットルのお茶の?角型ペットボトルを並べて
摩天楼にしたり、柱にしたり、壁や本棚にしたりしただけで…
アートというには…
中学の文化祭で エコロジーテーマでこんなことやってましたな、ふむ。
一見クリスタルな感じで 綺麗だからいいけどさ。
そうそう、ゴールドスタイン社の最上階にあるという
ミュージアムのインテリアや美術品(=絵)が素敵でした!!
観切れてないところは また 次回以降にレポしますね~♪
最後まで読んでいただきありがとうございました
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