6月27日14:30公演 13列下手で観てきました。
柚香光くん、バウ公演初主演おめでとうございます!
もう、ゆずカレーの魅力が全編に弾けている公演でした。
ネタバレ注意報発令中
演出の原田諒先生のお言葉紹介 ↓
「今年100周年を深得た宝塚歌劇団期待の新星、
柚香光の初主演作を考えた時、
その主人公ウラジミールの持つ清冽な美しさ、若さゆえの激しさ
哀しいまでの切なさ――ツルゲーネフが彼に託した青春のすべてが
私の中にある柚香の姿と重なった。
彼女の類稀な華やかさと溢れんばかりの瑞々しさは
天に向かって枝を張ろうとする伸び盛りの若木にも似ている。
宝塚という大地に根をおろしたその木は、
やがて大樹へと成長するだろう。
この作品が、男役・柚香光の華麗なる第一歩となれば、
座付き作者としてこれほどの喜びはない。」 (プログラムより)
おぉ~なんという愛の溢れる文章♪
原田先生、ゆずカレー絶賛!
そんな先生の思いが作品で開花して見どころ満載でした。
始まりは1860年 すでに四十路を過ぎたウラジミールが
別荘から荷物をひきあげようと 人夫を指揮している。
若かりし頃、この別荘に滞在していた夏の日の初恋に思いを馳せ・・・
27年前の回想から物語は始まります。
別荘に到着したレザノフ家、父(瀬戸かずや)と母(桜一花)が
ウラジミールはまだ?と探しています。
そこへ、ジャーン!ッて感じで白いスーツに身を包んだゆずカレー登場
文句なしにかっこいいです!
スポットライトを浴びて 笑顔がキラキラ輝いて
ものすごく勢いを感じますね~♪
旬の生徒が放つオーラが半端ないです!
あきら(瀬戸かずや)も、
ウラジミールと柚香光がいい化学反応をおこしている、
日々輝きを増すレイくんが嬉しくもあり、誇らしくも有る、と。
さすが父親役、包容力のあるご発言♪
この作品で、あきらの存在感は重要でした。
親戚のシャルロッタ(華雅りりか)が、ウラジミールに思いを寄せてます。
すごくかわいい♪
せっかく星組から異動したのに・・・もっと使ってあげて下さい!
男を翻弄するけど、カラッと明るい華燿ジナイーダ、好感♪
翻弄される男たち、取り巻き5人組も楽しい。
原作より、嫌味のないジナイーダ(華燿きらり)でした。
白樺林に迷い込んだウラジミールから
父からもらった大切な短剣を取り上げて弄び
ダンスを強要。
二人の軽快なダンスが見せ場(振り付け:小林十市)
ダンスで足を踏んだ罰に、脚にキスをさせるシーン・・・
ジナイーダは、ちょっとからかっただけなのに、と
生真面目に言われるままに 従ったウラジミールの行動に
面食らい、うろたえ・・・心奪われた。
ワタクシ的最大のキュンポイントは
一緒に弾いてもいいか?と尋ね
横から右手でピアノを弾くシーン。
ゆずカレーくんの立ち姿で
ジナイーダへの思いを感じました。
そして二人のダンスへ・・・
舞台いっぱいを使って優雅なダンスにタメイキ。
二幕オープニングは、リラの精に扮した娘役さんの群舞
リラの花言葉は、初恋 ですから~♪
お笑いシーンがあると聞いていましたが、これか!
天真みちる@クレオパトラ ニルマーツキーと
ジナイーダに演じて見せています。
三枚目役者・天真みちる 魅力炸裂!
しっとりしがちなこの悲恋物語の中で
唯一笑いをとる箇所です。
二幕は、ジナイーダには、つきあっている男がいる、と
取り巻きの軍人ベロヴゾーロフに知らされたウラジミール。
物陰で見ていると ジナイーダと父・ピョートルが
ジナイーダの家から出てきて
この時の ゆずカレーくんのうろたえ方、切なくなるほど!
怒りに震えるウラジミールを好演、迫真の演技でした!
自分が全身全霊をかけて愛している女性を
父は、通りすがりの女だ、と言い放った!
こらえきれなくなったウラジミールは
大切な短剣で父に斬りかかったのでした。
怒りを爆発させるところも凄みがありました!
一夏が終わり、初恋も終わりを告げました。
そして・・・贅沢だーーーーっ!
フィナーレ付き!
柚香光@ウラジミール 瀬戸かずや@ピョートル
立ち姿の美しい 二人が黒燕尾で踊るの
振り付け:羽山先生でめちゃセクスィー
ウラジミール ジナイーダ 父・ピョートル
3人のダンスも素敵~♪
桜一花ちゃんが少し絡んでから
真っ赤なお衣裳のバラの娘役さんたちに囲まれるレイくん
華やか~
男役黒燕尾がキビキビと気持ちよく
どちらかというと決して明るい話じゃないロシア文学の
舞台化だったけど
最後にフィナーレがついていて嬉しい!
宝塚はこれがなくっちゃ!
本当に 柚香光の魅力を堪能しました。
歌唱力もUPしてたし、どんどん実力をつけて
自信に裏打ちされた 輝きがありました。
きらりちゃんの美しい歌声に癒やされます、
そして レイくんとのデュエットも心に響いてきました。
原田先生がおっしゃるとおり、
大樹へと成長する確かな手応えを感じた公演でした。
にしても・・・あの柚香光くんのエキゾチックで端正なお顔、
あの眼差しに吸い込まれそう。
アブナイ、アブナイ。
柚香光くんは、これからも 見守り続けたい素敵な生徒さんですっ!
大満足!