宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

太陽王遠征 1日目~不完全燃焼なワタクシ

太陽王 5月21日 18:30公演を観てきました♪

フランスで170万人の観客動員の「太陽王」!

フランスミュージカル「太陽王日本初演

星組・柚希礼音が踊る太陽王!!

てことで期待MAX~!

ネタバレしてます、好き勝手書いてます。

心の狭い方は、Uターンお願いします。

12列センター 通路寄り

幕開きから ワイルドヘアのちえちゃんが期待通りに

跳ぶ、回る、しなやかに舞う!

出演者が舞台にそろったところで 「ナポレオン」と同様

全員での合唱に いきなり心を掴まれます!

演出の木村信司先生が、

歴史を丁寧に描こうとされているのがわかります。

で、モリエール(瀬稀ゆりと)が、歴史的背景や、話の流れを補足してくれて

とてもわかり易いのですが…

シーンごとに、ぶちぶち切れてしまい、

ストーリーの流れが悪くなっているという残念感。

ストーリーテラーは、功罪表裏一体、って感じでした。

フランス版ではストーリーテラーは登場せず、

ずっと歌で語られていくのがいいです。

そして、一幕の退屈さ。panda_がっくり

何故退屈なのか? 

説明セリフの代わりの 歌詞。

気を抜かず聴いていないと、ストーリーが分からなくなってしまうから

集中力が要求されます。 ちょっと疲れた

しかも~ ルイとマリー、マリーとマザラン、ボーフォールとイザベル、

とてもいい曲なんですが、

広い舞台をたった二人で使って

延々とセリフ歌詞、冗長であーーーーるっ!

シンプルな舞台セット以外に目を楽しませるものが何も無いっ!

せめてバックで6人ぐらい踊らせて。

とは言え、冒頭のちえちゃん(柚希礼音)のバレエ要素を取り入れたダンス、

またまた ゴールドの戦いの神・マルスのような衣裳での戦闘シーンは

私の大好きなテーマ曲で、かっこ良く、ウルウルポイントでした♪

戦いで負傷したルイを献身的に看病したマリーに

自分への想いを確かめるルイは

とても自信なさげで、

かたずを飲んでマリーの返事を待つ健気な若い王。

ちえちゃんの心配そうな目にキュン♪

細かい心の動きをちえちゃんが体現していて涙を誘います。

マリーとの結婚の決意も

絶対的主権を握る母にくじかれ

マザランの姪だったマリーは追放され

愛する人を守ることができなかったルイは失意の底へ…

本当に、フラストレーションの貯まる一幕でした

二幕は、打って変わって、登場人物もいきいきとしていて楽しい!

群舞も満載で目が2つじゃ足りない~~~ってなります。

ちえちゃんの客席下りも、王たるルイ14世の貫禄を感じさせる

力強い足音を立て、キラキラ光るマントを翻し

颯爽と行く! (上手~中央通路~下手~舞台)

政略結婚でスペインからお輿入れしたマリー・テレーズとは

形ばかりの夫婦。

初恋の人・マリーを失った心の穴を埋めるべく

弟君フィリップ(紅ゆずる)は、モンテスパン夫人(壱城あずさ)を紹介、

モンテスパン夫人は愛妾として 力をつけていく。

媚薬を手にするため、妖術師・ヴォワザンを訪ねるモンテスパン夫人

ヴォワザン演じる 夏樹れいちゃんの迫力がすごい!

歌唱力でも圧倒されます。

歌唱力のある生徒が、きっちり使われて いい仕事をしていて

嬉しくなりますね!

このあたりの若手の群舞がすごい!

モンテスパン夫人の息子の養育係のフランソワーズ

ルイは、優しさ、聡明さに惹かれていく・・・

孤独な王妃・マリー・テレーズとフランソワーズのやりとりは

切なく心に染みてきます。

が、ここも動きが少なく歌詞を聞き取るために集中しないと!

「ナポレオン」といい、最近こういう演目続いてますね。

王妃マリー・テレーズの最期は、切なく

「皇后さま崩御!」という叫びが重なっていき

思わず涙。

モンテスパン夫人は、黒ミサ主催で捕らえられ

王は、フランソワーズに愛を請い 結ばれる。

めでたし

とは言え・・・

太陽王」、4人の女性との愛が描かれていますが

愛の配分

5(マリー):1(王妃):2(モンテスパン):2(フランソワーズ)

盤石な愛が欲しいっ!!

ロミジュリのように 純粋でひたむきな愛を描いてないという点が

最大の不完全燃焼ポイントか?? moyamoya.gif

太陽王は、女性遍歴の激しい人だったので、

そもそも題材が宝塚に向いていなかったのでは?とも思いますが

太陽王」という 言葉の響きはちえちゃんにピッタリで

これからも フランスとの関係性を強めたい宝塚歌劇団

意にかなった演目だと思いました。

この日は、ちえちゃんのターンの軸が珍しく

ことごとく?ブレて 

ジャンプも 少し重そうでお疲れかな?と

心配してしまいました。

ホテルに帰ってから深夜まで、

観劇感想と ヅカ談義に花が咲いた友人と私でした。