宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

「月雲の皇子」を大絶賛するっ!!

タカラヅカ スカイステージで「月雲の皇子」を観ました。

 

昨年、「月雲の皇子」をバウで観るかどうかで迷ったけど、

時代背景が、「古墳時代」で、

それってどうなんっっっ??って 観劇見送った。

 

結果・・・・・・・・・・・・・・・・・大失敗!ga-n.gif

 

 

観ておけばよかった~~panda_がっくり

 

 

公演を観てきた友人が、良かった!

と、褒め称えていました。

えっ?? そんなに?? ちょっと観てみたくなったわ、と

後から思ってももう遅い。

チケットがなかった。

 

で、今回、テレビで観れて嬉しかったです!

 

スカステライフ、ブラボーっ! :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

 

今日も長いです、ごめんなさい

 

 

まず。

 

上田久美子先生、よくぞこの素材を選ばれました!!

 

その着眼点と勇気に拍手! kuma_hakushu.gif

 

 

題材の「衣通姫(そとおりひめ)伝説」は、日本の黎明期、古墳時代のお話。

「浦島伝説」や「羽衣伝説」と違って

史実とリンクしている所に興味をそそられましたっ!!

 

衣通姫伝説 Wikipedia

 

 

宝塚で描かれる事の多いフランス革命やフランス宮廷物とは

全く趣を異にする作品ですけれど、

ガシッと心を掴まれました!

 

 ネタバレあります、ご注意下さい ↓

 

兄弟である 木梨軽皇子と穴穂皇子が幼いころに、

置き去りにされていた赤ん坊を見つけて連れ帰りました。

後の衣通姫です。

 

その子は、妹として育てられ、長じて妹は神の使いの巫女となりました。

 

二人はこの妹を巡って、やがては皇位も争うことになります。

衣通姫は弟の穴穂皇子の妻になります。

 

巫女と男性は、言葉すら交わすことが許されていないのに

心までも通わせてしまった木梨軽皇子衣通姫

 

 

巫女と通じたことで、流刑に処された木梨軽皇子を追って

伊予に会いに行く衣通姫

 

そこへ、衣通姫木梨軽皇子の元へ軍を伴って追っていく穴穂。

 

最後は悲しい結末です・・・・

 

 

たまきち(珠城りょう)の落ち着きと存在感は圧倒的で

安心して観れるので、ストーリーにグイグイ引きこまれます。

 

品のいい面差しと、落ち着きが、木梨軽皇子にぴったり。

 

そして、友人評価も高かったちなつちゃん(鳳月杏)

 

たまきちに引けを取らない存在感!

目力も強く、皇位を継承する力を持つ皇子として納得の芝居で

素晴らしかったです!

 

二人の主役、と言えるほど頑張ってました。

 

静と動、理想と現実、対極にある木梨軽皇子と穴穂皇子を

演じた二人も、演出もよかった!

 

衣通姫の咲妃みゆちゃんは、説得力のある美しさ、可憐さで

たまきちとのコンビもいい感じ♪

 

きれいな歌声で、幸せな気分に♪

 

専科のハッチさん(夏美よう)が、

絶妙のスパイス役で、芝居に厚みが出る感じ!

役柄も、えっ?というカミングアウトありで、面白かったです。

 

そして・・・

 

またまた輝月ゆうまくん語り。

 

歌がお上手!! 堂々のソロ! 若いのにすごい存在感!!

博徳(はかとこ)っていう、史部をまとめる渡来人。

老け役ですが、頼もしい、説得力のある芝居がいい!

 

文字を教えて、日本の黎明期に、歴史を書き記すことの大切さを

二人の皇子に語ります。

 

ここでも、事実をありのままに、という木梨軽皇子

成功した歴史を書くことが 輝かしい国造りになる、と説く穴穂の

意見の食い違いがあらわに。

 

あ、そうそう、白雪さち花ちゃんの老け役・忍海(おぬ)上手い!

「春の雪」の門跡役も良かったし、芝居心のある生徒さんですね~!

 

第二幕は、伊予に流されてからの木梨軽皇子

 

一幕とはガラッと変わって、ワイルド! この落差がまたいいっ!

 

大和朝廷の力が及んでいない その土地には

「土蜘蛛族」と呼ばれる、朝廷に従わない人たちが住んでいて…

 

人々のリーダーとして反朝廷に回った木梨軽皇子がいました。

 

立ち回りや躍動的なダンスも多く、迫力のある舞台、楽しめました~♪

 

セットも、お花や、ライトで月に叢雲、

布使いも美しく お上手。

衣通姫のお部屋も 巫女の部屋らしく厳かな感じが出てました。

 

ライティングの切り替えによる場面転換もよかったです。

 

 

でも、何より、登場人物に命を吹き込むセリフに

説得力があって、物語の世界に引き込んでくれました

 

美しい日本語、格調高い日本語が使われていて、酔いました♪

 

ここで言うのもなんなんですが

ワタクシ、正塚先生のセリフが苦手で…

とても嘘くさくて しらけます moyamoya.gif

 

そこでこんなセリフ言う??って

随所でツッコミながら観させて頂いてます。

だから 全然ストーリーにも芝居にものめり込めないんですね~

 

古臭い幕前芝居の多い植田紳爾先生にもご勇退頂いて、

 

タカラヅカ100周年以降は、

若い感性あふれる若手演出家に 新しい風を吹き込んでもらい、

マンネリ打破  

 

新旧バトンタッチお願いしたいです。

 

みずみずしい才能が光る若手、上田久美子先生の今後に期待!!

 

あ~~ これで宝塚歌劇団の未来も明るいんじゃないかと思えます。ホッsesami_fuu.gif

 

エンディングも私好み~

バックに映しだされた満月に向かって 両袖から出てきた

木梨軽皇子衣通姫が 幸せいっぱいに スモークの中去っていきます…

 

ん~~~ハッピーエンド♪ 大満足!!

 

 

最後、ご挨拶の後のカーテンコール、

スタンディングオベーション!!

 

感極まった様子のたまきち観てたら

私の喉元にも熱いものがこみ上げ、

涙腺が堅い私の目にも涙が溢れてきました。

 

これ、劇場にいたら、スゴイ感動だったろうな、と

会場のお客様を羨ましく思いました。

 

 

ディスクに焼いて保存決定!!

 

 

たった11日間の公演だなんて、もったいな~い!

 

という事で、昨年末に銀河劇場で再演されたんですね! 納得!

 

 

 

ここにお名前を挙げてない生徒さんも

皆さんよかった!

 

月組の若手も楽しみですねっ!!