宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

今年最後の観劇は「ミス・サイゴン」♪

昨夜、今年最後の観劇でした。

        ミス・サイゴン

       misssaigon.jpg

     ⇒ミュージカル「ミス・サイゴン」公式HP

随分前から観たかった演目です。

今年1年の観劇を締めくくるにふさわしい素晴らしい舞台でした!!

満席で熱気ムンムン!

7列(実質4列)センターで観てきました。

良かった~!! 感動!!

客席、1~3階、スタンディングオベーション

拍手鳴りやまずっ!!

カテコ3回

ずっとずっとずーーーっと感動の海に漂っていたかった!

帰りたくなかった、

終わらないでいて欲しかった、

本当に素晴らしかった、

出演者の皆さんが素晴らしすぎる~!!

歌が感動的!!

出演者の歌が、空気を割いて耳に届く

ビリビリと空気が震えるのがわかるような

張りと声量。

実力を嫌と言う程見せつけられた思い。

もう何から語っていいのか分からないくらいだけど

この感動を忘れないうちに書き留めておきます。

セリフ一切なし。

セリフはすべて歌なんです。

だから、滑舌がよくないと内容が伝わらない。

劇団四季出身者(市村正親さん、木村花代さん)の滑舌は鍛え抜かれているし、

山崎郁三郎さんや、上原理生さんは声楽科のご出身。

安心して観てられるなんていう甘っちょろいもんじゃない。

すごい歌唱力で、

ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

ビッグタイトルなので、あらすじは、書きませんが

本当に、切ないお話。

 ⇒ ミス・サイゴン wikipedia 

現実に、戦地に妻がいたけれど帰国して家庭を持った兵士は

大勢いて、沖縄でも同じようなことがあったようです。

ベトナム戦争は、その悲惨さで、帰国後PTSDを患う兵士が

多数いた事でも知られています。

その修羅場の中でアメリカ兵のクリスは、ひとときの夢と安らぎを

サイゴンのキムに求めた…

それは、決して浮ついた遊びではなく、結婚を誓ったのに…

軍の突然の撤退で、引き裂かれてしまった二人。

胸がキューンと痛くなります。

幼馴染のトゥイが、キムに結婚を迫る。

クリスとの間の子供がいる、と知るとタムを短剣で刺し殺そうとする。

手を振りかざしたその時…

キムは護身用に持っていたピストルでわが子を守るため

トゥイを撃ち殺してしまった…。

自身が働くキャバレーの主・通称エンジニアとキム、息子のタムは、

3人で国境を越え、タイへと逃げて行く。

一幕 終了。

ズドーーーンとハートを撃ち抜かれたような

苦しい気持ちになった一幕でした

幕開けは、いきなり、エンジニア(ニックネーム)が米兵相手に経営する

キャバレーシーン。

ものすごいセクシーシーン R18?

女優さん達、体当たりの演技。

生唾ゴクリの方もいたのでは??

キムとクリスが恋に落ちる?所の描き方が浅く、

え? いきなり結婚の意思表示?と早い展開にビックリ 

突如軍の撤退が決まり、キムに事情を説明する暇もなく、

米軍基地のフェンスは閉じてしまった。

出してくれ!!と叫ぶクリス。迫真の演技に緊迫っ!!

中に夫がいるの、入らせて!とフェンスにすがるキム。あぁ~

大勢の同じようなベトナム女性が詰めかける中、

アメリカ軍機(大型ヘリ)は、兵士を乗せて飛び立った…

ここんとこの演出がすごいです!!

鉄条網のついたフェンスと、扉各2枚、

キャスターが付いているので歌・音楽と共に

出演者がぐるぐる移動して、フェンスの内、外を表現、

ダイナミックな演出でした。

ヘリは、スクリーンに映し出された映像だったのですが

すごくリアルで、前方席の私たちの所まで

ふわ~っと風が吹いてきて、本当にヘリがそこにいるみたい。

飛び去った後は、風も止みました。

一幕の最後も、全面の夕焼け空にポツンと遠方に立木のシルエット

静かに遠ざかる3人の後姿…。

余韻を残したラストにじ~ん 

第二幕の幕開けは、アメリカ議会。

クリスの親友・ジョンが、戦地に残された子供たちも

我々の子供だ~♪と歌って

バックのスクリーンに、ベトナム女性と米兵の間に生まれ、

置き去りにされた子供たちの屈託のない笑顔が映し出されます。

泣けて、泣けて…

そんなジョンが、タイの大使館から、キム情報が届いた、と

クリスに知らせを持って来て…彼の苦悩が始まった…

クリス夫妻とジョンは、キムを探しにタイを訪れるが

行き違いで、

ホテルに残ったクリスの妻の所に、キムが来てしまい…。

それを後で知ったクリスは苦しむ。

それぞれ三者三様の立場と気持ちがわかるだけに

胸が苦しくなります はぁ~

タムを引き取ることにしたクリス夫妻。

タムを預けた後、クリスからもらった護身用の銃で

キムは命を絶った…

愛するクリスの腕に抱かれて キムは静かに息を引き取った…

ズドーーーーン

私の心にも、悲しみの銃弾が撃ち込まれたようです。

でも、観劇後に残った印象は、哀しさや苦しさではなくて、

いいもの見せてもらったという、満足感♪

出演者の皆さんの歌に感動をもらいました!!

ホーチミンの肖像(金色の立体オブジェ風肖像)の前での

アンサンブルのダンス&ダンスフォーメーションも

素晴らしく、力強く、ものすごく楽しみました♪

暗い内容ですが、ところどころに出てくる

エンジニアに笑わされて、救われます。

シリアスとユーモアのバランスがいい!!

モーツァルト以来の市村正親さん@エンジニア、

相変わらず、すごいオーラでした。

舞台が締まります。

ご本人は、余裕で、楽しんで演技されてるのが伝わってきます。

アドリブも思いのまま!

客席の心を掴んで あの3階まである梅芸の空間を

自分のものにしてしまってました。

キムの新妻聖子さん

ご自身が10代の頃にタイで暮らした経験があるとか。

声量、声の伸び、素晴らしい!

涙を流しての熱演、すごい! kuma_hakushu.gif

はぁ~ はまり役ですね。

クリスの山崎育三郎さん

キム(過去)とエレン(現在)の間で苦悩するクリスを

演じて秀逸!! こちらの胸もえぐられる思いです。

切ないわ…。

やっぱり声量、のびがスゴイ。

客席まで矢のように一直線に届きます。

ジョンの上原理生さん

東京芸大在学中から舞台で活躍されてただけあって

実力をまざまざ見せつけられ、すごい存在感あります。

やっぱり歌唱力がスゴイ!

アンサンブルユニットの皆さんも、パワフルなダンスやバック転などを披露。

切れのある動きなど、見どころ満載でした。

さすがに、世界的に有名な、演目!

日本でも再演を重ねる作品だけあります!

もう、今年の観劇を締めくくるにふさわしい、大感動の作品でした!!

出演者の皆様、お疲れ様でした!

感動をいっぱい、ありがとうございました!!

いや~ 長くなっちゃったけど、何か思い出したら

またしつこく書き足すかもです