カナリア 19日14時公演を観てきました!
2001年の匠ひびきさんと 大鳥れいさん(今ロミジュリでロミオ母好演中)主演の「カナリア」を
ビデオで観て すごく面白かったので、生の舞台を観てみたくなりました。
で、朝日新聞の招待券プレゼントに応募して
割引チケットで観て来ました
今日は13列下手センター寄り
ネタバレあります ご注意ください
いやぁ~ ひとことで表すと、良かった!
「感動作」というのではないのだけれど
エンターテイメントとして すごく楽しめました
悪魔学校の優等生ヴィムに 卒業試験として、
人間界に下りて 一番初めに出会った人間を不幸に陥れ
少なくとも一人の人間に悪の種を植え付け、
悪魔と魂の譲渡契約を結ばせる、という課題が与えられました。
初めて会った人間は、最初っからどん底の不幸な女・ アジャーニ 笑
彼女をさらに不幸にするためにヴィムはいろいろと策を練るのですが
彼女は、ヴィムの目論見とは反対に幸せになってしまうのでした・・・
ヴィムのした事が 悪魔学校で問題になり、もう悪魔として生きていけず・・・
最後のどんでん返しが面白いです
一幕の最後、 アジャーニ(実咲凛音)、ラブロー神父(愛音羽麗)、
ヴィム(壮一帆)が それぞれに歌う場面が印象的
聴かせてくれるわ~
花組の娘役のホープと言われる実咲凛音ちゃんが
大鳥れいちゃんみたいに うまくアジャーニを演じられるか?と
興味津々で観にいったのですが・・・
実咲凛音ちゃんは、歌も安定してたし
なんと言ってもあのお芝居は研3とは思えぬがんばりっぷりでした!!
82期生相手に95期生が・・・もう堂々たるものでした!
新公主演を務め、大役を射止めたのもうなずけました!
これからが楽しみなジェンヌさんですね! ← べたほめ
虞美人、サブリナ、ファントムの3作しか観てない花組音痴な私なのですが、
ファントムでは、銀橋での壮一帆さんの演技に胸を打たれました。
今回のカナリアも期待通り、 余裕のある演技で
すごく好印象☆
ヴィムにぴったりはまってて、よかった!
おさちゃん(春野寿美礼)が演じたラブロー神父と
遠野あすかちゃん演じたシスターは 愛音羽麗と仙名彩世(研4)
こちらも息ぴったり!
随所に笑いあり、です
2001年版では あさこさん(瀬奈じゅん)演じた
悪魔学校のウカ(水美舞斗・研3)が ヴィムを慕う小悪魔を好演
小悪魔たちの中にキラッと光る若手発見
悪魔学校の校長・悠真倫さんも 化粧からしておどろおどろしく
初演時の矢代鴻さんに引けをとらない 大物ぶり!
初演時、蘭とむが演じたディジョンも 月央和沙さんが
更にコミカルに演じて たくさん笑わせてくれました
最近よく笑った作品と言えば、 記憶に新しい星組「めぐり会いは再び」
テンポが良くて、演者の掛け合いがうまく、笑いを取ってたけれど、
この「カナリア」は、脚本がいいな、と思います。
だから 嫌味がなくて 素直に「セリフ」に笑えます
「仮面の男」で、奇をてらった手法で笑いを取りにいって滑った
新進気鋭の、と歌劇団が推してる演出家・児玉明子さんに
是非参考にしてもらいたいものです
見応えありました 大満足!
カナリアは、ホントに
「ちょっとブラックでスパイスの効いた、大人のファンタジック・コメディ」でした !