いろんなブログやら投稿サイトでも絶賛の声少なし・・・
うぅぅぅ・・・ ((( ;゚Д゚))) 観るのがコワイ・・・そんな気持ちを抱きつつ
雪組の仮面の男/Royal Straight Flush!!観て来ました♪
批判やら ネタバレあります ↓ 大丈夫な方のみどうぞ
長文ごめんなさい
-------------------------------
今日のお席は、3列センター、身に余る良席。
そして 演目が名作・アレクサンドル・デュマ「ダルタニャン物語」の鉄仮面♪
本当だったら 感動の涙をハラハラ流すはず・・・。
あぁ、それなのに、それなのに・・・
演出家のバカヤローーーーーーーーーーーっ!
せっかくの名作を 演出でぶち壊しにするなんて・・・
プロローグが終わってすぐの
モリエール一座の「早分かり世界史」って要らん~!
ルイ14世の時代はどんな時代だったかを説明する場面。
ルイ16世&マリーアントワネット登場
日本じゃ助さん格さんと水戸光圀公が、って。 ?? ポッカーン・・・
いやもっと前・・・って時間巻き戻しすぎて ジャンヌダルク登場。
戻しすぎた・・・この時代とこの時代の間の話、って
どこが「早分かりなの? 余計ややこしい
ルイ14世の暴君ぶりを演出するためなのか、
美女を使ってボーリング?
美女の皆さん、いきなり ブルボン王家の紋章の入った金のピンを頭にかぶります・・・えっ
で、これまたブルボン王家の紋章入り巨大ボールが美女をなぎ倒す
女好きな王、女性たちと 唇の形の真赤なカウチで・・・
バックコーラスのジェンヌさんも 真赤な唇の小道具持って 口パクパク、
品がよろしくない
これはコスチュームものの 名作のはず・・・
そして ハウトゥーサクシードのパロディ、まったくの内輪受け
宝塚を知らない人にはなんのことやら・・・かも。
ルイ14世の双子の兄・フィリップの幽閉されている監獄シーン
看守長が 看守たちに囚人を鞭打たせ、
その悲鳴、う~、ぎゃ~でコーラスをさせる悪趣味
人の道に反してますっ!
ルイ14世とその仲間を悪く描くためとは言えやりすぎ。
そしてショー仕立で悪ふざけ。 観てて気分悪い
ここでも、東宝ロミジュリ同様、携帯電話登場 オーパーツか? シラケルわ~
冒頭から立て続けにここまでで ドン引き。
モリエール一座の劇中劇、一大ページェントも・・・ビミョー
配役に今作で退団の雪組の歌姫、晴華みどりさんが
「モリエール一座の大女優」って出てたけど、
え~こんな扱い?ひどい!って思いました・・・
でもこの後からはよかった。
双子の兄・フィリップが牢獄から脱出してからは
フィリップを、ルイと間違えたルイーズに殺されかけながらも
誤解がとけて、ルイーズと心を通わせる場面や
生き別れになっていた母・王太后との再会など ホロリとする場面も。
そして もう一つの見どこはろ、三銃士!!
三銃士の友情と結束。
ダルタニアンが、恋人コンスタンツを失って人が変わったようになり
三銃士から離れていたが、ある事を知って
また友情を結び直すところなどもいい話~♪
傲慢暴君・ルイ14世と 優しい心のフィリップの二役を演じ分けた
音月桂ちゃんが秀逸!
ちえねねじゃないけど、キムミミもすごくしっくり合ってて
観てて落ち着きます。
舞羽美海ちゃん、大劇場、トップお披露目おめでとう!
これから桂ちゃんと二人の世界を作り上げてくださいね
そして、
三銃士が見せ場たっぷり。
マントを翻し、剣捌きも颯爽と、見てて気持ちがいい!
アトス役のマッツが、またリーダーとしていい味だしていて
銀橋での歌もよかった・・・燻し銀
キタロー(緒月遠麻)も荒くれ者な感じが出てて個性豊かな3人です。
ちぎちゃん(早霧せいな)=ダルタニアンに、すごく成長ぶりを感じました。
ロミジュリとか ハウトゥーでは ちょっと軽い感じの役だったけど
今回は 苦悩もあり、正義のヒーロー場面もあり
二番手として大活躍、の印象でした
最後の見せ場、再び捕らえられたフィリップ、
絶体絶命!万事休すという時に、颯爽と現れ
フィリップを救い、ルイを投獄ーーーーースカッとするな~!
で、二人が入れ替わる場面、緊張感!!
かくして 悪は滅び、善は勝って、フィリップは国を治め ルイーズと結ばれる。
めでたし、めでたし
余計な演出を省いて
フィリップの生い立ちをしっかり描くとか
フィリップの救出劇を丁寧に描けば緊張感もUPし
ラストと同じくらい見せ場になるのに。
残念。
最後、ホロリとしただけに、本当に残念。
原作はいいし、
ジェンヌさんも頑張ってただけに。