宝塚師匠宅で 2001年花組公演「カナリヤ」観劇しました!
面白いよ、と 師匠お勧めの作品。
正塚晴彦作ですが 正塚作品にしては(?)
地下組織とか拳銃がお約束のハードボイルドタッチじゃないので好感が持てます。
悪魔学校の卒業試験は、制限時間内に…
1.人間界で初めて出会った人を不幸の底に突き落とし、
2.人間界に悪の種を最低ひとつは植え付け
3.魂譲渡契約を結ばせること
この3つを遂行すべく 悪魔学校の優等生ヴィムが
人間界へ舞い降りて・・・
いやぁ~ 面白かった!
トップの匠ひびきさんもさることながら、
お相手の娘役みどりちゃん(大鳥れいさん)が
不幸のどん底を這い回って生きてきた 女スリ・アジャーニを好演!!
表情がいい、生き生きとした動きがいい!!
原作の良さもあるのでしょうが
彼女のユーモアたっぷりの演技や表情が最高!
すばらしいコメディエンヌぶりっ♪
おさちゃん(春野寿美礼さん)と 大好きな遠野あすかちゃんの2人も
ほっこりした笑いを誘って楽しい~! 歌もお上手だし観ていて楽しい♪
流石にスターの宝庫と言われた花組だけのことはあります!!
豪華キャスト!
春野樹美礼 → 花組トップ
そして 大御所 矢代 鴻、未沙のえる
見応えありすぎ!!
後にトップになった皆さんは やっぱり輝いてますね~
目を奪われちゃいます
ゆみこさん(彩吹真央)が朗々と歌う場面があっても良かったかな?
大鳥れいさん演じるアジャーニが もしかして・・ヴィムは人間じゃないかも?と
ベンチで恐る恐る 隣に座る ヴィムのブレザーの裾を上げて、
悪魔の尻尾を確認しようとしてたら・・・これか?と突然ヴィムに問われ
驚いて ベンチから落ちてひっくり返って仰向けに・・・
思い切り笑えます、このシーン
ビデオ何度も巻き戻して観ては笑いました~
娘役トップにしてこれを演じて違和感を感じさせないみどりちゃん、天晴れ!
細かい笑いも満載で
おさちゃん(春野寿美礼さん)のラブロー神父もいい味だしてます^^
最後は 悪魔界から 天使学校へ…
輪廻は続くのであった・・・
この作品、今秋花組で再演なんですね~
主役は壮一帆さん、ダークな役タイプではなさそうだけど
都会的にクールにまとめてくれそうですね。
でも、この作品の成功の鍵をにぎっているのは
間違いなく娘役トップさん、というか娘役主役
芸達者なジェンヌさんって・・・どなたでしょうか?
花組に疎いワタシにはわかりませんが、
どんな「カナリア」になるか、楽しみですね!!
それにしても「カナリア」っていうタイトルは
未沙のえる 演じる、ティアロッサミ(ホームレス、本当の姿は・・・ナイショ)が
カナリアを箱に入れて飼っている事から。
お芝居の中で 姿は見えないけれど さえずる声は聞こえてきます
これは何かの象徴なのか・・・? 単なるBGM代わりなのか?
ありがとう!