宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

本より怖い 映画「告白」...... ( ̄□ ̄;)!!

本屋大賞2009年グランプリの「告白」、

もちろん原作、読みましたよん♪

先生の娘が、ある生徒に殺される、という事件が起き

事件に関して 関係者からの証言が「告白」という形で語られていくのです

そんな「告白」が映画化されました

先日6月4日付け朝日新聞の夕刊の「ホンネdeシネマ」で紹介されてて

すっごく興味深かったので 是非観てみたかったんです

松たか子演じる 先生が娘の死を語る場面は

鬼気迫るものがあると!!!!

おぉーっ 観てみたい!

それで 一気に映画に引き込まれるそうです

とにかく 松たか子の演技が素晴らしい、と。

小説や漫画の筋をなぞるだけの映画が多い中で 

この作品の素晴らしさは際立っている、って~!

この文章読んで 観に行かずにはいられませんっっっ!

↓ネタバレあり

終業式、担任の森口悠子先生が 一人静かに語り始める・・・我が子の死について。

荒んだ教室、口々にしゃべり ふざけあう生徒

先生の言葉に耳を貸すものは少ない

それでも 先生は語り続ける 自分が教員の職を辞することを。

が、例の事件が語られ始めると

次第に教室は静かになり 事件についてのひそひそ声も聞かれる

終始 森口先生が淡々と事件の経緯 自分の思いを語っていきます

激しい感情の発露がない分 先生が 余計に空恐ろしく感じられるの

犯人に対する激しい怒りや 娘を亡くした深い悲しみを抱えつつ

それらの感情を抑制し 犯人たちに対する復讐の意を強くする森口先生を演じる

松たか子が秀逸!

R15指定だけあって イジメや 人を殺めるシーンが出てきて

ちょっと胸をえぐられる気分です

本を読んで 頭の中でストーリーを再現するのとは違って

血しぶきや血糊 いじめ、暴力シーンが実写されてる分

本より怖い~!!

先生の娘を殺そうした修哉と殺した直樹

2人がとても対照的に描かれています

生き別れて母の愛を知らずに育った修哉 彼はとても頭がよく

母の溺愛を受けて育った直樹 友達もなく出来も悪い

2人は寂しさや劣等感を抱え それを乗り越えるために犯罪に走ってしまったの

でも その2人に対する森口先生の復讐は

冷酷至極 そして周到に仕掛けられている!

修哉は 一番愛する母を自らの手で殺めてしまうように仕掛けられ

直樹は精神に支障をきたし 最終的に一番彼を愛していた母を殺してしまう・・

少年法に守られている中学生

警察は事件と言うことで処理したけれど

先生は 敢えてそうなった事に意義を申し立てず

自らの手で 彼らに罰を与えることを選ぶ

なんて哀しく恐ろしい復讐

最後に 修哉が自らの手で母を殺してしまったと知り、嘆いているその時

森口先生が現れ 修哉の髪をつかんで顔をあげさせ、

ここから 君の更生が始まるんだよ、・・・・・・てな。とつぶやき ニヤリと笑う

・・・その松たか子の表情、 まさに夜叉! 

ぞ~~~っ・・・

松たか子、すご過ぎ!!

観終わった後、ふーーーっと一つ深いため息

すごく重いテーマの映画でした

画面が暗いのも 全体を重苦しくしています

シルエットや逆光 スローモーションなどを巧みに使って

緊迫した雰囲気をだしています

場面転換は 中学の校舎の上に流れる不穏な雲

「風雲急を告げる」といった 落ち着かなさを醸し出しています

ファミレスで学級委員の美月と会った帰りの夜道 ひとり歩く森口先生

先生の後ろは 漆黒の深~い闇 (街灯ひとつなく 風景も見えない)

それは森口先生の心の闇なのか・・・

画面もテーマも暗いわ~

鉛玉を飲み込んだような気分を抱えてシネリーブルを後にしました ふぅ・・・

気分を変えよう!と

マルイの中にある SAJIでお茶して帰りました

*** SAJI ***

神戸市中央区三宮町1-7-2神戸マルイ2F

tel:078-393-2017

平日 11:30-20:30(L.O.20:00)

日・祝11:00-20:00(L.O.19:30)